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海外生活で見直した私の消費スタイル

ここ最近のファッション業界でよく話題にされる、サステイナビリティやエシカルショッピング。

TEDでも、ファストファッションや消費の問題についての動画がここ数年かなり出てきているし、特にここオーストラリアでは環境に良いとか倫理的であるということを重視する消費者も多く、ひどい労働環境で洋服を作っている会社からは一切買いませんという人も周囲にいる。

私個人も、常にメディアやマーケティングに踊らされて消費する行為や、「安ければいい」という心持ちがだんだんダサいな、と感じるようになってきたのと、今まで買い物でたくさん失敗をしてきたので無駄買いを減らしたいと思っていた。

そんな全体の問題意識と、私個人の問題意識が重なり、ここ半年で自分の購買行動を大きく見直しました。


今まであまりにも買い物での失敗が多すぎて失敗パターンが見えてきたので、ここにメモします。

1. まずは、素材をチェック

洋服は一度着て終わりじゃなくて、洗濯と手入れを繰りかえし着るもの。

=洗濯と手入れが難しい、あるいはすぐにへたれる洋服は結局着る機会が減る。

なので日常着には手入れのしやすく、長持ちする素材を基準に選ぶ(特別な機会のドレス等は別)。

具体的には・・・

・自分で洗えないもの、洗いにくいもの(シルクなど)は避ける。
・しわになりやすいもの(リネン等)は日常的に着るものでは避ける
(アイロンかけるのが面倒で着ないから・・・)
・レーヨンは毛玉ができやすく生地がへたれやすいので安くても避ける(特にレーヨン100%!)
・毛玉のできやすい素材は避ける。アクリル100%またはアクリル等天然&化学繊維の混合にも注意(合成繊維比率が高いほど毛玉になる)

ちなみに私のよく着ているものをみると、ポリエステルとナイロンの混合が多かった。ポリエステルは洗濯にも強くて○。



2. 手持ちの服に合うか、使い回しができるかを考える

私はこれがすごく苦手で、デザイン性がありかわいい洋服を買ったはいいのだけど一緒に合わせて着るものがない・・・ことがよくある。なので最近はカラクロというアプリを使いはじめました。

クローゼットの中身を把握するのに様々なアプリをダウンロードしてみたけれど、これが一番よかったです。他のアプリはブランド名など記入しないと写真が保存できなかったんだけれど、正直ブランド名とかはどうでもいいんです。一番大事なのは色と、服のタイプ(トップス、ボトムス等)のカテゴリー分けができること。このアプリは色もカテゴリーも自分でカスタマイズ可能だし、黒のトップス等 色 x カテゴリーで絞れるから便利。

私はカテゴリーを 1.ボトムス、トップス(袖なし/半袖)、2. トップス(七分・長袖)、3. アウター、4. ワンピースというシンプルな4カテゴリーに分けていますが、カテゴリーは自分で増やすor減らすことが可能です。

このアプリを使うことによって(トップスは白が多いな。今度トップス買うときは白以外の色にしよう)(この色の服を持っていないから今度買うときはこの色にしよう)等自分のクローゼットにあるもの・ないものが把握でき、既存の服を見ながら新しい服がコーディネートできるかどうか見ることができます。



3. お金の使い所を決める

過去の経験から、お金をある程度だしてもいいもの、安くてもいいものを分けて考えています。

・ある程度お金を出す価値があるもの

直接肌に触れないジャケット、カーディガン、コートなどは、素材の違いが結構見た目にも現れるのでお金を使います。

特にカーディガン等は、値段が高いとそれなりにいい素材を使用していることがわかります。100%ウール、カシミアなどは高いけれど毛玉が取りやすく手入れもしやすいので見た目にも綺麗な状態を長く保つことができます(化繊が入っていると、小さな毛玉がなかなか取れにくく毛羽立ち、時間がたつとヘタれた感が否めない。)

またトレンチコートやテイラードジャケット等、流行が変わってもずっと使えるものはある程度お金を出す価値があると思います。


・そこまでお金を投資しなくてもいいもの

シドニーはところどころマンホールや凹凸があったりして、ヒールがよく挟まり傷みます。なので高い靴を買っても、ヒールがすぐ痛んでしまうことが多くあまりお金を使っても意味ないのです。

今までは度々修理屋さんに出してヒール部分を修理してもらっていたのですが、それも一回$30くらいかかります(そして仕上がり綺麗じゃない-大抵表面がでこぼこしている 笑)なので修理を数回繰り返すと靴が1足買えてしまう。その為普段履く靴は最近はもっぱらウェッジソール、ヒールはコルクやプラスチックなどでできているもの(布やレザーでヒールが覆われておらずヒールの傷がわかりにくいもの)を選ぶようになりました。

夏服

もちろん物によりますが、一般的に夏服は冬服よりも値段の差が見た目、質の差に現れないと個人的には感じます。

この夏、roujeでラップワンピースを買ったのだけれど、届いてみたらH&Mの洋服と似たような素材感でがっかりしてしまった。そこまで安くはなかったのに。

流行色のもの

季節が変わり、新しいシーズンの服が出回り始めると、途端に先シーズン流行っていた色が色褪せて見えませんか?

”流行”色ということは、そのシーズンをすぎたら色あせて見える確率がそれだけ高いのです。だから、流行色のアイテムはものすごく慎重に考えてから買います。

一ヶ月ほど前ラベンダー色にものすごくはまっていた時があるのですが、30年以上着なかった色の洋服をこれからもずっと着ていくことはまず考えられない。しかしラベンダー色のものを身につけたい!という欲を抑えるために、ネイルカラーやルームウェア(ショートパンツ)を購入しました。毎日身に付けるものに流行色を取り入れるのは、洋服を購入するより気軽にできるし流行関係なく身につけられるのでおすすめです。

一ヶ月経った今、ラベンダー色にそれほど興味はありません(笑)やはり一過性の好きという気持ちだったので、洋服を購入せずよかったと思います(結構手持ちの洋服に合わせにくい色だしね...)



4. 必ず試着して自分に似合うものを買う

これは本当に大事!!!

一時期オンラインショッピングにはまり頻繁にオンラインで買っていたけれど、フィット感、丈、色、素材など実際に着た時のイメージが違うことが本当に多々ありました。

そして体にフィットしていない洋服は、何よりもダサく見えるのです。

本当、お金の無駄遣い!絶対に試着はするべき!!!!



5. 妥協しない、迷ったら買わない

衝動買いを抑えるために最近していることが、お店で試着をして1日以上間を開けて買い物をすることです。できれば試着をした時に、写真を取っておくとなおさら良い。

試着をしただけで満足したり、あとで写真を見て(客観的に見ると似合わないな)と思い直しやめたり、前より後悔する買い物の仕方はしなくなりました。

1日以上経ってもうなければ、縁がなかったということです。

シドニーは日本ほど洋服の選択肢がないため、多少気に入らないところがあっても(ま、いっか・・・)と思い以前は買っていたのだけれど、最近は本当にお気に入り!じゃないと買いません。(しかし最近のトレンドが私の好みすぎて、今のうちに買っておかないと・・・と妙に焦ってしまう。自分の好みが流行じゃない時、自分の好みの洋服を見つけるのって本っっっっ当に難しい!ので。)

ちなみにすでに着なくなった服は、こちらの人は大抵St Vincent de Paul などのチャリティショップに出しています。場所柄もあるとは思うけれど、以前近くのチャリティショップにハイブランドの服も売られていてびっくりしたな。

最後に:自分の消費スタイルを振り返って思うこと

ここ半年で自分の購買行動を見直したのは、ライフスタイル全てを見直すいいきっかけとなりました。

一番変わったのは、洋服が”自分に足りないものを埋めてくれる何か”から、”自分に幸せを足してくれるもの”に変わったこと。

わかりにくいかもしれませんが、以前の私はストレス発散のためや、流行に遅れないためという理由で洋服を買うことが多々あって、それは「今のあなたにはこれが不足している、だからこの商品を買いなさい」というマーケティングにただ踊らされているだけだな、と思ったのです。


今は、本当に自分が長く付き合いたい、大切にしたいと思う洋服だけを(流行関係なく)買っていてとても満足しています。

これからは一時的な消費にお金を注ぎ込むのではなく、長く使えるものや経験にお金を使っていきたいです。


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