DENIX 4043 大日本帝国海軍儀礼軍刀
DENIX 4043 大日本帝国海軍儀礼軍刀
軍刀 サーベル
おすすめ度
90/100(超お勧め)
このテキストデータの作成意義
ぶっちゃけ再現度は低い
理由としては柄は陸軍の拵え(騎兵か式典用) 鞘は海軍の儀礼用の拵えとバラバラだから
だとしても結構作り自体はよくかなり満足感がある
現在は古仕上げという他の西洋剣模造刀みたいなざらざら仕上げしかないらしい
数値関連
全長
812mm
刃渡り
610mm(切っ先から棟区まで)
ハバキ27mm
身幅
27mm
柄長
167mm
重量
789g
全装重量
1206g
実剣の簡単な解説とか
先述の通り陸軍の拵えと海軍の拵えが妙に混ざっており再現度は低い
実際見てもらうとわかるが海軍の長剣の柄の金具はまっすぐになっているが陸軍はこのように少し複雑な形状になっている
どこで見たかソースが思い出せないが柄側は陸軍の軍楽隊の再現とかの説もある
柄の長さは(護拳の外まで含めて)167mmと短い片手握りのサーベル拵えである
海軍儀礼長剣は片手握りのため正しいといえば正しい
全体的に装飾が細かくて金具のほとんどにされているため将官佐官軍刀やパレード用の軍刀をモチーフにしたのだと思う
明治維新により富国強兵のもと近代的な軍隊に生まれ変わらせることになった明治政府は装備の西洋化を進めた
フランス形式をとった陸軍は軍刀を制式に採用することを決定したがその軍刀とはサーベルであった
西郷隆盛との西南戦争で抜刀隊が活躍したことにより改めて日本人が刀というものに対する評価と両手持ちでの戦い方を再認識し外装はサーベル風でありながらも刀身は日本刀 柄は両手持ちというものが増えていった
例外的に式典など礼服や正装時などに使用する儀礼的な物や騎兵用の物は片手握りの物が多かった
本模造刀は先述の通り儀礼的な物をモチーフにしているため片手握りだがやっぱり拵えが陸海混ざってるからなんなのこれ…という感じではある
所感
駐爪が特徴的な握把
刀緒は緋色 陸軍の昭和九年の佐官のそれと多少似ている
佩環は二つある 両方に紐で佩き(というか吊るし)柄側の佩環を下げ尾に吊るしたらしい
細かいとことか
ロットにより駐爪がライブかダミーかが変わる
このロットはちゃんとライブする
駐爪は鯉口のこの部分に引っ掛かり抜けづらくする
正直すぐに鯉口近くの木材が削れて劣化する単なる摩擦でしかない鎺留めと比べたら非常に優れている
柄も非常に装飾が多い
因みに白い部分は本来は鮫皮だと思われる
軍公式では水牛角もしくは鼈甲を使用するが実際には木と鮫皮を使用することが多かったとか まあぶっちゃけ日本刀と同じド思っていただければ…
全体的に桜の意匠が多い
鍔も装飾が多い
鯉口付近も桜をモチーフにしている
中腹辺りも
石突まで
ほぼ片手持ち専用
握把は片手に適しているとは言うがこのように持てば左手を入れることも可能(さすがに手持ち撮影のため左手が使えず両手持ちを撮ることは出来なかったが…)
このように無理に両手で持とうとする将兵が多かったことも両手握りのサーベルが開発された理由だと思う
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