Declared Suit Symbol Razz(仮称)素案

 ふと思いついて、自分が調べた限りでは他に書いてる人がいなかったので、やる気があるうちに雑記しておく。ドラスティックな案ではないので既に発表されてる方がいたらごめんなさい。(note初稿:2023/10/26)

 進行の基本はRazzと同じだが、3rdでBring-Inの義務者はBring-InまたはCompleteの際にスートを一つ指定する。これが『宣言されたスート』となる。4th以降の進行はRazzと同様に見えているカードが(Razzの判定で)強い者から行う。
 ショーダウン時、残ったプレイヤーの中で「通常のRazzの勝者」と「『宣言されたスート』の点数が最も高い者」(後述)でポットをスプリットする(端数はRazz側)。一人が両方の勝者である場合はその一人が総取りする。
 「『宣言されたスート』の点数」は、A=1点、2~T=数字の点数、J~K=2点、その他のスート=0点とし、7枚全ての点数を足したものとする。(例:宣言されたスートがcの場合、(5d Ac) 3c Qc 8h 7c (7d) の点数は0+1+3+2+0+7+0=13点となる)

 見えているカードにも依るが、Bring-Inしたプレイヤーにも多かれ少なかれアドバンテージが発生するため、Bring-InしてCompにただ降ろされるということも減るだろう。当然Bring-InからのReraiseも有りうる。とはいえ、宣言したスートがT1枚だけでは、そのスートの5~7あたりを持っているプレイヤーにまくられスクープされる可能性も十分あるので過信は禁物だが。

 なお、ピクチャーが2点なのは当初このルールをStudHiと合体させようとしていたこと(フラッシュやフラドロの強さを軽減できず断念)、カード中央の絵柄についてピクチャーはそのマークが2個あるじゃん!という半ばギャグみたいな決め方なので、当然J=11、Q=12、K=13にしたり、Dramaha49よろしくピクチャーは0点にしたりという改変も考えられる。ただ、前者は1枚で13点のカードがあるとなると、宣言されたスートのローカード2枚でまくるのが相当難しくなるという懸念はある。

 このルールの運用上の問題を挙げるなら、進行中にプレイヤーおよびディーラーが、どのスートが宣言されたか忘れてしまうことだろうか。この問題を解決するために、3rd終了後に(バーンした後で)山札から宣言されたスートが初めて出るまでカードを表向きにめくり、出たカードを宣言されたスートを示すものとしてポットの脇に置き、残りは捨て札とする「Reasoning(名推理)DSS-Razz」も考えてみたが、純粋にスートを指し示す何らかのアイテムを使用できるならそれが手っ取り早そうではある。某大型大会で行われたダイヤモンドラズ(こちらはダイヤの「枚数」をカウントしている)よろしく一つのスートに最初から限定してしまうことも考えられるが、Bring-In義務者に何らかのアクションの余地を残したいという設計思想があるためこちらはあまり採りたくない。

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