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毎月いくら貯金すればよいか


どのくらい貯金すればいいのか

世の中に出回る混乱したアドバイス

インターネットを検索すると、「収入の2割を貯金しよう」「年齢 x 100万円の貯金ができれば正解」など、さまざまな意見があり混乱します。しかし、さまざまな研究で、個人の貯蓄率を左右する要因は「所得水準」や「資産水準」であることが示されています。
全米経済研究所(NBER)の研究によれば、下位20%の所得者は毎年収入の**1%を貯金し、上位20%の所得者は24%を貯金します。さらに上位5%の所得者は37%**を貯金します。
また、カリフォルニア大学の経済学者によれば、ほぼ全ての年代で資産が多いほど貯蓄率が高いことが示されているようです。
ですから、あなたの所得水準や資産水準を無視して、一律に「収入の2割を貯金しよう」というアドバイスば現実的ではなく、無理があって、あまり役に立たないアドバイスであるということになります。

今のあなたは毎月どのくらい貯金すれば良いのか

生涯を通じて収入は一定ではないし、支出もライフステージや暮らす場所によって変化するでしょう。ですから、「何があっても収入の2割を貯金する」といったルールに、かたくなに従うことは理に叶いません。結婚し子供がうまれ、より良い教育環境を求めてより良い街に移り、広い部屋に引越しをしたとしたらどうでしょう。貯金をするために過度に苦しい生活が強いられるかもしれません。もっとわるくすると、引越しそのものを諦めてしまうかもしれない。でも、それは人生を生きているとは思えないし、わたしはお勧めしません。お金をつかって生きるのではなくて、お金のために生きているようだからです。
ですから、「できる範囲で貯金する」ことにしましょう。元も子もないように聞こえるかもしれません。でも、それくらいシンプルでいいと思います
節度をもって、収入の範囲に支出を抑える。人生に必要な支出をする。もしあなたが若ければ、そのうえで、いくらかでも収入を伸ばし、無駄な支出を抑える常識的な努力をする。そうして、出来る範囲での貯金を続けることだと思います。投資については深く考え過ぎず、シンプルに、全世界インデックス投資の積み立てに回しましょう。

出典:『JUST KEEP BUYING』(Nick Maggiulli)

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