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684ロシアの犯罪行為には処罰と賠償で応ずべしと国連総会が決議

プーチンとロシアにどう責任を取らせるか。
国連総会で「ウクライナが蒙った損害賠償をロシアに払わせるべきだ」の決議が採択されました。これが国際世論。
 
法的にはどうなのでしょう。
国際法は一定の戦争を認めており、国際戦時法というジャンルがあります。これに該当すれば正当行為として賠償義務を負うことはない。
 
では今回のウクライナでの戦いはどうか。仕掛けたプーチンが「特別軍事作戦」で「戦争ではない」としています。ですからそもそも戦争ではない。
となれば戦時法ではなく、通常の法律が適用されるはず。
 
ウクライナでロシア軍がやっていることは、軍事とは無関係のインフラ破壊とか、市民の誘拐、拷問、殺害…。
どの国の法律によっても犯罪とされる行為ばかりです。
ということは、関与したロシア兵も、プーチンの特別軍事作戦を支持したロシア人もすべて犯罪者。
 
「ロシアを追い詰めるべきではない」。シタリ顔でそういう言説を撒き散らす人が日本国内にもいます。政治的にそうすべきだというのです。はたしてそうでしょうか。
 普通は許されないが、ある人の場合は特別に責任を免除される。プーチン氏は特別だとそうした人は言いたいようです。でも法的根拠がない特別扱いは、法治国、民主主義社会では絶対に許されないことです。公正原理に反します。
 
 国際社会の大勢も同じように考えていることがはっきりしました。ロシアへの特別待遇はあり得ません。ロシアの核恫喝など怖れてはならない。それが国連総会の決議です。
 
「ダメなものはダメ」。国際社会が正しい方向に向かいつつある。その一つが今回の国連総会決議。そう考えると、目の前がちょっとだけ明るくなるような気がします。

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