見出し画像

海外調査旅2、ベトナム編

今から2年前、2018年の夏に「住む」でも「旅行」でもなく「調査」としてWS(ワークショップ)でインド・ベトナム行きました。それぞれの国で3泊4日(ホテル2泊、ホームステイ1泊)です。WSメンバーは9人(大半がデザイナー)とエージェント3人。企業秘密もあるので、話せない部分はボカしながら不思議な体験談を書けたらと思います(長いです)。

現地での調査内容
・フィールドワーク(歩き回っての調査)
・インタビュー(現地の方から聞き取り)
・ホームステイ(2人1組で中流家庭に1泊)

ここからは時系列に沿ってお話していきたいと思います。単純に、国や世界の違いを知りたい方は「分析編」に飛んでもらえると良いかと思います。

1、インド編
2、ベトナム編(このnote)
3、分析編

- - - - -

2、ベトナム編

ベトナムはザックリ説明すると、タイの右側くらいにある国です(正しくはタイの東のカンボジアの東で海に面しています)。イメージがないかもしれませんが、ベトナムはコーヒー豆生産量がブラジルに次いで世界2位。しかし、そのマメの種類は、世界的に最もメジャーな「アラビカ種」ではなく、「ロブスタ種」が主流です。そのおかげで甘いコーヒー「ベトナムコーヒー」が生まれたとも言われています。フランスの植民地時代も経験しているベトナムは文化的にも食事的にも面白さがありそうですが、インドと比べてイメージできるものが「フォー」と「ベトナムコーヒー」だけでした。どんな国なのでしょうか。
では、ベトナム編スタートです。

ベトナム1日目 : バイク社会

2018年7月30日午前。
飛行機から降りて入国審査を済ませて外に出ると、韓流アイドルがいたらしく、人だかりができていました。インド人と比べて、ベトナム人の顔つきは日本人に近いため、周りを見渡した時に「海外に来た!」という感じはあまりありません。

そしてここからバスでホテルに移動するのですが、道路を見るとインドとは違ったすごさが。インドの道路では常にすべての車がクラクションを鳴らしていて、車の隙間があればバイクが通過、信号で止まっているといろんなものを売りに来るという光景でした。ベトナムではクラクションはそれほど鳴っておらず、交通ルールもある程度は守られている。でも、とにかくバイクの数がえぐい。インドが「車とバイクと人の混沌」なら、ベトナムは「バイクの大群」といった感じ。

高校生もバイク、おじいさんもバイク。家族4人でバイク(4人乗り)。白髪のおばあさんが二人乗り。たまに革製のヘルメットを被っている人がいるけど、事故ったら多分死ぬ。
画面にチラチラ写っている緑色のヘルメットをかぶった人は「Grab」というバイクタクシー。ベトナムでバイクタクシーはスタンダードで、アプリを使って呼ぶことができます。ちなみに、ベトナムで走っているバイクの7割がホンダです。ホンダすごい。

ホテルに荷物を置いた後は、ショッピングモールを視察しに行きます。清潔感があって、日本と同じような雰囲気ですが、接客していない店員さんは基本的に座ってスマホを触っています。海外に来ると「日本人って真面目なんだなと」感心します。
そしてかなり衝撃だったのがベトナムの通貨。単位は「ドン」。2018年当時は数字が日本円の200倍。つまり100円のコーヒーは20,000ドン。100,000円のテレビ=20,000,000ドンになります。家電売り場で値札を見ると目がおかしくなります。紙幣も10,000ドン、50,000ドン、500,000ドンなど……支払いに慣れるには時間かかりそう。でも、映画館で映画を見る場合、たしか60,000ドンくらいだったので激安!!日本もそのくらいにならないかなぁ。

ひと通り視察後、ショッピングモールの地下で昼食。ベトナムの料理は味付けが濃いめで、ナンプラーやパクチーのようなちょっと癖があるものが多いですが、基本的に日本人の味覚に近い気がします。でも、メンバーの何名かはインドでの食事で消化器系にダメージを受けて食欲なさそうでした。

ホテルに戻り、晩御飯まで自由時間。せっかくなのでホテル周辺を散策しました。やっぱり目につくのはバイクの多さです。びっくりしたことはバイクが歩道を走っていたことです。交通ルールとしてはアウトなのですが、案外走っているバイクは多いです。道路の逆走、信号無視、歩道の走行、飲酒運転は多く行政も困っているのだとか。危ない。そんなバイクが走ってしまう歩道では人が座ってお店を開いてたりもよくみます。東南アジアやインドではあるあるなんですね。ラウンドアバウトも何箇所かありました。

そして散策を続けているとすんごい電線が!!!すごすぎて別の生き物になってしまってる。通訳さんに話を聞いてみたら、ベトナムでは「電線が切れても量が多すぎてどの電線が切れたかわからない」から「切れた電線を放置して新しく電線を引く」そうです。やることが豪快というか、テキトーですね。

この日の晩御飯は、ベトナム人メンバーとの交流会も兼ねています。英語が苦手な私も頑張ってカタコトの英語で会話。ベトナム人メンバーの中には英語が一切わからないという方もいて、カタコトの英語で伝え、それをベトナム語に訳してもらうという、初期のグーグル翻訳もびっくりな内容になっていたと思います。食事を終えて帰る時、お酒を飲んでいたベトナム人メンバーがバイクに乗って帰って行きました。ベトナムでも飲酒運転は社会問題になっているそうです。

ベトナム2日目 : インタビューとホームステイ

2018年7月31日。

・ワークショップ
この日は、昨晩交流したベトナム人メンバーとワークショップ&インタビュー。夕方からはホームステイをします。この日のホームステイ先のホストはワークショップメンバーにいない「40代ひとり暮らしの男性」……どんな人なのか。ベトナムのインテリア事情や生活事情、価値観を掘り下げながら日本と比較して行きます(細かなワークショップ内容は省きます!)。

朝のワークショップが終わると近くのご飯屋さんで昼食(ご飯の話ばかりしている気がしますが)。ベトナムのご飯屋さんに行くと、お皿にどっさりと野菜が積まれます。それを自分で好きなだけ取って生春巻きの生地で巻いて食べます。ベトナム料理は、見た目はあっさりとしていそうですが、味はしっかりついているものが多いです。「単体で食べると苦くて舌触りが最悪で不味い野菜」がありましたが、生春巻きで他の素材と合わさるとなぜか美味しく感じます。ベトナム人は野菜に詳しいんですね。

帰りにコーヒー屋さんを見つけて、みんなでベトナムコーヒーを買ためにお店に入ります。豆の生産量世界第2位のベトナムは、カフェもめちゃ多いのです。普段ブラックでコーヒーを飲むので、ベトナムコーヒーも何気なくブラックで購入。めちゃくちゃ苦ぇ。「これがロブスタ種か……」とベトナムコーヒーの洗練を受けた気分になりました。バイクの多いベトナムでは、バイクの人も持ち帰りやすいように飲み物用の袋に入れてくれます。

・ホームステイ
午後のワークショップも無事終わりましたが、これから恐怖の時間。
今回はバスでホームステイ先の家の前まで輸送されます。バスが護送車に見えてきました。メンバーが順番に降りて行き、狭い道路を進んで行き、薄暗い路地で下されました。今回は英語の話せるメンバーSが相棒。心強い。

家から出てきたのは笑顔が特徴的なベトナム人らしい顔つきのおじさん(Bさんとします)。エージェントの方から概要の説明してもらいます。一通り説明が終わると「頑張ってねー」と帰って行くエージェント。Sが「疲れたからちょっと寝たい」とのことで1時間ほど時間をもらいました。部屋は広くて清潔感もありそうで結構良い。このタイミングで他のメンバーからLINEで現状報告が続々と届きます。高層マンションや、トイレを流すときにタンクに手を突っ込まなければいけないような家……インド以上に「中流間での格差」を感じました。

Sが起きたので一緒に下に向かうと、Bさんの息子さんが来ていて、一緒にご飯に行くことになりました。車のタクシーでネオンが目立つお店へと移動します。人気のお店なのか、店内はほぼ満席状態。ご飯の内容は昼と少し似ていますが、生春巻きと肉入りフォー(自分で選びました)。フォーは日本のラーメン1杯くらいあります。生春巻きも結構な量がきました。前日の夜もこの日の昼も感じましたが、案外食べる量がすごいです。来る前にイメージしていた「ベトナム人は身体が細く、薄味を好む」とは異なりました。

食事を済ませて、Bさんが呼んだタクシーを待っている時に、Bさんが通り過ぎるタクシーを指差し「街中でタクシーを呼び止める時はあのタクシー会社以外呼び止めちゃいけないよ。他の会社はボッタクられるから」と話してくれました。ボッタクれらないようにアプリで呼ぶのが無難みたいです。

家に戻って毎回のごとく次の日の準備をしているとトイレに行きたくなりました。インドとは違ってトイレが部屋のすぐ横にあります。宿泊者専用のトイレっぽいので、とても気楽にトイレに行けます。嬉しい。気楽にトイレに行くと壁になにかいる……。よくよく見てみると大量の蟻が壁を歩いていました。屋外でアリを見ても何も思わないけど屋内の壁に大量にいると怖い。Bさんの家ではトイレとシャワーが同じ空間にあるので、シャワーのタイミングでも蟻とご対面します。インドとは違って綺麗な家だと思ったのに……。

ベトナム3日目 : ホームステイと朝食と市場

2018年8月1日。
朝起きると、布団の中にありが何匹か動いていました。完全なる出オチの朝です。1階へ降りるとBさんが「朝ごはんに行こう」と声をかけてきました。Bさんは自炊をしないらしく、基本的に食事は外です。ついて行くと、タクシーで移動した昨日とは異なり徒歩。近くに良いご飯屋さんが?と思っていたら、まさかの屋台。

すでにご近所さんが何人か座っていて、Bさんは挨拶をしています。ここで「食事に関するルール」が頭の中でぐるぐる回っていますが、実際に人を前にすると申し訳なくて言えません。。。言われるがまま泣く泣く屋台横にある席に座ります。Bさんが3人前注文してくれて、しばらくすると器にフォーのような麺の食べ物がやってきました。恐る恐る食べて見ると、これがめちゃくちゃ美味い!Sが「今回の旅の中で一番うまい」というほど。完全に屋台を舐めていました。しかし、なんという料理か名前がわかりません。知っている方教えてー(下の写真)!!私の食べていた麺の間に小さな蜘蛛がいるし器に蝿は止まるけれど、ベトナムの屋台なのでご愛嬌。

Bさんは「朝は自宅で仕事をするから君たちは好きなところに行っておいで。方向だけ案内してあげるから」と、まさかの放置。「市場を見たい」とSと話しているとBさんが「そっちの方向ならお寺も見た方がいいよ」と言うので。目的地は市場とお寺。
案内してくれるとは言っていたけど、片側3車線の大道路の信号のないど真ん中を渡るとか結構めちゃくちゃな案内でした。ベトナムでは「普通」らしいです。Bさんと別れ、影のない道を歩いてお寺に向かいます。晴れて暑いけど、湿度はそんなに高くないので不快指数も高くありません。

少し歩き、お寺に到着。門のデザインは、白色と赤茶色の組み合わせだからなのか沖縄っぽい印象を受けました。門をくぐるとガッツリコンクリで舗装された敷地。大量の花が飾られている様子はベトナムっぽい。敷地内にお土産屋さんもあります。広場やお土産屋さんを一通り見た後、境内の中も覗けるかな?と靴を脱いで上がってみました。お経?を読む台が置いてあって、何人かが座っています。
そしてなんと、大仏の周りにはピカピカとLED照明のネオンが!!大仏の周りだけではなく、左奥の方にある仏像の後光もLEDピカピカ。日本でも「卒塔婆プリンター」があるように、ベトナムでもお寺のハイテク化が進んでいるようです。そのうちVR仏像とか生まれそうな勢いだなと思いながらお寺を後にしました。

せっかくカフェ大国ベトナムなので近くのカフェに入ります。おしゃれなインテリアに日本人に似た顔つき、おいしそうなパン。もはや日本です。コーヒーも美味しい。トイレに行くとそこはやはりベトナム……一気に現実に引き戻されるー……。

気を取り直して市場に向かいます。大体の方角はわかる。スマホがあるから。と歩いて行くと、どんどん細く住宅ばかりのおかしな道に。顔や肌の色が近いのでインドほどアウェー感はありませんが、やはり服装の雰囲気が違うのですれ違う人に見られはします。大通りは真っ直ぐの道が多いですが、路地裏に入ると、ごちゃごちゃしていて知らない人は迷います。私たちも迷って、引き返したりしながら大通りに戻りました。

大通りから見えるような分かりやすい入り口を探して、そこから市場へ入ります。通り全体が市場として機能している感じです。低い位置に食べ物が置かれているにも関わらずバイクが真横を通り過ぎたり、お世辞にも衛生的とは言えません。そして日本との一番の違いは何と言っても「冷蔵されずに生肉や生魚が売られていること」です。インドの市場は行っていませんが多分同じ。生肉や生魚の臭いが市場全体に充満しています。何か買えるものがあったら買おうかなと思っていましたが、売っている商品は食材がメインなので特に買うものはなし。写真を何枚か撮影して市場を通り過ぎました。

市場の通りを出てすぐ近くにある本屋も入ってみました。本だけではなくバッグや小物も扱っていますし、意外と日本の漫画やコンテンツも多い。ドラえもん人気は凄いらしく(ベトナム人の多くが子供の頃からドラえもんを見て育つので)コラボ商品も見かけます。スナックのパッケージにドラえもんというのもありました。そろそろ昼なので、そこから家に帰ります。

昼ご飯を食べたらベトナムでのホームステイが終わりなので、部屋で荷物をまとめます。するとBさんが「戻ってくるから、大きな荷物は置いて行って良いよ」と言うので、貴重品とカメラ1台だけ持って外へ。いつもながらタクシーでレストランに向かいます。

到着したのは天井の高い伝統的なベトナム建築……のような建物。鶏肉のスープみたいなものやフォーっぽいのもを食べます。やっぱりベトナム料理大好きです。というか、東南アジア料理全般好きですね。以前プライベートでマレーシアに行った時もマレーシア料理にハマって、帰国後も「ハラルマーク」を取得している本格的なマレーシア料理屋さんに通っていました。マレーシア料理の「ナシレマ」、おすすめです。辛いですが。

食後、またまたタクシーで移動。と思いきや、Bさんがタクシーに乗らない。「え!なんで?」と聞くと「君たちはホテルに行くんだよ」と。荷物家にあるんだけど!と言うとBさんは「大丈夫、大丈夫!」とめっちゃ笑顔。大丈夫じゃねぇよー!!とホテルへ強制送還。おなじみの謎トラブル。ホテルに到着後、ホテルで待機していたエージェントに相談。現地スタッフもBさんに連絡するが繋がらず。貴重品は持っていますが、一眼レフ1台、ビデオカメラ1台、衣類何着かが荷物の中に入っていました……。
騒いでも無意味なので、とりあえずホテルに預けていた荷物を受け取り、この日泊まる予定のホテルの部屋で晩御飯まで仮眠。少し寝てから下に降りると、Bさんと連絡が繋がったという報告が。なんと、解散後に歯医者に行っていたそうです。めっちゃ迷惑。笑
しばらくしてちゃんと荷物は返って来ました。なくなっているものもなし。一安心。

この日の夜はメンバー勢揃いで晩御飯を食べに行きます。1日だけなのにすごく久しぶりに再会したような感覚。オシャレな建物でピザを食べると言うベトナム感皆無の晩御飯でした。

店を出ると、帰る組・もう一軒行く組に別れます。もう一軒行く組はベトナムにいる日本人からオススメの飲み屋を教えてもらって、一緒に飲みに行くことに……。私は飲んでホテルに帰りましたが、何人かは3軒目に。体力有り余りすぎ。

ベトナム4日目 : 市場とカエルとビールと氷

2018年8月2日。
ベトナム最終日であり、この短く長い調査旅も最終日です。この日はフィールドワークで調査しながら空港に向かいます。この日はとにかく量が多いので端折りながら、ちゃっちゃか進めていきます。

・市場
朝の第一弾。まずはホテルからそれほど遠くない市場。衣類や食品、肉、花、時計、バッグなど様々な商品が集まる大きな市場です。ベトナムの市場では肉がフックで吊り下げられているのがスタンダードのようです。歩きながら商品を観察していますが、ブランド物のTシャツが約1,500円ほどで売られています。絶対偽物。衣類だけではなく生地屋さんも多く見られました。ベトナムといったら伝統衣装アオザイですよね。アオザイの多くはオーダーメイドらしいので、そのための生地でしょうか。

ふと目に留まったのは魚などを販売している区画の1つのお店。カエルです。カエルがネットの中で動いています。食べたことないけど、食べたことのある人の話では「鶏肉の味を濃くしたような感じ」らしく、美味しいそうです。気にはなるけど、現物見ちゃうと正直美味しそうではない。見ているとおばちゃんが倒した(ここでは“倒した”と表現させてください)カエルをハサミで、首、腕、脚をチョキチョキしていきます。ムービーも撮りましたが、日本人にとってこれはR15指定がかかりそうな衝撃映像です。おばちゃんの作業に一切の迷いがないのが唯一の救いです。衝撃的すぎてお口直しで近くのお店でめちゃ甘い紅茶を飲んでしまいました。

・ベトナムの原宿
その後は「ベトナムの原宿」と呼ばれている場所へ。オシャレなお店や日本でもおなじみのブランドのお店などが並んでいます。高級ブランドのショップ前や通りに警備員はいますが基本的にだらだらしています。タピオカ屋さんもありました。通り全体がオシャレはオシャレなんですが、ベトナムではどこにいっても路地や歩道にプラスチック製の椅子が置いてあります。これこそが一番のベトナム感でしょう。そしてさすがバイク大国、バイク屋さんも多いです。

歩いているとゴミ収集車が切られた枝や葉などを回収していました。ベトナムの街路樹には番号が振られているらしく、腐っていたりすると伐採されたりするそうです。ちゃんと管理されていてびっくりしました。

・家電量販店

次に向かったのは家電量販店。それほど大きくないのですが、品揃えは十分です。日本との違いを感じたのは「花柄」が多いと言う点です。現在よく見るボタニカル柄とかではなく、炊飯器などに昭和初期に見られたようなリアルな花柄がプリントされています。パナソニックがブースを丸々使って販売していたり、日本語で書かれたお風呂用洗剤もありました。ベトナム人曰く「ベトナムは日本が大好き」だそうです。そうは言っても、テレビや冷蔵庫はサムスンが最強と言わざるを得ないほどたくさん置いてあります。もちろんソニーも人気。

・百貨店&ランチ

次に向かったのは高層ビルやホテルなどが立ち並ぶ、東京みたいな街です。多すぎて書くのも疲れてきました。この街はベトナムっぽさはあるけれど、街全体に清潔感があります。ゴミもあまり見当たりません。ちなみに百貨店は「高島屋」でした。中にはベトナムのお店もありますが、アシックスが入っていたり日本の出汁屋さんが入っていたりするので、これはもう日本と同じです。高島屋のレストランゾーンでランチです。
この時点で、調査場所を何件もはしごしていますが、飛行機の出発は夜中なので、「まだ昼か……」という感情が溢れて来ます。ベトナム料理は好きなのでテンションは上がりますが「これでだけではやってられん!」と333(バーバーバー)というガソリン(ベトナムのビール)を頼みました。

・高級ショッピングモール

再び移動。つぎは高級ホテル?の下にあるショッピングモールを見に行きます。到着して早々に出迎えてくれたのは高級車ベントレーとランボルギーニ。後ろに大々的にロゴがあるということは展示ではなく代理店ということでしょうか。他にもみんなが大好き「Super Dry極度乾燥(しなさい)」のブランドも入っていました。「Super Dry」の商品は日本では手に入らないので、買おうかと思いましたが、好きなテイストがなかったので断念。お店も一通り見たのでまた移動します。

・家具屋

家具屋さんへ来ました。中に入ってみると並びも商品もIKEAとか意識してそうで、ベトナムというより北欧デザインのお店という印象を受けます。もしかしたらベトナムでも日本と同じで北欧デザインが人気なのかもしれません。ベトナムの方と話していると、日本人と似ている部分が多いように感じます(インドの後に来たのでそう感じるだけなのかもしれませんが)。
ちなみに、ベトナム人と日本人は顔つきも似ていますが、ベトナムの方に「日本人は鼻が高くて羨ましい」と言われました。
このお店で面白いポットを見つけたので写真だけ貼っておきます。

・ホーチミン像

ホーチミンにある、ホー・チ・ミン像を見に行きました。知っている方も多いかもしれませんが、地名の「ホーチミン」はベトナムの革命家でベトナムの初代国家首席ホー・チ・ミンから来ています。独立や建国などベトナムのために尽力したことで、国民から愛されており、ホーチミンに像が建てられています。この像でベトナム調査は終了です。

調査は終了ですが、旅は後数時間残っています。ここからはグダグダ。

→ グダグダをスキップしたい方は分析編へ

通訳の方の1人がマッサージ店を経営しており、旅の疲れを癒すため全員でマッサージを受けに行きます。整骨院以外のマッサージは初めてなのでワクワクしています。初マッサージよかったです(気持ちよかったのですが、整骨院では強めに押されるので強いのがよかったなぁと思いました)。

マッサージを終え、近くのビアガーデンみたいな屋上でお疲れさま会!この日のベトナムは熱帯夜で「暑いのに屋外か」とみんな感じたのだと思います。途中から「ベトナム式」のビールの飲み方をしはじめます。店員さんに氷を頼んでビールにガンガン入れ、キンキンのビールを飲んで行きます。インドの衛生面を体験した後に、綺麗なベトナムに来て感覚が麻痺しているのかもしれません。ベトナムは綺麗ですし、日本人の旅行者も多いですし、最終日ですし?

インドのホームステイや、ベトナムのホームステイでの話で盛り上がりながら飲むビールは格別でした。楽しい時間は一瞬で過ぎ去り、空港に向かう時間。バスの中では仲良くなった通訳さんが挨拶をしてくださりちょっとしんみりしました。

出発は夜12時頃です。それまでお土産を買ったり、メンバーと話したりして過ごしました。日本に帰れる安心感と、これで終わってしまうのかという寂しさの共存する不思議な感覚になりながら飛行機は離陸しました。

日本に到着したら、各々朝ごはんを食べたりして昼前にはエージェントの事務所に集合することになっています。エージェント曰く「一回帰ると忘れるから、忘れる前にまとめます」とのこと。つまり、飛行機で寝られない私が次に寝られるのは帰国後の夜です(ベトナム4日目の朝から45時間起き続ける地獄)。ちなみに、私が飛行機で寝られない理由は「頭の収まりが悪いから」です。首につける枕を使っても無理でした……誰か共感して。2ヶ月ほど後に参加企業の前で発表がありますが、機密事項などもありますのでお話はここまでです。
おわり。

あとがき?

ここまで読みにくい文章を長々と読んでいただきありがとうございます。
インド編、ベトナム編いかがでしたでしょうか。インドもベトナムも初めて行ったので、何を見てもどこに行っても新鮮で、とても楽しかったです。東南アジア料理やインド料理が好きだったことも幸運だったなと感じています。2年ほど経った今でも何があったか鮮明に思い出せる程、濃く印象深い旅でした。
「住む」でも「旅行」でもない「中間」の特殊な調査旅は、やろう!と思っても中々できません。個人名や団体名こそ出しませんが、色々と気を回していただいたエージェントの皆様、優しくしてくださったメンバーの皆様ありがとうございました。

インド・ベトナムに行ってから疑問に思ったことなどを考え続けて、自分なりに気づいたことがあります。それを分析編で紹介したいと思います。

→ 分析編へ

SPOT DESIGN 坪田将知
Web:http://spotdesign.jp
Twitter:https://twitter.com/spot_tsubota

最後まで読んでいただきありがとうございます。コメントもすべて読ませていただいています……!