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良いトコと悪いトコ

人には良い部分もあれば、悪い部分もある。
まぁそんな事は、当たり前だよな。問題はどっちに目を向けるのか、そのバランス。
良い部分をとことん伸ばすのか、それとも苦手な部分を補う努力をするのか。
実際はこれまた、どっちも必要なんだけど世の中っていうのは、そんなに器用じゃないみたいで、
教育の場面ではなんとなく、苦手な部分を補う方に目線が傾いている気がする。これこそ偏見かもしれないが、実感はそうなのだ。
だけど、当然、良い部分だけを伸ばせばいいのかって言われると、自信満々にうなずけない俺もいるのだ。
もちろん、自分自身も尖った人になりたい!とは思う。でもダメな部分を認めて改善しないと成長もない、とも思う。


この堂々巡り。
要はバランスなんだけどなぁ。
だから人間は難しいんですなぁ。



息子「今日は二時間目から学校いったんだけどさ」


小学校から帰ってきた息子にそう言われた。

朝、普通に家を出ていったはずなのに!
二時間目から!?どゆこと。。!?

「な、、何があったの!?」

息子から聞いた経緯をダイジェストでどうぞ。


●朝は普通に家を出て、登校班で出かけた
●途中、なんか行きたくなくて登校班をはずれた
(この時点で、なにそれ!)
●その辺に隠れてた
(なんで!?なんでよ!?)
●そしたらみんな先に行っちゃった
(そりゃ、そうでしょ!)
●しばらく隠れてたら雨がふってきて
●雨宿りしてたんだけど、そろそろ行かなきゃなぁと思い
(最初から行けよ!)
●入ろうとしたら門が閉まってた
●なので、門をよじ登ってたら
(えー!登る、普通!?)
●となりの中学の先生に発見された
(もはや不審者ですやん)
●で、小学校に連絡され、無事教室へ
(無事ではない)

こうして無事に(だから無事ではない)
二時間目から登校したということで。



しかしまぁ、こういう事があると、
親は少しばかりセンシティブになる。

学校で何かあったのか。
そうだとすれば、笑い事ではないのだから。


「そ、そうか。おまえさぁ、何か学校でさぁ、、」

息子「でさ、今日は給食、うまかったなぁ!」

「は?」

息子「あとさ、今日は●●くんとあれして遊んでさ」


その心配はなさそうで、少し安心する。


しかし、次の瞬間、
俺の思考は、先ほどの経緯説明の情景へと時が戻る。

そもそもなんで行きたくなくなっちゃったのか。

ここに関して、問い詰めても
今となっては、本人自身もよくわからないらしい。

俺が思うに、つまり、


面倒臭くなっただけ。


どうゆう事やんねん、という事なんだけど、
その上で、ヤツのとった今回の行動。

そこまでいったら普通、家に帰ってくるでしょ。

それをだよ、わざわざ雨宿りまでして。

しかも門がしまってるからって
よじ登ろうとするって。

変態ですよ。

とはいえ、なんていうか、その行動力


もし俺が小学二年生だったら、
そんなことが出来ただろうか・・・

そんなことを思っていると
つい思わぬ一言が口からもれた。


「おまえ、すげーな」



凄い?いや凄くない!
ダメでしょ、これは!
頭ではわかっているのに、でた言葉は「おまえ、すげーな」。


息子「え?そう?」

いやいやいやいや!
そのドヤ顔、違うから!!


息子「まぁね〜、登れると思ったんだけどさ、ランドセル背負ってるからなぁ」

ん??
これは、門を登るチャレンジをしたっていう話だったっけ、、?


息子「まぁ落ちなくて良かったわ。以外とさ、高いのよね、門って」

ん??
これは、、無事生還して良かったねって話だったっけ??


息子「いやぁ、大変だったよ。だって途中で雨も降るし、、」





「てめー!学校バックレてんじゃねーよ!」



行動力、最高。
でもバックレる、よくない。

難しいわぁ、人って。


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