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〜Jクラブは街の人たちの感情を動かせる~ (”支え手”インタビュー)

スポーツ”支え手”インタビューとは?


スポーツ支え手インタビューとは

スポーツの仕事に興味がある学生や新社会人が

「スポーツでの働き方」の選択肢を増やす機会です。


・スポーツチームで働くスタッフさん
・個人でトレーナーやコーチとして働いている人
・ビジネス領域からスポーツに携わっている人


など、スポーツを仕事にしている社会人に話を聞きまくります。

実際にスポーツで働く人の話を聞くことで、知っている事例を増やし自身のスポーツとの接し方を考えるきっかけに!!


▽過去の支え手インタビュー記事はこちら




【ゲスト】灰田さちさん

今回は学生時代からJクラブスタッフを目指して積極的に活動し、大学院でのスポーツビジネスの学びを経て、サンフレッチェ広島に入られた灰田さんに来ていただきました!

現在は地元チームのツエーゲン金沢でホームタウン活動やファンクラブ運営などを行っています!

【灰田さちさん】支え手インタビュー紹介画像


▼ツエーゲン金沢オフィシャルサイト



👀 内容を一部特別公開…!!

このnoteではGLOWメンバー限定のインタビュー記事を公開します!

【灰田さちさん】支え手インタビュー画像


💡なぜ"支える"側に? 
~1人の好きな選手がきっかけに~


運営
する側や見る側ではなく、スポーツに仕事として関わる側、支える側に興味を持ったきっかけはありますか?

灰田
Jリーグが私にとって身近な存在になった出来事があり、それで興味を持ちました。それは1998年に初めてサッカー日本代表がワールドカップに出場した時で、その時に初めて好きな選手ができました。それまであまりJリーグに興味が無かったのですが、その選手がきっかけでJリーグを見るようになりました。
当時、石川県にはJリーグのクラブがなかったのですが、好きな選手を見たい思いからテレビ中継を見たり、県外に試合を直接見に行ったりすることを続けたことでJリーグが身近な存在になったのが転機でした。
その選手は2002年に現役を引退したのですが、「Jリーグのクラブでいつか監督をしたい」と話をしていたので、Jリーグクラブで働けば好きな選手と仕事が出来ると思い、Jリーグの仕事に進もうと考えました。

運営
好きな選手が出来たことで一気にのめり込み、その選手と仕事で関われるかもしれないということがきっかけなんですね。

灰田
そうですね。当時高校生だった私はどうすればクラブスタッフになれるかを調べました。今もそうなのですが、クラブスタッフは毎年新卒採用を行っているわけではないし、履歴書を送れば入れるわけではありません。その現状を知って、当日は諦めようと思っていました。
そんな時に修学旅行で北海道に行った際に、コンサドーレ札幌の練習見学をする機会がありました。これが私にとっての初めてのJリーグクラブの練習見学でした。当時私はJリーグクラブが近くにない地域に住んでいたので、練習見学に来ている地元の方々の光景を見て鳥肌がたちました。練習見学に来ていた地元の人たちは楽しそうに話しながら選手のプレイを見ていたのですが、もしコンサドーレ札幌が無かったら、この方たちが繋がることは無かったんだと考えたときに、Jリーグクラブが地域の接着剤となって繋げていることを感じたと同時に、当時の石川県にはそんなコミュニティが無いとも思いました。このように地域の人たちを繋げることが出来るJリーグクラブでの仕事がより魅力に感じ、好きな選手と一緒に仕事をしたいという考えだけでなく本気で仕事としてJリーグに進もうと決心しました。

運営
地元にチームがあることで人の繋がりが生まれているのを北海道で体感したのが、仕事として関わりたいと思ったきっかけなんですね。



💡"支え手"のためにした行動 
~積極的な機会への飛び込み!?~


運営
サッカーを仕事にしたいと考えてから、具体的にどのようなことを取り組んできましたか?

灰田
高校生の時は受験勉強に取り組んでいました。
本当は大学進学してスポーツビジネスやスポーツマーケティングを学びたかったのですが、当時はその分野を専門で学べる大学は少なく、大学でスポーツビジネスを学ぶには早稲田か筑波に進学する必要がありました。ですが、その2校に進学するのは難しく地元の大学に進学することを決めました。
高校の時のサッカー部の顧問がサッカー協会に関わっている方だったため、その方の繋がりで大学4年間のうち3年間は石川県のサッカー協会でアルバイトしていました。それ以外にも社会人のチームで活動を行ったり、アルバイトで溜まったお金で一週間東京に滞在し、1Dayのスポーツビジネススクールや川崎フロンターレの試合運営に飛び込んだりしていました。
その活動の中で人と人とのネットワーク作りと経験のために様々な場所に行っていました。

運営
運営に関われる機会があれば、どんどん飛び込まれたのですね。
その経験の中で、今の業務に役立っていることはありますか。

灰田
東京に出ていくことでスポーツビジネスを学ぶ機会を得ることが出来たのは大きかったと思います。



💡どうやってJクラブに就職を? 
~大学院から入社まで~

運営
大学卒業後、東京での3年の社会人経験を経て大学院に入学し、その後サンフレッチェ広島に入社すると思うのですが、どのような流れで大学院から最初のJクラブの就職先であるサンフレッチェ広島に入られたのでしょうか?

灰田
大学院1年生の時に、ゼミの関係で一泊二日のスポーツビジネスセミナーに参加しました。そのセミナーは学生とゼミの先生と付き合いのあるスポーツクラブ関係者5クラブほどの人に対して、プレゼンを行うセミナーでした。
そこにたまたまサンフレッチェ広島のスタッフの方も参加していました。その参加されていたスタッフの方がゼミの先生と先輩後輩の繋がりという縁もあり、1ヶ月間インターンシップをさせて頂く機会をもらいました。
その期間は2月から3月だったのですが、当時5月に産休に入るスタッフがいて、その空きを埋めるために「インターンシップ経験がある」「社会人経験がある」ということから、採用して頂きました。採用頂いたタイミングはまだ大学院1年だったため、もう1年間大学院に通うことが必要でした。そのため拠点は広島に置きながら、大学に行くために月に1回東京に行くという生活を1年間活動を行っていました。大学院卒業後にはサンフレッチェ広島に正社員として入社し5年間働いていました。

運営
大学院の繋がりからインターンシップの機会が生まれたと思うのですが、社会人として働いた経験・運営経験が採用がしやすいという実感はありますか?

灰田
プロスポーツチームで働くことは昔より門戸は広くなっていると思います。しかし、どのクラブもマンパワーが足りていないのが現状だと思います。新入社員を1から指導する・研修するような環境がどのクラブにもない状態です。だからこそ、社会人経験がある人の方が指導が少なくていいので採用しやすいと思います。



💡今のスポーツとの関わり? 
~ツエーゲン金沢での仕事~

運営
これまでクラブスタッフになるまでのお話をしてもらったのですが、現在はクラブでどのような業務をされているのですか?

灰田
今はメインの仕事としてツエーゲン金沢で地域の人と繋がるためのホームタウン活動の業務にあたっています。その他にはファンクラブの運営も行っています。
ホームタウンでは、クラブとつながってくれる人を増やすことをメインに、SDGsのセミナーに参加して地域の方と接点を作ったりしています。そこからサッカーやスポーツを通じて、地域の課題解決に繋げる活動をプロジェクトごとに進めています。
ファンクラブは入会促進のための活動や入会して良かったと感じてもらえるようなイベント作りなどを行っています。

運営
実際にクラブスタッフとして働かれている中で、スポーツを仕事にするために必要なスキルや能力などにはどのような要素があると思いますか。

灰田
このスキルがないといけないというのは、あまりないと思いますが、その人自身の強みがあることは大事な要素だと思います。
いつも学生に伝えることは、「Jクラブに入ることが目的になることは、良くない」ということです。クラブに入って何がしたいかということが重要で、それを持っていないと就職出来たとしても、思っていたのと違うというギャップを感じて、辞めてしまう可能性があります。だからなんのためにJクラブに入るのかという入った後の目的を持つことが大切だと思います。
例えば私は、地域の人たちを繋げることに関心がありツエーゲン金沢を通じて地域の人たちを繋げる仕事がしたいと思い、今の仕事を行っています。

運営
クラブに就職することをゴールにするのではなく、入ってから何がしたいのか、クラブスタッフになってどんな人にどのような価値を届けたいのかを明確にした上で働き始めることで、クラブを使って自分が成し遂げたいことの実現へ進むことが出来るのですね。



💡仕事のイメージとのギャップ 
~入る前と後の違い~

運営
サッカークラブのフロントスタッフといえばスポーツが好きな人が興味を持つことが多い仕事だと思うのですが、クラブに就職する前のイメージと入社してからでギャップなどはありましたか?

灰田
私はギャップはなかったですね。
大学や大学院時代に多くの方にどのような仕事内容なのかを聞いたり、実際にクラブで働く経験をしたりしてきたので大きなギャップは感じなかったです。スポーツチームだと憧れていた仕事に入った時に思っているより、地味な仕事が多いと感じられる人もいると思います。Jリーグのクラブとは言え、株式会社ツエーゲン金沢の1人の従業員なので、実際の業務は一般的な会社と同じところが多くあります。一般的な業務プラスαでスポーツクラブでの試合の興行や地域のイベント運営などがあります。そのため、基本的には必要なスキルはどの会社とも同じだと思います。

運営
会社の従業員として仕事を行うこととキラキラした側面のギャップを感じやすい部分はありそうですね。



💡今後の展望 
~スポーツを通して何を実現させたいか~

運営
スポーツで働く中で、目的を持って働くことが重要だという話がありましたが、灰田さんが考えるこれからスポーツを通して取り組んでいきたいことはありますか?

灰田
広島にいた時に、カープの25年ぶりのリーグ優勝がありました。その時の広島の街の盛り上がりを実際に体感しました。街が真っ赤に染まり、テレビをみんなが見ている、商店街の人たちが喜び合い、知らない人同士でもハイタッチしあう。そんな様子を見て、街に活力がみなぎっていたるように感じました。チームの勝ち負けが街の人の元気に繫がっている姿がスポーツチームとしての究極の状態だと、その光景を見て感じました。
今のツエーゲン金沢を見たときにその状態かと考えるとまだその状態ではないと思います。J1に昇格・優勝などがあったとして、あれだけ盛り上がることはないと思うので、広島における広島カープの存在のように石川県のツエーゲン金沢の立ち位置をより高めていきたいと思います。

運営
地域の盛り上がりをスポーツを通して進めていきたいという部分をやっていきたいということですね。
これは、一番最初のスポーツに関心も持ったきっかけにも繫がっているのだと感じました。
ありがとうございます!!




※ここからはスポーツ”支え手”コミュニティGLOWのメンバー限定の内容となります。


▽詳しくはこちら

https://note.com/sports_sasaete/n/nfd9eedd5f52e




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運営:スポーツ支え手コミュニティ『GLOW』

『GLOW』では「スポーツで実際に働いている支え手」に対してのインタビュー企画を実施しています。

「スポーツと関わる」ことに興味がある学生は要チェックです✔︎

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