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スプラ3は過渡期?

こんにちは。
スプラ3が世に出て、前もって言われてたアプデ期間2年が終了するまで9ヶ月ほどとなりました。
スプラ3の出来を振り返って、これからどうなっていくのか考えていきたいと思います。


スプラ3はあまり上手くいってない

結論を先に言うと、スプラ3の出来はあまり上手くいってません。

シリーズで最も売れた作品で全世界で1000万本超売れましたが、プレイヤーの評判は必ずしも良いとは言えません。

これはいくつかの要素が重なり合ってます。
もしかしたら一部はアプデ調整で治っている仕様かもしれませんが羅列します。

  1. 3で新しく出たステージが縦長ステージ構造と呼ばれ、正面衝突の撃ち合いを促し、裏取りや潜伏がしにくい構造になってしまった。

  2. 各ゲームモードのマッチングの仕様がバラバラゴチャゴチャしている。

  3. 内部レートが各ゲームモードを共有で跨っており、影響が出やすい。

  4. Xマッチのミラーマッチングに対する不満が一部出ている。

  5. XマッチのXパワー変動で最低保証が入り、厳密なレーティングを反映していると考えにくくなった。

  6. 比較的簡単に最高ウデマエに到達できるようになっており、簡単すぎると不満の声が一部ある。

  7. 格差マッチングが起きやすくなっているというプレイヤーの体感があり、不満が出ている。

  8. フェスやXマッチ、イベントマッチを真剣に楽しもうとすると事前に内部レートを上げるよう仕込む必要がある。

  9. 縦長ステージ構造が増えたため、ほとんど活躍できなくなったブキがある。存在意義がないブキが多数出るようになってきている。(主に短射程)

等々があります。

それぞれどういうことなのか細かく説明することはできますが、長くなってしまうのでこういう不満があると一旦ここで短くまとめておきます。

人によって不満のポイントは微妙に違ってたりして、それぞれが色んな考え方や問題の捉え方をしています。

その結果、スプラ3の勢いは過去ほどではありません。

yahooでのリアルタイム検索でのスプラ3の投稿の勢い

スプラ2はリリースから2年はリアルタイム検索でも日平均2万3万の投稿があるなど勢いがありました。
今のスプラ3の投稿の勢いはスプラ2のアプデ期間が終わった末期状態と同規模ぐらいの勢いです。

つまりスプラ3はたくさん売れた作品だけど、アプデ期間が終わってないにも関わらず遊び続けている人はあまり定着してないという状況になってます。


ゲームモードはたくさんあるけど中途半端さが目立つ

スプラ3は簡単に言ってしまうと中途半端な作品になってます。

オンライン対人ゲームなのに、同格と競い合って少しづつ上手くなれる環境を提供してないとか、厳密なレーティングを反映させてないとか、パーティーゲームとしても動機があまり提供できてないとか、プレイヤーが色々なプレイスタイルで遊ぼうと思っても内部レートが共有されているため邪魔をしてしまうとか、そういった様々な問題点があります。

結局スプラ3をどういうゲームにしたいのか?というのが色んなゲームモードが入れられた結果、仕様の整合性がうまく取れず、ゴチャゴチャしてる作品になっています。

代表的なところで言うと、バンカラマッチのオープンでフレンドと遊ぶと内部レートが下がりやすくなるためXマッチやイベントマッチの計測で不利になりやすいという傾向があります。

友達と遊びたいと思っても、Xマッチやイベントマッチで悪影響が出やすいから友達と遊ばないほうがいい。
遊ぶならサブアカウント作ったり、プライベートマッチで遊んだり、イベントマッチで遊んだり、とプレイヤー側が公開されてない仕様を把握した上で影響を受けないような遊び方をしなきゃいけなくなっています。

なんのためにバンカラマッチのオープンというゲームモードを用意したんだと。
そういう杜撰さがスプラ3にはあったりします。


スプラ2は面白すぎた

スプラ2は厳密なレーティングを採用し、パワー変動にお互いのチームの強さを考慮して補正したり、部屋パワーが公開されててどういう試合なのか分かるようになっていた。

かなりガチな感じで、なるべく同格になるようにマッチングされてプレイヤーが競い合う環境になっていました。

最高ウデマエのXに到達するのも、3と比べて難しく、何千時間とプレイしたけどX到達できなかったとかやっと到達できたとかの悲喜こもごもがある作品になってました。

ガチで競い合える環境が面白くて、ハマりすぎる人も一部出ました。

リリース2年でプレイ時間1万時間超えるような人もいたし、結婚生活や受験、就活、社会人生活を壊して人生躓いてしまったのでは?というような人も出ました。
人気配信者になって調子に乗りすぎて未成年に手を出し、青少年保護育成条例など諸々に引っかかるような人も出ました。

スプラ2が面白すぎるが故に破滅したりおかしくなってしまった人も出たような形です。

ガチすぎるが故にウデマエやパワーでマウントを取るような過激派も出ました。影響を受けた子供も出たことでしょう。

そういう負の側面もスプラ2にはありました。


スプラ3は全年齢対象のゲームへの過渡期になっている

今までのスプラ3の状況や仕様を見ていると、スプラ2がガチすぎて面白すぎて起きた問題を繰り返したくないというような意図・姿勢を感じます。

運営は明言してませんが、少なくともスプラ2と同じようなことを繰り返したくないという行動はかなりはっきりしています。(Xマッチのパワー変動に最低保証を入れたりなど)

なぜそんなことをするのか?ということを考えると、やはりスプラ2で色々問題が起きて全年齢対象のゲームに相応しい事態ではなかったと判断したのではないでしょうか。

物事の分別がついている青年中心のゲームだったら自己判断で遊べ、ハマっておかしくなってもメーカーの責任ではないという考え方ができますが、残念ながらスプラは全年齢対象のゲームで幼稚園児もいるし学生もいるし大人もいるしパパママもいるし老人もいるというゲームです。

元々スプラシリーズはガチで競える形式のオンライン対人ゲームでしたが、全年齢対象のゲームになるために変えていく必要があった。

元々がそういうゲームだったのに変わる必要があったため、色んなゲームモードを用意してまとめようとしたが、うまくいかず中途半端な作品になってしまっているのではないか?

変わらなきゃいけないんだけど、あまり上手くいかず、過渡期の苦しみを味わってるのではないか?


スプラ4はどういう条件を満たしている必要があるか?

まず、全年齢対象のゲームとして子供も健全に遊べるよう安全なゲームにする必要があります。

それができなさそうな場合は、年齢制限を設けて分別のある青年が自己責任で遊んでくださいねという形態を取る必要があります。
そうなった場合は、例えばコロコロコミックで連載している公式漫画も終わらせたほうがいい(ターゲットが子供向けではなくなり、子供に遊ばせられないゲームになってしまうため)などの影響や余波が出ます。

年齢制限を設けるという判断・選択は取りづらいと思うので、全年齢対象として健全なゲームになるように設計やゲーム体験をうまく整える必要があります。

そうすると一番ネックとなりやすいのは、Xマッチというゲームモードの存在になります。
パワーを競うゲームモードはガチになりやすく、スプラ2で起きた様子から見ると全年齢対象で健全に遊ばせたい面と衝突しやすいです。

また、一般的にオンライン対人ゲームは同格とマッチングして競い合って少しづつ上手くなっていくのを楽しむゲーム体験になるものが多いです。

子供がハマりすぎておかしくならないように整えてこのゲーム体験を提供できるか、このゲーム体験を提供するままだとやっぱり健全にしにくいのでオンライン対人ゲームのゲーム体験をやめて違うゲーム体験に変えなきゃいけないのか、そういうことがスプラ4の設計で問われます。

もしかしたらXマッチはなくなるかもしれないですね。
そういう一般的なオンライン対人ゲームの形態のゲーム体験はやっぱり邪魔だとなってしまうかもしれません。

逆にハマりすぎて遊び続けてしまうのをどうにかすればいいと、レートを競うゲームモードをやめて、規定試合数内での勝率を競うゲームモードになるかもしれません。(馴染みのない人もいるかもですがポケモンのオンライン大会や過去のオンライン対応ゲームなどではこのような形式を採用してるものもあります)
この形態だとたくさん遊ぶ必要がない、遊びすぎないように廃人防止として機能させられるかもしれない。

そういう風にどうしたいのか、根本のゲーム体験や設計を考えて変えていくことになるでしょう。

これからのスプラシリーズはどんなゲームになって欲しいか?どこを変えていかなきゃいけないか?

あなたはどう思いますか?


以上です。

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