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ココがすごいよ!! OnRobot【第8弾】 -MG10編-

こんにちは。Spielerです。

ココがすごいよ!!OnRobot【第8弾】と言う事で今回も異端なグリッパーをご紹介します!

難しい言葉は使わずに簡潔に紹介していきますので、OnRobotに興味があれば是非見てってください!

・MG10とは


MG10

MGとは”マグネットグリッパー”の事を示します。”10”は分かりますよね。
そう、最大10kgまで持てますよ!という事です。

にしてもOnRobot製品のデザインはどれも”cool”な印象を受けますね。
この中間のクビレよ。デザイナーのこだわりを感じざるを得ない。

カッコイイデザインだ。(主観)


・優れた特徴

このグリッパー。単純に磁力でくっつけるだけなので、内部の構造もとてもシンプル。故障のリスクは少ないように感じられますね。

多孔質、波板、エキスパンドメタルなんかもOK

多孔質や波板であっても、とにかく磁石にくっつくワークであればなんだって持てます。

上1枚だけ把持

磁性のレベルは10段階なので、搬送物に応じた磁力の微調整が出来ます。”積み重ねた板金の一番上だけ把持する”なんて事も可能ですね。

「でもこれって電力が断たれた時はワークを落としてしまうのでは?」

感が鋭いですね!ですがご安心ください。落としません!


・円筒形ワーク用のチップ

同梱のフィンガーチップを使用すると、平物だけではなく、φ20~65mmの円筒物も安定して把持できます。

円筒物体用フィンガーチップ
円筒物把持イメージ

これは便利そう!

・保護パットと検出センサ

保護パッド

グリッパーがワークに把持跡を残してはならない場合、同梱の保護パットを使用します。

検出センサ
近接センサ 検出距離

ワークの有無センサは、内臓の近接センサにより監視することが出来ます。
近接センサとなるので、2mm以内で検出させる必要があります。


・可搬質量の罠

10㎏可搬という事は10kg以下であればなんでも持てるのか?
・・そんな上手い話はありませんので騙されないで下さい(笑)

色々と条件はあります。

吸着特性

保護パットが付くと途端に吸着力が下がりますのでご注意下さい。
また、ワークの特性によっては磁力が弱くなることも考えられるので、上記の表はあくまで参考値として見て頂き、事前にテストをする事をお勧めします。


・外観寸法

MG10 外観寸法

構造がシンプルな分、ボディーサイズもスマートな印象を受けますね。
重量は内部にコイルが入っているので、このサイズとしては若干重めの800gとなります。


・選ぶときに注意したい事

これは何と言っても製品に磁力が移ってしまう事です。

+ドライバーの先端に磁石がついている製品ってありますよね?
そのドライバーを使って小さなネジをくっつけた場合、そのネジ自身も少し磁性を帯びてしまい、他の金属にくっついてしまうという経験をされた事はないでしょうか。

それです。

磁力が移っても問題の無いワークであれば良いのですが、磁力はコンタミ類を寄せ付けてしまう厄介な存在でもあります。
その為、磁力を帯びてしまっても良いかどうかは事前にチェックが必要です。

少し話が脱線しますが、磁力を取り除く"脱磁"という方法があります。
”脱磁機”と言うものが世の中に存在していますので、「後工程で脱磁するから問題ないよ」というケースであれば切り分けできそうですね。

また、磁力を使うので磁力で壊れてしまう実装基板や磁気読取の部分があるような製品には使えませんね。(あたりまえですが・・)


・まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はマグネットグリッパーをご紹介させていただきました。
電磁力を使ったグリッパーはドイツではシュンクさん、シュマルツさんなどでも用意されており、日本では空圧機器大手のSMCさんも出しています。

OnRobot製品は第2弾でもご紹介したQC(クイックチェンジャー)の恩恵により、「今日はあのグリッパー」「明日はあのグリッパー」と言った具合に簡単に交換できる事が魅力です。

協働ロボットを上手に活用していく事を考えると・・・やはりOnRobot製品は優位かなと感じます。

逆を言うと、普通の産業用ロボットと合わせるのであれば他社の製品のほ・・・・

おや?・・誰か来たみたいだ・・・

ではまた!


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