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マダミスで犯人役を引いた時の犯行ごまかし方法


~とある午後の昼下がり~

わたし「今日は初めてマダミスで遊ぶわよ!」
プレイヤーABC「いいわよ」

わたし「(ククク…名探偵は日本に三人いる。東の工藤、西の服部、そして三次元のワイや。今回も難事件をパパっと解き明かして歌舞伎町で勝利のシャンパンを空けたるで!アッ犯人引いた)」
わたし「(えっどうしよ、誤魔化す方法なーんも思いつかん)」

GM「決闘開始~」
プレイヤーA「俺、この時間こういう理由で犯行現場絶対いられないんだわ。あとBと同行してたからBも犯行は無理。」
プレイヤーC「自分は物理的に不可能。」
わたし「私はやってない!だってやっていないので!」
プレイヤーB「……あのさ、ちょっと秘匿会話いい?」

プレイヤーB「お前さ、犯人だよね?」
わたし「(これは華麗なる逆転の手を打つとき!) はい。私が犯人です。」
プレイヤーB「これが私の華麗なる推理ですね。なんで負けたか明日まで考えといてください。」

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こんにちは。するめです。
今日は自分のようなバカごまかしが苦手な方へ、マダミスで犯人を引いた時に自分がよくやっている手法を紹介します。
ちなみに犯人役を引いた時の勝率は、マダミス広報部に入ってから6割強になりました。鍛えてくれた環境に圧倒的感謝。

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・犯行時間と、その前後の時系列を洗い出す

マダミスでは、小手先での嘘・ごまかしだけではほぼ絶対に推理を攪乱できません。何故かというと、ほとんどの場合、他キャラクターの時系列や場にある情報から犯行時刻を特定できるようになっているからです。
まずは、自分の犯行時間とその前後の行動を頭に叩き込みましょう。そして犯行時刻に他キャラクターが何をしていたのか分かったら、必ずメモをしておきましょう。
なお体感上の話とはなりますが。オンラインとオフラインでは効果的な時系列の洗い出し方法が異なります。オンラインだと時系列がギッチギチなのでエクセルを駆使して書き出していった方が疑われません(というか書き出さないと疑われることが多い)。逆に、オフラインだと時系列よりも動機の線で追われることも多く、時系列のメモは最低限でよいことが殆どです。

ここからは議論中のテクニックになります。

・議論開始直後に口火を切り、進行役となる

簡単です。議論開始直後のみんながお互いの出方を伺っている最中に「第一発見者は誰?」と聞くだけです。自分が第一発見者の場合は、「自分が第一発見者だけど、場に到着した順番が聞きたいな」とかにしましょう。
口火を切る理由は、会話のイニシアチブを取るためです。皆の回答が出そろった段階で「そうなんだ。じゃあ犠牲者と最後に会ったのは誰?」「時系列をまとめると、犯行時刻はこの辺りだね。この時間何をやっていたのか教えてくれるかな?」と続けられる強みがあります。これをすることで自然に犯行時に他キャラクターが何をしていたのかを聞き出すことができ、ごまかしがききやすくなります。
また、この戦法のいいところは全く犯人ぽくないところにあります。一見、議論時間を円滑に進めるために取り仕切っているように見え、しかも質問内容が犯人役を捜す他キャラクターにもメリットがあるともなれば、皆素直に従ってくれるでしょう。

・逆質問をする

簡単です。質問をされた際、「自分にとってはあなたも疑わしいから、先にあなたの話を聞きたいな」と返すだけです。相手は疑われたくないために、素直に情報を教えてくれるでしょう。上で紹介した「議論開始直後に口火を切り、進行役となる」ことが出来ず他プレイヤーに進行役を取られた場合に使うと、必ず一人の情報は掴めるためかなり効果的です。
簡単で効果的な手法の一方、連発すると態度は悪く見えるし普通に疑わしく思われるため、多用は厳禁です。

・怪しそうな他キャラクターに動機の面で罪を擦り付ける

マダミスは、犯人が疑われるようにゲームが作られています。そのため時系列をどんなにごまかしても、疑いの目は向け続けられるでしょう。
あなたの目標が「犯人投票時に最多票とならない」なのであれば、この戦法は有効です。犯行をしそうなキャラクターの動機を突きまくりましょう。他キャラクターの時系列とバッティングしなければ、「自分、この時間帯に窓から人影を見たんですよね。あれってもしかして……。」とウソをでっちあげるのもかなり効果的です(見間違いだったかも、と逃げられる余白は作った方が吉)。票を割らせることができれば、最多票にならずに済む確率がかなり高くなります。
この戦法のポイントは、あまり長々と話しすぎないことです。疑いの空気をもたらしたら、あとは他プレイヤーが質問攻めにしてくれます。大人しくしておきましょう。

・犯行時にいた場所のウソをつく

特にパッケージ作品やオンライン作品で有効ですが、バレないことをお祈りするストレスがデカすぎるためあまりオススメしません。ウソのつき方は状況に応じて二通りあるので、分けて説明します。

①他キャラクターの時系列が割れている場合
ストレスはヤバいですが、ウソをつくメリットはかなり大きいです。全員割れている状態でウソをつくのがベストですが、キャラクターの過半数の情報が割れていれば決行してよいと思います。
「自分はその時図書館にいて調べ物をしていたんだ。外から足音が聞こえたので扉を開いたら、Aが廊下を歩いているのを見かけたよ。」と、他キャラクターの時系列とバッティングしない、かつ他キャラクターの時系列に沿うように情報をでっちあげましょう。疑いの目すべてをそらすことは難しいですが、上で紹介した「怪しそうな他キャラクターに動機の面で罪を擦り付ける」と組み合わせることで、勝運がぐっと近づきます。

②他キャラクターの時系列が割れていない場合
こんな状況でウソをつくのは博打に等しい……と思われがちですが、ウソをつかなければ順当に負けルートに繋がってくるため、余程動機の面で他プレイヤーに突っ込める、もしくは犯行時刻をごまかせる自信がない限りはウソついた方がマシです。ウソをつく際は地図をにらめっこして
・可能であれば、かなり広く、見通しが利かないところ(優先順位:上)
・犯行現場からかなり遠いところ(優先順位:下)
にいたと騙りましょう。これにより、他キャラクターとバッティングしたとしても「あそこは広いからね、お互い気が付かなくても仕方がない。ただ、ガサガサ物音は聞こえていたから、それは君の音だったんだろう」などとそれっぽいことが言えます。
犯行現場から遠いところにいたと騙る場合は「自分は犯行時間前後はあそこにいた。だから自分には絶対に犯行できない」と強気に言い放ちましょう。意外と信用してもらえます。「なんでそこにいたんだよ」という別の質問は飛んできますが……。その質問への回答例は、次のテクニックで触れます。

・勝利目標をでっちあげる

犯人役と犯人役でないキャラクターの大きな違いとしては、「犯人である」ことのほかに、「サブ目標を行動指針とする」ことが大きいです。犯人役にも一応サブ目標は設定されていることが殆どですが、それをロールプレイで示したことは経験上あまりありません。公にすると、動機の面で怪しまれることが多いですからね……。
そのため勝利目標をでっちあげ、それをほのめかすことで「この人の怪しい動きはこの目標を達成させるためだったのか」と納得させることができます。例えば、「なんで長時間変なところにいたの?」には「この辺には古のお宝が眠ってるって聞いてね。それを捜していたのさ」とか。
時系列でウソをついていなかったとしても、動機の面から犯人捜しをする局面上でかなり活きてくるテクニックとなるため、やる価値はあります。ただし、内容によってはそれ自体が動機となりうる可能性があるため、切り出すタイミングは慎重に。

・自分は犯人じゃないと言い張る

泣きの一手です。議論時間あと5分!みんな自分を疑ってきて勝ち目がなさそう!の時は誠意をもって「皆から見たら確かに自分は犯人に見えると思うけど、でも本当に違うんだ。他の人が時系列でウソをついている可能性だってある。犯行に及ぶ動機を持っている人だっている。もう一回、何をしていたか話し合わないか?」とか言ってると票が割れて勝てている時があります。情緒たっぷりに頭を下げましょう。

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Q. 手札明かして大丈夫?

A. うるせ~~~~~~~~~~~~~~知らね~~~~~~~~~~~~~~~明日のことは明日の私がなんとかします。してください。

マダミス、対人ゲームのはずなのに攻略サイトが少なすぎる。理由のひとつとして、シナリオごとにストーリーやギミックや犯行方法が異なるため攻略もクソもないからだと思うのですが、「じゃあマダミスは経験者も初心者もヨーイドン、同じ土俵で遊べるんだ!」と勘違いした初心者が突っ込んでいって犯人役を引いた場合、この記事の冒頭の私のように、経験の差で順当に負けるでしょう。
そして経験者からしても、犯人役の立ち回り方を教えるのってうまみが無いんですよね。だって発想の逆転をすれば、教えている人が犯人かどうか見抜けてしまうので。
ですので、今回の記事では「もし自分が探偵役になってしまったとしても、はた目から見ると犯人役と同じような行動がとれるか」をコンセプトにコラムを書きました。議論時間直後に口火を切るとか、逆質問とか、あとニッチなところだと「犯人じゃないけどバレたらやばいサブ目標を死守したい」人でも使えるようなウソとか、立場役職にかかわらず色々な場面で使えるテクニックを詰め込んだつもりです。ぜひ内容を活かして強い動きをしてもらえたらいいな、と私は願っています。

みなさん、私が色々書いた戦法を駆使してマダミス世界の治安を阿鼻叫喚に陥れてください。そしていつか一緒に遊びましょう。戦法のミラーマッチで最強を決めようぜ。


おわり。

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