見出し画像

2024 楽天ファームの投球回をどう埋めるのか考察

1.なぜ、このテーマ?

こんばんは。楽天ファンのたけもとです。🦅

今回はタイトルの通り、2024年シーズンの楽天イーグルスファームの投球回をどう埋めていくのか? について書いていこうと思います。

なぜこのテーマを取り上げたのかというと、
昨季限りで退団した選手が占めるファームの投球回が非常に多かったからです。どれほどかというと、

塩見・・・92 2/3イニング
バニュエロス・・・90イニング
内間・・・53 1/3イニング
石橋・・・34 2/3イニング
高田萌・・・23イニング
引地・・・14イニング
福森・・・4 2/3イニング
佐藤・・・ 2/3イニング

313イニング

となります。これはファーム全投球回(約1140イニング)の約28%にあたります。

これだけのイニングを失ったことによって懸念されるのは、坂井日當、大内のゴールデン高卒ルーキーが初年度からキャパシティを超える稼働をしなければならなくなることです。(無論大卒ルーキーの2人も丁重に扱わないといけない)

ということで、この313イニングを経験の少ない選手に無理をさせず埋められるのか?を検証していきたいと思ったので、自分なりにやってみました。よろしければご覧ください。

2.大卒ルーキー投手の起用法

丁重に扱わなければいけないとはいえ、ファームではしっかり稼働して欲しい、大卒ルーキー達の起用法を考察していきます。

•古謝 樹

上記の記事にもあるように、先発起用が濃厚だと思います。

あくまでも楽天イーグルスの起用法を予想したいので、近年獲得した中で似た境遇の選手を例に挙げたいところなのですが…

それぞれ2021年、2023年に大卒ドラ1で入団した早川・荘司の2人は文字通りの即戦力として1軍のローテーションを守ったため、ルーキー年からファームではほとんど投げていません。(早川:6イニング・荘司:19イニング)

ということで、少し古い話になってはしまいますが、2017年ドラフト1位で入団した近藤弘樹選手(現ヤクルト)を例にとると、1年目に81 1/3イニングを投げています。即戦力と目される投手は1軍で100イニング程度投げますし、境遇の似ている(初回入札のくじを外してから獲得した大卒投手) 近藤投手と同程度の80イニングほどを投げる可能性は充分あります。古謝はファームで経験を積ませたい1番の選手と言って過言ではないので、優先的にファームのローテを回ると予想します。新規参入によって試合数も増えるので、85イニングほど投げてくれることを期待します。
数試合は1軍で先発すると見るとこのくらいでしょうか。

・松田 琢磨

近年の楽天における、中位〜下位指名の大卒投手はリリーフに回されることが非常に多いです(津留崎、内間、西垣、伊藤茉央ら)。今回はリリーフ想定をしたいと思います。

1軍に顔見せをしつつ、基本はファームでの登板を重ねると考えると、2020年ドラフト4位の内間選手(現:広島)の初年度程度のイニングになりそうです。初年度の内間選手は23 1/3イニング。前述した通り試合数が増える分、25イニング程度を期待します。

3.イニングが増えそうな投手

・辛島 航
昨季は塩見がファームの柱としてイニングを稼いでくれましたが、その役割を今季は辛島が務めるのではと予想します。投手陣を立て直すため、若手・中堅がある程度先発に抜擢される(内・古謝・藤井など)とすると、その投手たちが苦しんだ時にスポット的に先発するような形になるのではないでしょうか。昨季の56 1/3イニングから+40イニング程度を期待します。

・王 彦程
昨季後半から先発登板の増えた王は、今季のファーム先発ローテで回ってほしい存在です。昨季成績は11試合 41 1/3イニング (防:3.70)。この中には中継ぎ登板も含まれていることを加味して、1年間回ると+7試合程度(昨季のバニュエロスが18登板)×5イニング=18×5=90イニング超を期待します。(昨季比約+50イニング)

・小孫 竜二
昨季はオープン戦を経て先発から中継ぎへ配置転換された小孫。ファームでも8試合・48イニングを投げている藤平の中継ぎ転向を受け、フェニックスリーグで先発登板のあった小孫が先発再転向するのではと予想しています。
今季序盤~中盤まで先発だった内間の53 1/3イニング以上を投げ、先発として1軍登板することを睨んでほしいので、15先発×5イニング=75イニング程度を期待します。(昨季34 1/3イニングから約+40イニング)

・竹下 瑛広
昨季、数字上の見栄えは良くありませんが、シーズン当初の教育リーグで目撃した姿からかなり逞しい体格になった竹下。現地で観戦したロッテ戦でもリリーフ時に常時147~8㌔のストレートを投げ込んでいました。(密かに期待しています) 登板ごとにムラがある印象でしたが、シーズン後半は先発で3イニングほど投げる試合も見られ、今季はチームメイトの吉川雄大のような便利屋起用になるのではと思っています。そこで、吉川と同程度の50イニングを期待します。(昨季比+25イニング)

4.怪我からの復帰・稼働の可能性がある投手

・泰 勝利
昨年の3月23日にいわゆるトミージョン手術、また同時にクリーニング手術等を受けた、期待の左腕である泰。自身のInstagramでは順調なリハビリの経過を見せてくれており、過去の例から見ても順調なら夏頃には登板が可能になるのではないでしょうか。離脱前は先発を務めており、復帰後も先発起用を想定します。間隔を空けつつ、イニングも徐々に伸ばしていくと考えると30イニング程度を期待したいです。(トミージョンから復帰したDe東投手がファームで32イニングほど投げてから1軍復帰している。)

・小峯 新陸
昨季登板がなかった小峯。公式X等の写真を見る限り、泰や林、西口と映っており、怪我からのリハビリ中と思われます。約1年間登板がなく、これといった情報もないのですが、仮に重い手術を行っていたとしても泰と同時期には復帰できるのではないでしょうか。先発の可能性もありますが、リリーフとして支配下登録を勝ち取っている実績があるので、リリーフ想定をします。怪我がちだった引地と同程度の15イニングは消化してほしいです。

5.まとめ


少し見づらい表にはなってしまいましたが、ここまでの展望をまとめたのが以下の表です。

ここまでのイニング消化展望

1軍への抜擢等で松井友、藤井あたりはイニングを減らすかもしれませんが、そのあたりは交換要員となった選手が埋めてくれるものとして計算していませんのでご承知おきください。これまでの考察で、あらかた退団者が消化していたイニングは埋まることになります。ここに現役ドラフトで加入した櫻井もおり、坂井、日當を無理なくデビューさせることはなんとか実現可能かなと思います。(大内も抜群のポテンシャルを持っていますが、2人に比べると細いこともあり、1年目は体づくりメインと思っています)

また、今季は可能な限りファームの起用法を追ってnoteにまとめるのを目標にしたいと思っています!可能な限りがんばりますのでよろしくお願いいたします。

それでは、ここまで読んでくださった方ありがとうございました! 

※投球回等の数字はプロ野球データFreak様を参考にさせていただきました。引用の許可をいただき、誠にありがとうございました。
https://baseball-data.com/stats-farm/pitcher-e/

たけもと


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?