記事一覧
【Doctor Tのスポーツ医学】イギリスで学んできたスポーツ医学とそれを日本で広げたい理由①
こんにちは、Doctor Tです。これまではスポーツ医学の具体的な話をしててきました。個々の話から少しズームアウトして、スポーツ医学そのものについてお話したいと思います。
私が学んできたスポーツ医学がどんなものかを知ってもらう前に、自己紹介をしたいと思います。プロフィールにも書きましたが、医師12年目で、スポーツ医学を勉強するためイギリスUniversity College London (
インソールと運動の二刀流で扁平足に立ち向かう【Doctor Tのスポーツエクササイズ医学】
こんにちはDoctor Tです。もう5月ですね。屋外への外出の機会も増えてきているのではないでしょうか?
職場の隣にインソールを専門店があり、自分のインソールを調整してもらっています。直してもらった直後から歩行時の足の運びがなんとなくスムーズになった感覚はありましたが、改善を一番感じたのが、そのインソールではない靴を履いたときです。こんな靴を今まで履いていたのかと驚きました。
皆さんはインソー
子供の時の経験が大人になっても体重に罪悪感を感じさせてしまう【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctorTです。かなり暖かくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。最近電車通勤をしていますが、昔より階段を使う人の数が増えたように思います。素晴らしい変化だと感じました。
今回は「大人になっても自分の体重をネガティブに捉えてしまう要因」についてLancetの記事を紹介します。
https://www.thelancet.com/journals/lanepe/article/
若いときの運動が40年後の血管を救う【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
みなさん、こんにちはDoctor Tです。年越したと思ったらもう卒業のシーズンですねね。いかがお過ごしでしょうか。
今回のトピックは「思春期のときの体力と中年時の動脈硬化」です。スポーツ医学ではかなり信頼度の高いBritish Journal of Sports Medicineの記事を紹介します。
https://bjsm.bmj.com/content/bjsports/early/202
週末集中型の運動では効果なし?【Doctor Tのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちは、Doctor Tです。もう2月も終盤ですね。暖かい日には外で走る人をよく見かけるようになりました。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
みなさんはweekend warriorsという言葉をご存知ですか?直訳すると「週末の戦士」ですが、週末や休日にだけ運動をするひとのことを言います。多くの人は平日に時間が取れず、weekend warriorsなのではないでしょうか?
まずは有酸素
スキー、スノーボードを安全に楽しもう!【DoctorTのスポーツエクササイズ医学】
明けましておめでとうございます、Doctor Tです。今年も楽しく体を動かしていきましょう!
私は年末年始に北海道ニセコのクリニックでスキーやスノーボードによるケガをたくさん診てきました。他のスポーツに比べ、ケガをする人の割合が特に多いわけではありませんが、せっかく旅行に来ているので、できるだけケガをしないで楽しんでほしいと思います。
今回は、スキーやスノーボードによるケガを減らすためにできる
立ち止まってみる。瞑想と健康【Doctor Tのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctor Tです。12月に入りました。年末で心の平穏が保ちづらい時期ですね。私もなんとなく落ち着かない日々です。
そんな気持ちを落ち着かせるべく、今回は瞑想について紹介します。「瞑想」という言葉に馴染みがなく、警戒してしまう人もいるかも知れません。発祥は仏教の考えと関連があるようです。しかし、ここで紹介するのはアメリカのスポーツ医学会の出している客観的な内容です。
西洋医学は科学
やりすぎ注意!トレーニングの落とし穴【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctorTです。突然気温が下がりましたが、みなさん、体調はいかがでしょうか。よく寝てしっかり食べて、そして動くことをお忘れなく!
今回はトレーニングのピットフォールに目を向けます。以前にも過度なトレーニングによって引き起こされるオーバートレーニング症候群を紹介しました。
今回の内容は、練習量の調整の仕方です。やり過ぎによる故障(overuse)を経験している方には特に読んでもらい
プレイヤー以外の大事なスポーツの仕事【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctorTです。すっかり秋になり、涼しいと言うより肌寒く感じる今日この頃です。体調を崩しやすい時期なので、しっかり寝て、しっかり食べ、しっかり動きましょう!
今回は少し視点を変えて、スポーツチームを支えるスタッフに目を向けたいと思います。
皆さんの目に映る試合の時間は活動全体のごく一部
私もバスケットチームと関わるようになり、試合でみるチームの姿と言うのは全体の活動のほんの一部
スポーツとメンタル【Doctor Tのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctorTです。少しずつ秋らしい気候になってきましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
受講していたFCバルセロナのスポーツ心理学のコースが、先日修了しました。
メンタルというのは体の健康に比べ認識や理解が遅れていますが、パフォーマンスに大きく影響する要素です。積み上げた技術があっても、メンタル次第で、その力が発揮できるか否かが左右されてしまうなんて、すごい影響力だと思いません
握力はあなたの体のバロメーター【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctorTです。夏休みももう終わりですね。みなさんはどのような夏を過ごされましたか。
私は、中学生のソフトテニス、ソフトボールの大会救護に行きました。
テレビの画面越しではなく、自ら屋外の会場に出て今の暑さが尋常でないと肌で感じました。夏のスポーツの実施については考え直すときが来ている気がします。
さて、今回のテーマは、そんな暑さとは関係のない話題ですが、「握力」です。
医療者
今からでも遅くない。運動で、老後の脳に投資をしよう【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
お久しぶりです、DoctorTです。あっという間に梅雨が終わりました。梅雨の期間中も十分気温が高かったですが、これから更に暑くなります。暑過ぎると感じる環境下での運動は危険なので絶対にやめましょう。安全第一です!
今回は運動と認知機能について面白い記事を見つけたので、ご紹介します。
みなさんは運動が認知機能にも影響を与えることをご存知ですか?
どの年齢で運動をしても
将来の認知機能低下にブレ
内臓脂肪を減らす…運動とカロリー制限、どちらがより効果的?【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちは、DoctorTです。局所的な雨が多い一方で、時々晴れた日も見られる今日このごろですね。
今回は情報の種類がいわゆる本格的な記事ではないのですが、みなさんも興味のある内容だと思うので紹介します。出典は世界で名の知れたBritish Journal of Sports Medicineなので信頼度は高いです。
内臓脂肪vs皮下脂肪
まず始めに、過剰な内臓脂肪は皮下脂肪に比べ、生活習
子供のスポーツを俯瞰する【DoctorTのスポーツエクササイズ医学 -心理学編-】
こんにちはDoctorTです。半袖の陽気になってきました。暑くなる前に爽やかな空気を満喫しておくのもいいですね。
さて、私がチームドクターとして所属するバスケチームのシーズンが終了しました。私は公式戦開始直前のシーズン途中からチームへ参加しました。ほぼ1シーズンを通して感じたのは、選手の心理、モチベーションや感情の大切さとその影響力の大きさです。
シーズンオフ中に、スポーツ心理学を学ぼうと、F
喘息と運動②喘息に効く運動【Doctor Tのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctor Tです。気温の上下や不安定な天気で体調を崩されている方もいるかと思います。無理はせず、できる範囲で体を動かしましょう!
今回は前回からの続編です。前回は運動すること(体を動かすこと)によって喘息のどんな症状に効果があるのかをお話しました。
今日は、どんな運動が勧められているかを紹介します。前回同様、GINAとde Lamaら(2023)の論文を参考にしています。
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