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「貯金」か「投資」か―投資について深く考える必要はないかもしれないということ。


「貯金」か「投資」か―投資について深く考える必要はないかもしれないということ。

今のあなたが「貯金」に集中すべきなのか、それとも「投資」に集中すべきなのか。
まず、今後1年間に無理なく貯金できる金額を算出しましょう。1ヶ月に$1,000の貯金ができそうなら、年間予想貯金額は$12,000です。
次に、今後1年間に予想される投資収益を大まかに算出しましょう。例えば投資に回せる金額(投資資金)が$10,000あるなら、その年間利回りを6%として、年間予想収益額は$6,000と計算できます。ここで利回りは何%が適切かですとか、税引後の利回りはいくらだとか、難しい事を考える必要はありません。
このケースでは、「年間予想貯金額$12,000」>「年間予想投資収益額$5,000」ですから、今のあなたにとっては「貯金」に集中するのが賢明ということになります。
「貯金」に集中するとはどういうことでしょうか。それは、例えそれが少額であっても、「収入を増やすこと」と「支出を減らすこと」に集中するということです。

いまあなたが「貯金」に集中すべき時期なら、そうして貯めたお金を、深く考えずに全世界株式インデックスファンドに積立てましょう。決して、個別株式の分析をしたり、早くお金持ちになろうとしてFXに手を出したり、まして、債券と株式の最適なポートフォリオ・ミックスについて考えを巡らしてはなりません。殆ど意味がないためです。

この時のあなたには、例えば月に$500節約すること(あるいは$500収入を増やす)は、新たに投資資金を$10,000得るのと同じ意味を持ちます($6,000 ÷ 12ヶ月 = $500)。実質的に、投資資金が2倍になるということですね。

反対に、あなたの投資資金が$1,000,000あるのであれば、「投資」について少し深く考える価値があるかもしれません。年間予想収益額は(上記と同じ前提で)$60,000、月に$5,000ですから、少し貯金が増えるのとは訳が違うからです(もっとも、ここで気を緩めずに、少ない金額でも規律正しく貯金を継続し、投資に回すことは大切です)。

あなたは今、どちらに集中すべきでしょうか?

出典:『JUST KEEP BUYING』(Nick Maggiulli)

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