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最近アマプラで見たアニメ映画の感想

見てばっかりで感想を出さないのもアレなので。

『空の青さを知る人よ』

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』と『心が叫びたがってるんだ。』と同じ制作チームによってつくられたアニメ映画。

声優ではなく俳優の方々が声を担当しているが問題はなし。皆さん上手である。

主演の方はアニメ『SSSS.DYNAZENON』にも出演されているようで調べるまで全く気がつかなかった。

映像は美しく、『あの花』同様ストーリーは「すこしふしぎ」が含まれている。

青春ぽさ、青春のその後の二つを感じられて見る人の年代によって感じ方が変わるのではないだろうか。

終盤のアニメ映画によくありそうなお空を飛ぶシーンが必要なかった気がする。曲を流す都合だろうか。

そこそこ面白かった。

『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』

お馴染み『ポケモン』の映画。
これは前作『キミにきめた!』と同じくアニメ本編とは関係ない作品。

主人公サトシとピカチュウが街を訪れ、トラブルを解決して終わる、という安定した安心感がある。

「みんなの」というタイトルの通り様々な事情を抱えた登場人物達がポケモンと共に行動していき、それぞれの問題を解決していく。

誰かしらに感情移入してしまい、恐らく大人の方が楽しめる作品。

俳優が声を担当しているキャラクターもいるが問題なし。

逆に野沢雅子さんが演じるキャラクターの声が『ドラゴンボール』を連想してしまいそちらに意識が集中してしまった。

伝説・幻のポケモンの要素は必要だったか、と言われるとストーリー的にはいらなかったかなと思う。

ひと昔前のポケモンの映画と比べると格段に面白くなっていると思った。侮れない。

そこそこ面白かった。

『花とアリス殺人事件』

実写映画『花とアリス』の前日譚。
なので主演の二人がそのまま声を担当している。
特に違和感なかったので問題なし。

タイトルから物騒な感じがするが、そんなことはない。
女の子二人のちょっとした話で終わる。

とても青春ぽさと子どもの幼稚さがあり、二人の雰囲気や会話、学校の風景に懐かしさを覚える。学生時代はバカだったが明るく楽しく時間が過ぎていったなあ、と。

難点はロトスコープで制作されていること。映像の違和感に慣れる必要がある。慣れなければ気が散ってしまい視聴が難しいかもしれない。
慣れるととても動きの雰囲気が伝わってきて良いなと思える。

もう一つの難点は平泉成が無関係の二つの役を演じていること。特徴的な声質に引っ張られて頭が混乱した。

とても面白かった。

『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』

ライトノベルが原作のアニメの劇場版。
原作からしてギャグ要素が多いので劇場版も同様の出来。

真面目にかたく見る必要はなく、アニメの延長として楽しめる。このノリついていけないな、と思ったら視聴を止めていいかもしれない。笑いたいときに見るのが良い。

そこそこ面白かった。

『イヴの時間』

SF作品。人型の作業・生活補助機能を持つアンドロイドが実用化されている世界。

人間そっくりのアンドロイドの登場で倫理的な問題が発生している社会で、人間とアンドロイドがどう付き合っていくかがメインの内容だと思った。

登場キャラクターに精神的にナイーブな面がありロボットが関連する過去のトラウマにどう向き合うのかというのが本筋。

面白いけれどよくある感じがするストーリー。
ロボットと人の倫理とかいかにもなSFが好きなら見られると思う。興味ない人はたぶんつまらないと感じる。

2010年ごろの作品なので映像に古さを感じる人もいるかもしれない。

そこそこ面白かった。

『あした世界が終わるとしても』

もう一つ世界があって、あっちの世界で死ぬと、こっちの世界でも死ぬ、と言う世界の話。
『ソウタイセカイ』と言うアニメをベースにした作品。

ナレーションで2つの世界の説明を入れてきたのはびっくりした。たしかにその方が理解がはやくなるけど。

正直かなり微妙な作品だと思う。全編CGアニメなのだがどうしても動くシーンに迫力が出せていないこと。機械やロボットが動くシーンで残念に感じる部分が多かった。綺麗に動いていることが迫力に繋がるとは限らないのかな、と。

ストーリーはかなり感想に困るのだが、面白いとは思えなかった。うーん。世界設定を活かして攻めてくるのが相手だけなのでそこが勿体無かったのでは、と思った。

あんまり面白くなかった。

『若おかみは小学生!』

青い鳥文庫の子供向け小説が原作。
子供の頃に見たことある人も多いのではないでしょうか。

絵は子供向けなのだが中身はかなりハード。
主人公の女の子が前向きに頑張っていくストーリー。

終盤のシーンでかなり動揺して泣いてしまった。主人公は私より明らかに強い人間だと思う。

よくできている感動するアニメ。
前情報なしで見たらキツすぎたとさえ思える。

面白かった、というよりはよくできていた。

『未来のミライ』

主人公はミライ(左の制服の女の子)ではなく右の子ども。

主人公の男の子に妹が生まれて、構ってもらえない気持ちをなんとかするというアニメ。

短い話が連続するような作りになっていて、周りの家族のエピソードを絡めて主人公が都度宥められていく。

犬、妹、母、曾祖父と「すこしふしぎ」を通して交流して何かしらを主人公の男の子が学んでいくストーリー。

良い点は画面が綺麗で動きもよく、飽きさせないようにしていること、幼児の行動の無軌道さと横暴さが描写されていること。

見ていて嫌な点は、両親が主人公に対して行う対応の少なさ。邪魔をしないで、一人でやって、ワガママ言わないでというような文句は言うがその逆が少なすぎる。

お父さんは不慣れな家事と育児で大変、お母さんも産後で仕事と育児で大変。ちょっとした口喧嘩や家事の失敗のやりとりはなかなかリアルだ。

でも主人公の彼も大変な思いをしている。映像のなかでは蔑ろにされるシーンばかりだ。
大人は納得と割り切りを覚えているのだが、子どもの彼はふしぎな体験を通して精神的な成長をさせられる。

彼は家族ではないふしぎな体験のおかげでいつのまにかお兄ちゃんとして成長したんだなと両親に受け入れられる。
お兄ちゃんの役割がないと家庭に居場所がないのだろうか。

『若おかみは小学生!』でも成長させられるのは同じなのだがなんとも感じ方に差が出てしまった。

そこそこ面白かったが嫌な感じがした。


『きみと、波にのれたら』

恋愛かつ夏の映画。光の描写と水の色の描写がとても良く表現されている。

テーマ曲があり、それを使って話を進めていくので若干のくどさはある。しかし楽しそうなキャラクターが描写されていくのでまあいいか、と思える。

難点は一つ。声優初挑戦で主演ということ。絶望的に声をあてるのに向いてなかった。俳優と歌手でここまで差が出るとは本人も演技していて辛かったのではないかとさえ思う。

主演のもう一人の俳優の方は↑にあったポケモンの映画にも出演しており、声優バッチリだなと思った。他の俳優達もとても上手だった。

まあまあ面白かった。

感想まとめ

1番良かったのは『若おかみは小学生!』
面白かったのは『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』
また見たいのは『花とアリス殺人事件』
映像が良いのは『未来のミライ』『きみと、波にのれたら』

俳優もやり方次第で演技次第。俳優のアニメ起用は・・・という時代は終わったんだなあと思いました。

おわり。

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