コスモプラネタリウム渋谷に行ってみよう
(当記事は、コスモプラネタリウム渋谷様に執筆の許諾を頂き、内容をお目通し、添削頂いたうえで公開しています)。
コスモプラネタリウム渋谷に行ってまいりました。渋谷区文化総合センター大和田の12階にあります。
(出典:コスモプラネタリウム渋谷ホームページ)
数日前に突如として「プラネタリウムに行きたい」と思い立ち。しかも「あそこしかない」とターゲットにした場所です。なぜならば、星空解説員が常駐していて、投影時間中ナマの解説をして下さるのです。
数年前に初めて行き、解説員の語りに魅了されてしまいまして、また行きたくなりました。ちなみにプラネタリウムはあちこちにありまして、府中にある「府中市郷土の森博物館」や八ヶ岳の野辺山にある「ベジタボール・ウィズ」に行ったことがあります。
アルマ望遠鏡についての投影番組
数日前Webで予約。「ORIGIN 太陽系のはじまりを求めて」です。南米チリにある電波望遠鏡・アルマ(ALMA)の成果をプラネタリウム投影番組で見られるのね、と心うきうき。以前国立天文台野辺山に行ったときに、歩いても歩いても大きな電波望遠鏡のある景色に圧倒され、そこにある展示物でアルマ望遠鏡を知りました。
原始惑星系円盤の観測は、46憶年前に誕生したとされる太陽系形成仮説の裏付けになるかもしれないとされ、本格的な観測が始まってから10年以上。着々と進められてきた研究でした。
恒星(自ら光る星)は、ガスから生まれ、星となりますが、気が遠くなるような年数を経て、いずれその一生を終えていくと言われています。
投影を見ていて、太陽系の過去の姿を見に行ったような感覚になり、また今見上げている星空のなかの星のひとつの、産声を上げている記念写真を見ているような感覚になり。
大きな宇宙のなかの小さな太陽系の、そのまた小さな地球で生きる私たちが生きる時間もまた、大きな宇宙で時を刻んでゆくのです。そんなつながりを体感できた番組でした。
プラネタリウム100年記念についての投影番組
当日は早めに行きましたので、その前の他番組「星空を作った人々 プラネタリウム百年」投影も見ることができました。100年くらい前に世界で初めて作られたカールツァイス社製の投影機から、今に至るまでの道のり。
アニメ「planetarian(プラネタリアン)」に出てくるアンドロイド、イエナさんの名前は、カールツァイス社があったイエナ市からとったのかもしれないね、とふと思い起こし。
プラネタリウムの仕組みから普及の歴史。ロビーには筐体図面や部品などの現物資料が展示されていました。「うわあ。。これ、烏口で描いているのかな?」なんていう精巧な図面に驚嘆し。プラネタリウム機器の切り絵も細かくてきれいでした。
2階には五島プラネタリウムで使われていて、来訪する多くの人を魅了したカール・ツァイスⅣ型投影機が展示されています。帰りに立ち寄り、その雄姿を拝むことに。
まるで導かれるかのように、特別な時期に来たのだなとしみじみ。おりしも21日にはちょうど100周年ということで、記念投影もされました。また、全国のプラネタリウムでも様々な企画が開催されています。
解説員さんによる秋の星空解説
東京には星空が無い、と言ったら大げさでしょうか。都会のネオンが明るすぎて、本来見える星があまり見えません。せいぜい見えても1~3等星まで。数年前八ヶ岳の野辺山で、まるで降ってくるんじゃないかというくらいの満天の星空を見たことがあります。
それ以来星空をたずねてあちこち旅をしましたが、日本一の星空と言われる長野県阿智村では雨天。星空保護区と認定されている神津島でも雨天明け曇天。残念ながら満足する程の星空を見たのは野辺山のとき1回きりです(しかもそのとき撮影した星空撮影写真はハードディスク破損のため塵に帰しました)。
ひと番組40分のうち20分は、解説員さんによる秋の星空解説です。ああ、この星空はあの星空だと思い起こす満天の星空。双眼鏡を空に向けると、画面いっぱいに写り込む星空。かつてじかに見たことのある、息が止まりそうなくらい美しい星空。
そして同じ星空解説でも、解説員さんによって語りや内容が異なります。星空に癒され、語りを楽しみ、星座の物語を知り、帰宅すると東京であっても見える星を探し、「あの星だ」と同定したくなるのです。
この日はハロウィン期間中。解説員さんたちは気合の入ったコスプレをしていらっしゃいました。そのコスプレ解説員さんに券売機の使い方を教えて頂き。
「noteに記事書いてもいいですか?」という質問に、とても丁寧に答えて頂き。列に並ぶ誘導も、館内でのご案内も、お客様に楽しんで欲しいというホスピタリティを感じました。
ちなみに料金はひと番組600円という安さ。いいのですかこんなに安くて?と感じるお値段。そして一度払うと払い戻せませんので要注意。Webと当日券売機とで購入できます。
後日談に月撮影
残念ながら鑑賞した当日は、曇りで帰宅後実際の夜空は見えませんでしたが、「10月29日は満月」と解説で伺い、久しぶりに29日、屋外で私が撮影した満月がこれ。ハンターズムーンと呼ばれる満月です。
おさらい
コスモプラネタリウム渋谷を推す理由のまとめです。
1.都市部で見ることの難しい美しい星空を堪能できる
2.宇宙や天文について学べる
3.プラネタリウム機器(ここでは2台も)を間近に見られる
4.常駐する解説員さんによる一期一会の語りを楽しめる
5.帰宅してから夜空を見上げたくなる
お子様からカップル、ソロ活、お年寄りまでおすすめできる、コスモプラネタリウム渋谷なのです。
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