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春の行方❅【春弦サビ小説】参加

小説は苦手なジャンルなんですが、なんだか書きたくなって
お礼(らしきものも)なんかしたくなって。


それは暖かい日差しの中
踏み出す足元に芽吹く命
溶けてゆく君の声にも宿る
ほんの少しの痛みをわけて
くぐもる歌声も色にのせてゆける

大橋ちよさんの詩です

どうしても、外に出られない・・・

こんなに良く晴れた日、もう風薫る初夏だというのに。
外への一歩が踏み出せない。

「怖がることはない、ほんの少しの勇気を出して...」ってみんなが言ってくれるけど
(美容整形のCMじゃあるまいし)出られないものは出られないのだ。

でも、彼女が村に現れてから少しずつだけど気持ちに余裕みたいなものができてきた。
「ゆっくりでいいよ」って言ってくれる。
優しい唄も歌ってくれる。すごく耳に心地よくて癒やされる。
ずっと、待っていてくれる。きちんと向き合って目を見て話してくれる。

「分かるんだ、キミの気持ち。あたしも引きこもりだったからさ」

だから

今日は出かけてみよう。
タンポポが咲きはじめた道へ。
怖い思い出は忘れられないかもしれないけれど

すべては過去のこと。

虐められた過去はきっと彼女が和らげてくれる。

保護犬なんて肩書きはきっと彼女が忘れさせてくれる… …



いや 違う!
ボク自身が ボク自身のチカラで乗り越えるんだ!



おしまい


投稿後に少し加筆部分があります。
すぐに読まれた方すみません。
よろしくお願いします。


#春弦サビ小説

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