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上原浩治 雑談魂

近頃はYouTubeにより
プロ野球のOBや現役選手たちの話を聞ける機会が増えています。

OBで言えば、里崎智也さん、古田敦也さん、川上憲伸さん、

現役ではダルビッシュ有投手や今シーズン日本球界に移籍してきたバウアー投手などなど

多くの人がYouTubeにて情報を発信しています。

その中でも上原浩治さんのYouTubeチャンネル「雑談魂」について記載したいと思います。



雑談魂では上原浩治さんの同世代の選手たちをゲストとして招いて、現役時代のエピソードトークを聞くことができます。

上原浩治…元メジャーリーガーで、2013年にはMLBで日本人初のリーグチャンピオンシップおよびワールドシリーズ胴上げ投手ともなった。
NPB時代に20世紀最後の沢村栄治賞受賞と20世紀最後の投手三冠王を達成している。
最高勝率を3回獲得(セ・リーグ最多タイ記録)している。
日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した唯一のアジア人選手。

定番は得意なバッター(ピッチャー)・苦手なバッター(ピッチャー)に関する話です。

各選手たちがなぜ得意だったか、なぜ苦手だったかをエピソードつきで紹介してくれます。

当時そんな風に思っていたのかとか
そんな話を選手間同士でしてたんだ
という裏話を知ることができます。



最新の動画では元ヤクルトスワローズの古田敦也さんをゲストに招き雑談を繰り広げています。

古田敦也…選手としてヤクルトスワローズ一筋で現役を過ごし、名捕手として一時代を築いた。
史上14位タイの8度の年間打率3割達成者で、シーズン盗塁阻止率.644と通算盗塁阻止率.462は日本記録。
捕手としての生涯打率の日本記録保持者。
ソウルオリンピック野球の銀メダリスト。

2004年のプロ野球再編問題発生時には日本プロ野球選手会会長として球団側との先頭に立ち、史上初のプロ野球ストライキ決行を主導して交渉を導いた。

古田さんがゲスト回の第2回でキャッチャーとしてよく打たれた印象があるバッターを特集しています。
(2人とも関西人だからか話が面白い)


ここで1番最初に名前が上がったのは松井秀喜さんでした。

野球を知らない人でも名前を聞いたことがあるであろう大スターです。

高校時代の5打席連続敬遠は今なお語り継がれる伝説です。

プロ入り後、読売ジャイアンツでの活躍、
ミスターこと長嶋茂雄さんとの師弟関係も有名かと思います。
2人で国民栄誉賞も受賞してましたよね。

また、メジャーリーグでも活躍しました。
ニューヨークヤンキースではワールドシリーズMVPを日本人として初受賞します。
これもまた今後語り継がれる伝説となるでしょう。

高校時代からスーパースターとして活躍してきた松井さんの初対戦時のエピソードが秀逸でした。

松井さんとの初対戦の時は

「おーあの松井か!」

と古田さんは思ったそうです。

プロで活躍している選手も有名人に対する感想は素人と同じなんですね。

そして、松井どんなもんなんやとキャッチャーとして観察した時の第一印象は

耳デカっ!!

だったそうです。

耳の大きさが規格外で
「しゃがんだままでも耳に手届くんちゃうか」
と思ったそうです。

古田さん曰く、
「松井の耳は半分耳たぶ」だそうです。

いや、どこ見てんねん!!

キャッチャーて打者の立ち位置や仕草とか観察するとは聞いたことありますけど、
耳って!!
あの真剣勝負中に耳って!!

松井秀喜さん、確かに耳大きい


古田さんの観察眼に感服いたしました。


また、松井秀喜さんとの初対戦ということもあり、当時ヤクルトの監督だった野村克也さんより指示があったそうです。

「まだ高校生や!インコースストレート投げろ!」

とベンチよりメガホンを使って大声で言っていたそうです。

もちろん、松井さんにも声は届いているわけですね。

古田さんは監督の指示通り、インコースストレートのサインを出しました。

しかし、マウンドの高津臣吾さん(現ヤクルトスワローズ監督)は首を横にふり拒否したそうです。

高津さんといえば、日米で中継、抑えとして活躍した投手です。
抑えとしては日米通算313セーブをあげたレジェンドな訳です。
実はこの試合高津さんの初セーブがかかっていたそうです。

セーブとは、リードしているチームのリリーフピッチャー(中継ぎ・抑え)がリードを守りぬき試合終了を迎えることを言います。
以下の条件を1つ以上満たした場合にその投手にセーブが記録されます。
①登板時のリードが3点以内であり1イニング以上投げること。
②登板時の状況が直後に迎える打者2人に2連続で本塁打を打たれたら同点又は逆転される状況であること。 この場合はイニング数(アウトカウント)は関係しない。

打たれたくない高津さんはストレートを投げることに対して頑なに拒否したそうです。


古田さんと高津さんのサイン交換ではこんなやり取りがあったそうです。
(実際にマウンドで話してはいないので心の声です。)

古田さん「監督が投げろ言うてるから頼むから投げてくれ」

ストレートのサインを出す。

高津さん「嫌です。絶対打たれます」

首を振る

古田さん「大丈夫や!松井といえどいきなりプロの球は打てへん」

再度ストレートのサインを出す

説得の結果、高津さんはインコースストレートを投げることに承諾しました。

そして、


見事にホームランを打たれてしまいます。

高津さんの予感が正解だったわけですね。

打球速度がとてつもなく速かったと古田さんはおっしゃってました。

3点差あったため、松井さんのホームランで2点取られてしまったわけですが(ランナー1人でていたので)、
結果としてこの試合で高津さんは初セーブを記録しました。
松井さんのプロ入り初ホームランの試合は高津さんのプロ入り初セーブを記録した試合という訳です。

映像を見ると古田さんが仕切りにベンチを確認しているのがわかります。
野村さんにストレート投げろ!!て言われているんでしょうね。


雑談魂を見ていると少年の頃、憧れていた選手たちも、同じ人間なんだなーと実感します。

上原さんご本人もおっしゃってましたが、
酒のつまみになる話という感じで
野球をしていたおっさんたちが楽しく話しているのがこのチャンネルの魅力です。

まぁ上原さん自体もそうですが、ゲストやエピソードにでてくる選手たちが日本プロ野球界のレジェンドばかりではありますが…

それでもプロ野球選手が身近に感じられる
そんなチャンネルになっています。

まだまだ面白い話が多くありますので、
またの機会に紹介できればと思います。

P.S.
上原浩治さんは大好きな選手でした。
ワールドシリーズでの登場シーンは痺れます!
鳥肌ものです!!
ぜひご覧ください。

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