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青黒マニアはかく語りき~パイオニア・チャレンジャーデッキ2022発売を受けて~

はじめに

ご無沙汰してますSpirit Loverです。さて、昨今の世界情勢に伴う物流不安定化の為、アジア地域における発売延期の情報も出ていたパイオニア・チャレンジャーデッキ(構築済みデッキ)ですが、無事に11月4日に発売となりました。
各デッキにはパイオニア以下の環境で重要な土地であるショックランドが1枚入っており、ここからデッキを改良していくことで、上手くいけばFNMで3-0出来るポテンシャルを秘めています
少し旬を過ぎた話題ではありますが、本記事では今回発売される4デッキの中から筆者も愛用しているディミーア・コントロール(以降青黒コンと記す)についてデッキ解説とデッキ改良案そしてオススメカードを綴っていこうと思います超長文になると思いますので(筆者、自他共に認める青黒マニアの為)、適宜目次をご利用下さい。それでは参ります!

本記事の立ち位置

前提条件として本記事はMTG初心者の方に向けたものであり、特に

・チャレンジャーデッキ2022から初めてパイオニアに参入する方
・チャレンジャーデッキ2022の中でも青黒コンに興味のある方
・青黒コンを買ってみたけど、どこから改良したら良いか分からない方

に向けた入門記事を想定しています。筆者は紙とデジタルの両方で青黒コンを回してプレイングの向上に努めていますが、大型大会で勝てる程の腕ではなく、有識者の方々と認識が間違っていたり、間違ったことを書いているかもしれません。したがって本記事は、あくまで筆者の1つの意見・考え方として捉えて頂ければと思います(もしルール上の間違いがあればコメントでご指摘下さい)。
また本記事は中級者・上級者の方に向けた記事ではありませんので、サイドボーディング等のテクニカルな内容には言及しません。予めご了承下さい。

青黒コンは強いの?戦えるの?

さて、長々書いて申し訳ないのですが、本題に入る前にもう一つ章立てさせて下さい。見出しの通り『青黒コンは強いの?戦えるの?』問題についてです。
結論から言わせて頂くと、弱いというか微妙な近い立ち位置です但しプレイヤーの腕とその時のマッチアップに大きく依存するとだけ注釈を入れておきます(Tier1.5~2.5ぐらい)。実際にマジックオンライン(MO)のイベントで優勝、5-0しているリストもあります!(メタ環境として青黒コンにとって逆風が吹いていることは否めません…。
現パイオニア環境でコントロールデッキを握りたい且つ勝ちたいのなら、筆者なら迷わず「アゾリウス・コントロール(以降青白コンと記す)」をオススメします。カード資産をほぼ持っていない方が組もうとすると、現状少なくとも10万円以上の初期投資となることだけご承知おき下さい。それはあまりにもリスキー過ぎるが、それなら青黒コンでパイオニアデビューしてみたいという方は、引き続きお付き合い下さい。逆に興味が薄れてしまった方は、この時点でブラウザバックを推奨致します(『時は金なり』ですから)

ディミーア・コントロールデッキ概要説明

いよいよ本章からチャレンジャーデッキの中身に触れていこうと思います。
晴れる屋さんのデッキ構築機能を利用してチャレンジャーデッキをリスト化してみました。まずはどんなカードで構成されているかザッと眺めてみて下さい!

ところで青黒コンは、コントロールデッキです今更何言ってんの?って話なんですが、ではMTG初心者の方に質問です。コントロールデッキとはどんなデッキかちゃんと言葉で説明出来ますでしょうか?コントロールデッキ以外にどんなアーキタイプがあるかご存じでしょうか?本記事はMTG初心者の方に向けた入門記事を想定していますので、そこら辺も補足したいと思います。といっても長々書けないので、復習したい方は大やけどした節約家さんの下記動画をご視聴下さい。


話を本線に戻しますと、青黒コンは、リストがほぼ固定している前述の青白コンと違って、複数の型が存在しています。具体的には、
ギアハルク奔流の機械巨人の英語名Torrential Gearhulk より)
中野君氷の中の存在の愛称)
一日のやり直し型
アショク・ソリン採用PW型
上記型の複合形もたまにあるのですが、大きく分けるのこの4つとなります。上記の型に照らし合わせると、チャレンジャーデッキはギアハルク型に覆いを割く者、ナーセットだけを足した型ということになります。いずれの型にも一長一短ありますが、筆者はまず初心者の方はギアハルク型から回してみることをオススメ致します。筆者自身も今でもギアハルク型を回し続けているプレイヤーです。
ギアハルク型をオススメする理由としては、
・ゲームのフィニッシャーが明確だから(ギアハルク自身又はサメ台風のトークン)。
・ゲーム序盤から中盤のプレイング方針にブレが生じにくいから
(まずはギアハルクをキャスト可能な6マナまで土地を伸ばす。その間は相手のリソースをドロー呪文で補給した各種カウンター呪文と除去呪文で捌く)。
上記2つが主に挙げられます。ただ現状のリストは、どの型にも共通するもう1つのフィニッシャー要素が欠落しているので、そこは次章の改良案のところで書いていこうと思います。

デッキ改良案:どこから手を付けたら良いの?

デッキ改良案の道筋を付ける前に、プレイングの基本方針に少しだけ触れておきます。その方が『どうしてそのカードを採用するのか』という理由付けがしっかり出来るからです
前述の通り、今回のチャレンジャーデッキにおける青黒コンは大分類としてギアハルク型ですので、
・可能であれば毎ターンセットランドするアンタップイン土地が理想)。
・ギアハルクが安全に相手ターンに瞬速着地出来るターン(対戦デッキに依 るが、最速6ターン目,通常8~9ターン目(カウンター呪文込み))まではドロースペルでリソースを補給しつつ、カウンターと除去で相手のリソースを捌く
上記2点がプレイングの基本方針となります。比較対象である青白コンは、青黒コンより攻めに転じるタイミング(ターン)が放浪皇の登場により早くなっており、そこが青黒コンより相対的に強くなった要因の一つと筆者は考えています(あとはやはりドビンの拒否権の存在ですかね…)。白の色の特性上、置物(アーティファクト・エンチャント)に触れることが出来るというのも青白コンの大きな強みです。青黒は一度戦場に出た置物を対処する手段がかなり限られています。

上記内容からデッキ改良案のキーワードを挙げると、
・アンタップイン土地
・ドロー呪文,カウンター呪文,除去呪文
となります。まずこの2点からチャレンジャーデッキを改良して行きましょう。

改良ステップ① アンタップイン土地を増やしてみよう!

パイオニア環境の場合、青黒コンに限らずコントロールデッキは、可能であればアンタップイン土地を毎ターン置いて相手にターンを渡し、相手ターンにインスタントタイミングでスペルキャストする動きを筆者的には少なくとも2ターン目からは徹底したいというのがあります。仮に欺瞞の神殿が2枚しかない初期ハンドでキープした場合、こちらの初動は1マナスペルがハンドに無ければ3ターン目となり、動きとしては遅すぎると判断出来ます。となると真っ先に換装するべき土地は、『欺瞞の神殿』ということになります。

ではどのカードと換装するのか見ていきましょう。青黒コンで使える色マナが出る特殊土地の画像を集めてみました。上段が確定アンタップイン土地、下段が条件付きのアンタップイン土地と確定タップイン土地となります(画像左のカードほど購入する際の優先順位を高くソートしております異論は多々あるかと思われますが、初心者の方が回すことも考慮に入れた優先順位としております。ご了承下さい。)。

上段:確定アンタップイン土地
下段:条件付きアンタップイン土地又は確定タップイン土地

最初は欺瞞の神殿を上段の確定アンタップイン土地に置き換えてみましょう。それだけでも少し動きやすくなるはずです。個人的には両面土地が比較的入手しやすいと思います。あと兄弟戦争で再録された地底の大河も良いと思いますが、1点のライフルーズの累積が今のパイオニア環境だと結構痛いので、それが嫌なら頑張って湿った墓をあと3枚購入するか、基本土地多めの構成のまま詰まった河口か水没した地下墓地を4枚入れてみることをオススメします。ただ湿った墓に関しては、買って後悔することはまずないと思います

またそれと同時に下段の条件付きのアンタップイン土地のうち、ストームジャイアントの聖堂からヴァントレス城は購入することを強く推奨します。前述の青黒コンの型のところで、『ただ現状のリストは、どの型にも共通するもう1つのフィニッシャー要素が欠落している』と言及しましたが、ストームジャイアントの聖堂目玉の暴君の住処そのフィニッシャー要素となります。この2枚はミシュラランドと呼ばれるクリーチャー化する土地です。基本的に青黒コンのフィニッシャーは現状のリストだと奔流の機械巨人とサメ台風のトークンという事になりますが、この2つを対処された時に相手のライフを削れなくて負けてしまいます。そんな時のお助けカードがこれらのミシュラランドとなります(もう一つ勝つ手段(プレインズウォーカーの能力で生成されるトークンの戦闘ダメージ)もあるのですが、それは後程)。MOの5-0リスト等でも高確率で入ってる土地ですし、必要枚数も1~2枚なので買いやすいと思います

またスローランドである難破船の湿地についても早い段階で3~4枚購入することを強くオススメします。コントロールというデッキの都合上、ゲームレンジが長い為、ほぼ確定アンタップイン土地と見なしてよいからです。
ヴァントレス城もそのマナフラ受けの占術2が非常に強いので1枚は確定で購入しましょう
それ以外の土地についての説明はここでは割愛しますが、適宜カード効果をチェック頂き、気になったカードを基本土地と入れ替えてみて下さい(但し島,沼共に2~3枚は残しておいて下さい)
土地の配分(色マナの配分)ですが、これは採用するカードによって大きく異なりますが、今のリストだと青も黒もダブルシンボルを要求するカードが入っていることが多いので、どちらかに偏らせずほぼ同じになるようにすれば問題ないと思います。
また無色マナを出す又は起動型能力で基本土地を持ってくる土地カードもそれなりに重要ですので、それらのカードは後程適宜解説していきます。

改良ステップ②カウンター・除去スペルを充実させよう!

デッキの基盤となる土地のお話が済んだところで、お次は改良案キーワードで挙げたドロー呪文,カウンター呪文,除去呪文に移っていきましょう。と言ったもののチャレンジャーデッキのリスト自体が完成度がそれなりに高いので、筆者がそこまで言及することはないんですよね。言及するなら以下の2点かなと。

1.残忍な騎士2枚全部を他のスペルに換装しよう。
2.湖の水難2枚を他のスペルに換装しよう。

それぞれ換装案を次項から述べていきます。

②-1:残忍な騎士2枚を全部を他のスペルに換装しよう!

残忍な騎士はスタンリーガル時には結構使われていた優秀な除去兼クリーチャーだった訳ですが、先ほど述べた通り今のパイオニア環境は、結構前のめりにライフを詰めてくるデッキが多く且つ出た時にある程度仕事をしてしまうクリーチャーが多いので場に出る前に打ち消すか、2マナ除去で対処するのが無難(除去時の2点ライフルーズが結構致命的な場合がある為)です。という事でまずは一旦残忍な騎士を2枚とも外して、他のカード、特にクリーチャー又はプレインズウォーカーと入れ替えてみましょう。

じゃあ、具体的にどんなカードが換装候補になるのか気になると思いますので、提示してみようと思います。本記事は初心者の方に向けた記事を想定しておりますので、まず最初に各カードタイプごとに比較的購入しやすいものを数枚ほど提示していきます。更に青黒コンとしての完成度を高める或いは流行りも考慮して、採用実績のあるカード(価格高め)も併せて紹介していきます。

〈クリーチャー編〉

・微小術師(メイン:1枚)

団結のドミナリアで登場したサーチクリーチャー。ピン刺しで採用している青黒コンをたまに見かける。国内というより海外青黒コンニキたちが好んで使っている印象。致命的な一押しやいずれも後述するローナの渦や思考囲い、不憫な悲哀の行進と言ったカードを手札に持ってこれる。5ターン目に微小術師をキャストして、戦況に応じたカードをサーチ、そのまま唱えるか相手ターンにインスタントタイミングで唱えるのが理想ムーブだろう。スタッツも4マナ3/3とそこまで悪くはない。ただサーチカードの選択に関してプレイヤーの力量を問うカードと言える。どちらかと言うと玄人好みなカード。

・復活したアーテイ(メイン:1~2枚)

筆者的には「こういうカードが欲しかったof the year 」受賞カードの1枚。青黒コン回すなら絶対買って損はしないクリーチャーであると同時にスペルとしてカウント可能。本当に器用で痒い所に手が届く優良レア。相手に1ドローを与えてしまうものの、状況に応じて打ち消し or 除去を選択しつつ、場には3/2のクロックが残る。いや~、良い仕事してますね!この1ドローは強制ドローである為、後述の黙示録、シェオルドレッドが居れば2点ダメージに変換されるのも面白いし、覆いを割く者、ナーセットが場に居る状態で瞬速タイミングで唱えれば、デメリットは一切無い。伝説なので複数枚入らないものの、最近は固定枠として取られ始めている為、まずは1枚気軽に入れ替えてみましょう!

・船砕きの怪物(メイン又はサイド:1枚)

対青系デッキが辛いならこのカード瞬速且つこの呪文は打ち消されないという文言だけで本当に心強いカード。自分が呪文を唱えた時に非実体化とパーマネントバウンス誘発する内蔵されたファッティクリーチャー
盤面に定着した後の制圧力が本当に凄まじい。盤面定着後は、ゲーム後半に腐り易いカードを上手く活用することが出来る。例えば致命的な一押しの場合、相手盤面にキャストする対象が居なくても、船砕き本体を対象に打つことで、誘発型能力が誘発します。相手の除去から船砕き自身を守る方法としても利用出来るので憶えておくと役に立つと思います。相手のビックアクションに対して非実体化を誘発させることでテンポを削いだり、パーマネントバウンスでブロッカーを取り除いてライフを詰めたりと使っていて楽しいカードなので、メインorサイドに1枚、御守りとして入れておいても良いと思います。

・墓地の侵入者(サイド:2枚)

ここからは少し値段の張るカードを紹介します。
筆者的にはあんまり対峙したくないカード。使ってみるとその強さがじわりじわりと分かってくる。ここ最近のパイオニアは、イゼットフェニックスやアブザンパルヘリオンと言った墓地活用を主軸とするデッキがTier1~1.5に居るので、出た時と攻撃時の墓地追放がかなり強い。またライフゲインが出来るスペルがそこまで多くない青黒コン的にはこの墓地の侵入者or墓地の大食いの1又は2点ゲインがかなり沁みます。ただ使い勝手の良さの観点からすると、チャレンジャーデッキにも入っている塵へのしがみつきの方に軍配が上がります。特に対アブザンパルヘリオン戦で肝になるお相手先攻3ターン目に墓地の侵入者だと間に合ってないという点もマイナスポイントです。
ミットレンジ寄りの青黒コンにするなら、サイドに数枚取ってみるのも良いと思います。

・ゲトの裏切り者、カリタス(メイン,サイド共に1枚)

最近の青黒コンではテンプレで1~2枚入ってはいるものの、非常に運用が難しいカード。このカードを4ターン目に置いたところで勝てるカードではない。筆者自身もまた上手く運用出来てるとは言い難い。ただ1枚で墓地を睨みつつ、自身の絆魂でライフレースを逆転出来る点においては、採用の余地はある。ラクドス(黒赤)ミットレンジの流行により、昨今だいぶ値を上げています。青黒コンをずっと回すなら予定なら購入しても良いかもしれませんが、直ぐに飛びつくのは時期尚早な気がしますご利用は計画的に!

・黙示録、シェオルドレッド(メイン:1枚)

団結のドミナリアの目玉カード。昨今の黒の強さを象徴する1枚。
青黒コンの弱点を補えるカードとして、筆者も採用検討中の1枚。最近晴れる屋さんのデッキリストでピン刺ししているリストを見かけたので、同じことを考えている方がいらっしゃるようです。イゼット(青赤)フェニックスが息を吹き返してた今の環境なら、採用の余地はあるかもしれません。
後述する染みついた耽溺との組み合わせによる4点ゲイン悪意の熟達の強制ドローによる2点ダメージなど組み合わて強く使えるカードも多数あります。こちらもカリタスと同じく、ご利用は計画的に!

〈プレインズウォーカー編〉

・悪夢の詩神、アショク(メインorサイド:1枚)

覆いを割く者、ナーセットと併せてプレインズウォーカーの入った青黒コンを回したいなら、まずお求めやすいのはこちらのカード。
スタンリーガル当時はかなり強力で筆者も愛用してました。ただ今のパイオニア環境の場合、少々厳しい立ち位置です。相手のリソースを削りに削って盤面にクリーチャー1体且つお相手手札0枚のような時の-3能力は強力(擬似除去)。色んな青黒コンのカードを試してみたいという方は一度使ってみて下さい。
2023年最初のスタンダードセット ファイレクシア:完全なる統一で久しぶりにアショクの新規カードが登場するのではないかと筆者は予想しています
登場した場合は、勿論記事にてレビューする予定です。

・不笑のソリン(メイン:1~2枚)

お次は少々値段の張るカードを。ライフの引き換えに擬似ドローが出来るとともに、ライフ損失を自身の生み出すトークンの魂絆でその一部を賄うことが出来るという自己完結型のプレインズウォーカー。基本的には-2能力から入ることが多く、生還したターンからのハンドアドバンテージは非常に大きい。前述のゲトの裏切り者、カリタスと併用しながらライフ差を付けるとともに、ハンドアドバンテージを取りに行きます。店舗メタ的に前のめりなアグロデッキが多いなら採用の価値はありそうです。筆者はお恥ずかしながらこのカードを所有していませんが、MTGアリーナでの使用感はとても良かったので、オススメです。

②-2.湖の水難2枚を他のスペルに換装しよう。

②-1では残忍な騎士を他のパーマネント、特にクリーチャー,プレインズウォーカーに焦点を当て、換装するに際して具体的な換装案を示してきました。そしてお次は2つ目のキーワードとして挙げているドロー呪文,カウンター呪文,除去呪文について換装案を提示していきます。小見出しに記載の通り、チャレンジャーデッキにおいて筆者的にノイズだと思っているのが湖の水難です。良いカードであることは間違いはないのですが、まず抜いてしまって問題ないと思います。またこれ以外にも時を越えた探索の枚数を3枚から1枚に変更メインに入っている神秘の論争をサイドに移動とすると、現状でも5枚分のスロットが空きます。また晴れる屋さんに掲載されているリストを考慮に入れると、おそらく9~10枚程度のスロットが開くと思われます(ここがほぼ固定スロットで構成されている青白コンとの大きな違いです。構築の自由度の高さも青黒コンの良いところです!)。
ここからはこの空きスロットに入れると良いカードをドロー呪文,カウンター呪文,除去呪文ごとに紹介していきます。

〈ドロー呪文編〉

・染みついた耽溺(メイン:1枚)

前述の黙示録、シェオルドレッドのところで言及したドロースペル。このカードに対するレビューは、リンク先の記事内で書いてますのでそちらを参照下さい。色拘束は厳しいものの、今の青黒コンであれば幾分か唱えやすくなっています。ゲーム前半・後半でも腐らない燻し銀アンコモンです

・眼識の収集(メイン:1枚)

最近じわりじわりとサイドでの採用率が上がっており、個人的に気に入っている1枚です。クリーチャーじゃなくなった分マナが軽くなった正気泥棒の調整版とも言えるカード。対戦相手のライブラリートップ2枚を見て1枚を奪う擬似ドロー。実質手札が1枚増えた状態でプレイすることが出来る。フラッシュバック持ちというのも嬉しいカード。
マナスクリュー気味の相手に打って土地を奪い、テンポアドバンテージを取ったり、オムナスファイアーズのような多色デッキで土地を奪って色事故を誘発させたり、コントロールミラーでカウンターを奪って相手の動きを牽制したりと使い方は色々。使ってて面白いカードなので興味のある方はまずは1枚ピン刺しで入れてみて下さい

記憶の氾濫(メイン:1~2枚)

手札に加える系呪文なので、厳密に言うとドロー呪文ではないですが、括りがややこしいので今回はドロースペルとして紹介します。
非常に使い勝手の良い擬似ドロースペル。フラッシュバック持ちというのも非常に有難い。フラッシュバックでキャストした場合は、時を越えた探索と同等となる。
このカードが登場するまではカルドハイムで登場したボムコモン多元宇宙の警告が使われてきましたが、現パイオニア環境は、予言が出来るほど悠長な環境ではない事占術2より上からX枚見て戦況に合ったカードを持ってこれるという2点から、今はこちらがほぼ固定パーツとなっています。固定パーツという事なので、早めに1~2枚買ってしまうことをオススメします。
また最初に言及した通り手札に加える系のカードなので、覆いを割く者、ナーセットの常在型能力を含めドローを阻害するカードに引っ掛からないという点も憶えておくと良いです。

〈カウンター呪文編〉

・ジュワー島の攪乱(メイン:1枚?)

ゼンディカーの夜明けで登場した第1面が呪文で第2面が土地という両面カード(スぺルランドと言われているが、これは公式用語ではない)。
検閲の亜種とも言えるカード。検閲と同様にカードしての賞味期限はかなり短い。土地としてプレイした場合も確定アンタップインの為、デッキを掘り進めつつDig(時を越えた探索)の探査コストに充てることが出来る検閲の方が今は重宝されることが多い。やはり1枚のタップインですら仇になるのが今のパイオニア環境…

・かき消し(メイン:2枚)

ニューカペナに街角で登場した火消しの完全上位互換。犠牲コストも1なのが非常に嬉しいところ。お互い土地が伸びたゲーム終盤でも犠牲のお陰で腐らないという点では珍しい不確定カウンターである。
青黒コンであれば最序盤に出したサメ台風のトークン、前述のアショク,ソリンの忠誠度能力で生成したトークンを犠牲コストに充てることが出来る為、犠牲1も達成しやすい。コモンカードでありながら、スタン需要も重なって今はそれなりのお値段になっています。

〈除去呪文編〉

・取り除き(メイン:1枚)

3マナ以下のクリーチャーに加えてプレインズウォーカーまで除去出来る受けの広いカード。最近のリストでは1枚は必ず入っていると言っても良いカード。
現パイオニアは3マナからカードパワーが一気に急上昇する環境となっています。例えばラクドスミットレンジであれば前述の墓地の侵入者やヴェールのリリアナ(ヴェリアナはイゼフェニの台頭で枚数が減っているらしい),アブザンパルヘリオンであれば大牙勢団の総長、脂牙,人間デッキであれば輝かしい聖戦士、エーデリンと言った感じにアドバンテージを取ったり、そのまま勝負を決めに来るカードが多数あります。それらのカードを対処出来るというところで固定スロットとなっています。
対コントロールミラーであれば先置きされたナーセットを処理出来たりします。但し除去前に1回は忠誠度能力を使われてしまいますが…。

・パワー・ワード・キル(メイン:1枚)

チャレンジャーデッキに収録されている無情な行動2枚のうち1枚を差し替えて使うイメージ。2枚にしないのは一応パイオニアの環境デッキに天使デッキが居る為。天使デッキと当たれば勿論サイド行き。今後天使デッキが台頭するようであれば勿論採用は0枚です。
一方で無情な行動は、カウンターが置かれたクリーチャーを対処出来ない為、サリアの副官光輝王の野心家といった+1/+1カウンターを置くクリーチャーが多い人間デッキ相手ではサイド行きとなります。使うのであれば最初の+1/+1カウンターを置く誘発のスタックでキャストしましょう。

・魂の粉砕(メイン:1枚)

所謂布告系の除去。クリーチャーもプレインズウォーカーも対処出来る。
この手の布告系除去は、一般的に対戦相手に生け贄する対象を選ばせる為、横並び展開をされていると弱い方を選ばせてしまうが、このカードはその保険として点数で見たマナ・コストが一番大きい対象を強制的に選ばせる為少なくとも1対1交換は担保されている。ここ最近はやたらと護法が付いた厄介なクリーチャーが多いので(寧ろ厄介にする為に護法を付けてる感すらある)、対戦相手を対象に取るこのカードの評価は、徐々に上がってきていると筆者は感じています。

・悪意の熟達(メイン:1枚)

黙示録、シェオルドレッドのところで言及した代替コストを有した追放除去。追放除去と言うのが今のパイオニア環境であれば嬉しいところ
覆いを割く者、ナーセットの常在型能力とは相性が良いので、一度試してみても損はないと思われます。

・影の評決(メイン,サイド共に1枚)

5マナという事もあり通った時のリターンが非常に大きい追放除去。盤面だけでなく墓地からも根こそぎ持っていく。5マナと取り回しが悪いにも関わらず入っているのは、Tier上位にいる人間デッキに精霊への挑戦が4枚ガン積みされているからと思われます。他の全体除去については後程紹介します。

・不憫な悲哀の行進(メイン:1枚)

神河:輝ける世界で登場した行進サイクルカードのうちの1枚。スタンダードからモダンまでのフォーマットで使用実績のある燻し銀レア
青黒コンにとっては数少ないラインゲイン要素を持ち合わせたカード。ゲーム後半であればあるほどライフゲインの値も大きくなる。100円以下で買えるので、気軽にお試し出来ます。クリーチャー編で紹介した微小術師からもサーチで持ってこれます。

その他オススメカード

前項までで主だったカードの換装案を示してきました。では最後にその他のオススメカードを優先順位の高いほうから一気に紹介していこうと思います(クリーチャーカードは該当なしの為省略)。

・寓話の小道(メイン:1枚)

パイオニアのコントロールデッキの中で青黒コンと白を足したエスパーコントロールだけは、このフェッチランドを採用している率が極めて高いです。
その理由は、致命的な一押しの紛争を達成出来る手段の一つでもあるからです(土地もパーマネント)。したがってゲーム中盤から終盤にこのカードを引いた場合は、安易に出してフエッチを切らずに他の土地を優先して出す事を心がけましょう。

・廃墟の地(メイン:2~3枚)

紛争達成手段その2。元々の構築でも4枚取られてますが、筆者的には4枚は過剰だと思います。2~3枚が適正です。お相手のターンエンド時にミシュラランドなどの厄介な土地を割りながらこちらは沼をサーチ、アンタップイン処理なので、そのまま致命的な一押しをキャストというのが綺麗な流れです。2色デッキとはいうものの青or黒のダブルシンボルが出ないというのは良くあることなので、御守りとしても大事に使っていきましょう。

・ガイアー岬の療養所(メイン:1枚)

覆いを割く者、ナーセットが場に居る場合、墓地活用軸の無いフェアデッキに対しては実質ハンデスを毎ターン強いる伝説土地。各プレイヤーなので、こちらはルーティングをしながらDigの探査コストも稼ぎつつ、お相手とのハンドアドバンテージを付けていきましょう。ナーセットの入った青黒コンを回し続けるならピン刺し採用なので早めの購入をオススメします

・ローナの渦(メイン:1枚)

団結のドミナリアで登場したバウンス呪文。キッカー込みでキャストすると、ライブラリーの一番下に置くことから実質除去としてみなすことが出来る。ただ序盤に1マナでキャストしても手札を1枚失っているだけなので、あまり上手い使い方とは言えない。青黒コンではあくまでキッカー込みの4マナのカードとして運用するのが基本だろう。前述の微小術師からサーチ可能ではあるが、微小術師不採用ならばこのカードを採用する意義も薄い。
それでもバウンス呪文を採用したい場合は、少々お値段が張るが、厚かましい借り手の採用をオススメします。

・霊気の疾風(サイド:2枚)

基本セット2020で登場した対抗色対策カードサイクルの1枚。同じサイクルにはパイオニアでは禁止のあの悪名高い「夏の帳がいます。
青黒コン問わずバイオニアの青いデッキのサイドには必ずといっても良いほど2枚は取られているド定番サイドカード(ロータスコンボ等は除く)。
スタックに置かれた呪文又は既に戦場に出ているパーマネントを対象に取ることが出来る。また打ち消している訳ではないので、「この呪文は打ち消されない」と書かれたカードも対象に取ることが出来る。ライブラリーの上に置こうか下に置こうが対戦相手にとってはマイナス。こんだけ強いのにアンコモンなんだよな~。出来るだけ相手のビックアクションに対してキャストするのが一番効率の良い運用方法になります。

・ナーセットの逆転(サイド:1枚)

パイオニアでは後述する思考のひずみに対する対策カードとして有名。コピーしたカードはお相手の手札に戻る為解決されない。対コントロールでカウンター呪文の応酬になった際にお相手のカウンター呪文をコピーして空振りさせたり、ハンデスメインのデッキに対してキャストして逆にお相手のリソースを削ったりと運用方法は色々。どちらかと言えば玄人向きなカードです。パイオニアだけでなく統率者戦でも使われており、それなりに需要があります。

・即時却下(サイド:1枚)

初心者の方には少々カード効果が分かりづらいカード。このカードの効果を理解しようとすると、まずはスタックについての知識が必要となります。スタックって何ぞや?という方は、まずは公式HPを参照して下さい。
晴れる屋さんにてスタックに関する解説動画がありましたので、そちらのリンクも貼っておきます。

話を本線に戻すと、この即時却下はこのカードがキャストされる前までにスタック領域に置かれた呪文・能力(起動型・誘発型)を無効化するカードとなります。ドビンの拒否権のような打ち消されない呪文も追放して無効化することができます。基本的にはカウンター呪文の応酬の最後に蓋をする形でキャストします。またカウンター呪文の応酬以外にもウラモグやエムラクールといった唱えた時誘発が厄介なカードに対する対抗策としても使われます。『マジックは後出しじゃんけんが強い』を体現するカードです。

・エレボスの介入(サイド:1枚)

筆者的には前述と不憫な悲哀の行進と競合するカード。プレインズウォーカーは対処出来ないもののこちらは-X/-X修正である為、破壊不能を有したクリーチャーを対処できるとともに墓地追放のモードも選択出来る。腐りづらいカードではある為、入れ替え候補の1枚になるだろうと筆者は考えています。

・崇高な天啓(メイン:1枚?)

ギアハルク型を回すなら一度は試して欲しいインスタント。競技と言うより御友人たちとカジュアルに遊ぶときに使うと盛り上がって楽しいかもしれません。
墓地にこのカードがある状態でギアハルクが場に出て能力が解決し、崇高な天啓がコピー・解決されると…。これ以上言うのは野暮なので控えさせて頂きます。どんな挙動になるかはMTGアリーナでも確かめることが出来るので、気になる方はやってみて下さい。

・思考囲い

パイオニアからヴィンテージ,統率者でも使われている王道1マナハンデス。1ターン目にキャストされてうっ!となるのは御愛嬌。やっぱ持ってますよね~って苦笑いしながらお相手とコミュニケーションを取るのが一番丸い(あくまで持論です)。
最近のパイオニア環境は前のめりに攻めてくるデッキが多く、寧ろ2点ルーズが痛手になりやすい為、メイン・サイドともに採用0枚の構築も増えています。お値段もそれなりなので、既に入っている強迫を非クリーチャースペルが主体のデッキに対してサイドからメインに入れるで十分だと思います。
パイオニアでもっと黒の濃いデッキを組みたいと思ったり、一つ下のモダンで黒の入ったデッキを回してみたいと思ったら始めて購入検討の余地有りです。

・危難の道(サイド:1枚)

イニストラード:真紅の契りで登場した新メカニズム切除持ちの除去。青黒コンであれば3マナで2マナ以下限定の全体除去として使う。白単人間や赤単と言ったデッキに対してサイドから追加の除去として取られる。3マナと取り回しが軽い点は高評価。アグロの多い環境ならもう1枚増量しても良いかもしれません。後述の煤の儀式やチャレンジャーデッキに既に入っている衰滅とは競合する為、実際に回して使用感を確かめながら調整していきましょう。

・煤の儀式(サイド:1枚)

これまで解説してきた全体除去のうちの1枚。こういうカードもあるというぐらいで憶えて置けば良いと思います。筆者的には煤の儀式よりチャレンジャーデッキに既に入っている衰滅を取ると思います。ただ白単人間に対して間に合うかは微妙です…。

・一日のやり直し(メイン:1~2枚?)

青黒コンのデッキの型のところで紹介した一日のやり直し型の顔と呼べるカード。パワーナインの1枚であるTimetwisterにターン終了のデメリットが付いています。覆いを割く者、ナーセットと一緒に使ったときの威力は絶大。青黒コンとは言えど、どちらかと言うとコンボコントロールであり初心者の方にはオススメしづらいです。かなり玄人向けであることは間違いない筆者も正直回してみたいと思えません…。)。
ギアハルク型をしっかり回せるようになってからの次の選択肢と考えて頂ければと思います。

・漂流自我(サイド:2枚)

指定したカードを戦場とサイドボード以外の領域(手札・墓地・ライブラリー)から纏めて引っこ抜くカード。デメリットはあるものの、これまたナーセットと組み合わせれば実質ハンデスとして機能する。ナーセットはヴィンテージで制限カードになっているだけありますね(汗)
パイオニアでコンボデッキが流行り始めるなら買ってても損はないカード。現在主戦場はモダンで、自分のコンボを妨害するカードを抜く或いはコンボ自体を妨害するカードとして使われています。

・思考のひずみ(サイド:1~2枚)

コントロールミラー対策の1枚。「この呪文は打ち消されない」はやはり心強い。微不利の状態からワンチャン捲るカードか有利な状態からゲームを決めに行くカード。その為盤面的に押されている状態でキャストしても厳しい(やっぱそういう意味で放浪皇はズルいよ一応褒めてる))。そこを意識してか最近は採用率が減っているのが現状です。やはり取り回しの軽さからして、強迫に軍配が上がりますね。

・アズカンタの探索(メイン:1~2枚)

本稿の最後に筆者が個人的に一番気に入ってるカードを紹介しようと思います。
アズカンタの探索は、青黒コンの戦略の理に適う優良レアカードです。
ゲーム序盤はアップキープに諜報1をしながら手札を整えつつ、墓地にDig用の探査コストが肥えていき、ひっくり返れば毎ターン除去やカウンターを構えつつ、お相手に動きが無ければ起動型能力でさらにハンドアドバンテージを増やしていきます。
ゲーム最序盤に置きたい、自身が伝説である為複数置きが出来ない(第1面と第2面は別のオブジェクト扱いなので共存可能)という理由から採用枚数は1枚であることが多く、最序盤に手札に引き込むこと自体が難しいので、ここ最近のリストは採用が見送られています。ただ初心者の方が青黒コンを回す上では非常に強力なサポートカードであると思いますので、購入してみるのもアリだと思います(2枚程度)。例えるならば自転車の補助輪のようなカードなので、上手く回せるようになったら抜いて他のカードをドンドン試してみることをオススメします。

追記<2023.1.2>

投稿後、色々と投稿し忘れてたカードがあったので、追記しておきます。

レイ・オヴ・エンフィーブルメントを除いて、
おまけでライフゲインが付いてるのが、青黒コン的には美味しい。

・レイ・オヴ・エンフィーブルメント(サイド:1枚)

軍団のまとめ役、ウィノータが禁止になって以降、サイドから外されたものの、白系のアグロデッキ(人間)が台頭するのであれば、再度検討の余地は有る。マイナス修正の為、不屈の護衛による破壊不能付与を貫通出来る
輝かしい聖戦士、エーデリンを1マナで対処出来ると考えれば、非常にコスパは良い

・渇望の時(サイド:1枚)

前述の白単や赤単など前のめりなデッキが台頭してくれるとサイドに入ってきていた1枚。青黒コン使っていると、2点のライフゲインでさえ沁みる時がある。こちらもマイナス修正なので、何かと便利。

・害悪の掌握(サイド:2枚)

個人的に2023年1月時点でのパイオニア環境に合ってると思ってるカード。
Tier上位デッキに対して広く見れる受けの広さとクリーチャーだけでなく、プレインズウォーカーも対処できるという点も良い。
スタンリーガル時は、悪名高いぶっ壊れ3マナPWと通称ゴ○ラPWを対処するのに結構重宝されてました(汗)店舗メタ的に白と緑のデッキが多いなら、増量しても良いと思います。こちらもおまけの1点ゲインが沁みます。

寄生性掌握(サイド:1~2枚)

イニストラード:真紅の契りで登場した新メカニズム 切除持ちの軽量ダメージ除去。基本的には人間デッキの対策カード。前述の渇望の時とは一長一短であり、ある程度マナに余裕が出てくれば、3マナで打つといった感じ。ゲーム後半でも腐らないという点では寄生性掌握に軍配が上がる。実際に使用感を確かめてみるというのが良いと思います。
追記は以上です!

さいごに

MTG初心者の方に向けて青黒コンのカードを多数解説してきましたが、如何だったのでしょうか?今回は換装案のカードの方に注目した為、チャレンジャーデッキ自体に入っているカード各々対しては、あまり言及しませんでした。まぁ、言及しないで良いぐらい良いカードが入っていると思います。ただ枚数については調整の余地はあるので、各種サイトのリストを見て、その上でご自身で回しながら最適枚数を探ってみて下さい。
本稿が青黒コンを回してみたい方や回し始めた方の辞書みたいな存在になってくれれば良いなと願いつつ、執筆を終わらせて頂こうと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また次の機会に!


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