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「Fail Fast」で挑戦。振り返りの文化が根付き、挑戦を歓迎するスパイスファクトリーの風土

こんにちは。スパイスファクトリーの岡垣です。
私はコーダーとして入社した後ディレクターに転身し、今はテクニカルディレクターとして技術周りの案件を担当しながらクライアント折衝やWeb制作のディレクションを担当しています。

今回はスパイスファクトリー 4つのコアバリューのうち「Fail Fast」について、プロジェクトでの経験を通して感じたことを書きたいと思います。


社内に根付くコアバリューの価値観と「Fail Fast」

まずコアバリューについて簡単に説明すると、コアバリューとは組織の中核となる価値観であり、使命達成に向けて意思決定をする際やアクションを起こす際の判断基準です。
こちらでも詳しく紹介していますが、スパイスファクトリー(以下、スパイス)には4つのコアバリューがあります。

  • User First

  • Take Initiative

  • Form a Scrum

  • Fail Fast

スパイスにはこのコアバリューがよく浸透していて、例えばSlackでコアバリューを体現する言動に対してポジティブなリアクションとしてカスタム絵文字が使われているのを度々目にします。

4つのコアバリューのうち、「Fail Fast」は「素早く、賢く失敗しよう」という意味です。挑戦し、その結果を振り返って次に活かす。スパイスには、その価値観が根付いています。

プロジェクトでの失敗と振り返りの文化

プロジェクトはとても繊細で、気を付けて進めていても失敗してしまうことはあると思います。私自身もプロジェクトで失敗を経験したことがあります。起きてしまった問題への対処中、早急かつ簡潔に要件を伝えるつもりが表現が適切ではなかったため、クライアントに誤解を招き、問題がさらに大きくなってしまったのです。

当時は急いで回答しなければと気持ちが焦ってしまったのかもしれません。後から考えれば表現を少し変えるだけで誤解は防げたように思い、申し訳ない気持ちともう一度文章を見直してから送っていればという後悔が込み上げてきました。

このように何か問題が起こった場合、スパイスでは可能な限り早いタイミングで振り返りミーティングを行います。これはアジャイル開発におけるレトロスペクティブが社内に取り入れられ文化として根付いたもので、プロジェクトの開発手法を問わず、またプロジェクト以外の場面でも積極的に行われています。

ー参考記事ー

このケースは私自身の失敗なので周囲も冷ややかなのではと少し覚悟していましたが、ふたを開けるとそのようなことはありませんでした。むしろ起こった事象や自分の考えを整理しながら冷静に振り返り、失敗の原因や表現の仕方といった具体的な改善点を上長やチームメンバーと一緒に考える、有意義な機会になりました。私の気持ちとしても申し訳なさや後悔、反省は残しつつ、再発防止をしたうえで改めて次の挑戦へ向かえるように後押しをしてもらったように感じ、とてもありがたかったです。

個人的な振り返り

このような振り返りは、個人的に小さなことでも「失敗した」と思ったときには行うようにしています。「何が失敗だった?どうすれば防げた?どうすれば再発しない?時間軸の観点から見て適切だったか?」などを5W2Hに沿って考えます。そして業務の中に取り入れ実行し、定期的に振り返って再発しないかを観察します。もし再発したら振り返りの内容に問題があったということなので、場合によっては周囲の人に壁打ちやアドバイスをもらって修正を進めます。こういった小さな挑戦と振り返りのサイクルを日々の業務の中で行うことも、「Fail Fast」を体現する形の一つだと考えています。

「Fail Fast」を通して気付いた失敗の価値

入社前、私は失敗についてネガティブなイメージしかありませんでした。ですがスパイスで「Fail Fast」の価値観と振り返りの文化に触れる中で、失敗を単なる失敗という結果で終わらせるのは無駄にするようなもので、単なる失敗で終わらせず次に活かすという考え方を知りました。今では失敗は成功への過程や挑戦の原動力であり、また振り返り方や改善方法の質、改善のスピードにその価値はあるのではないかと考えています。

挑戦は、失敗の可能性を孕んでいます。また、人間は失敗もしますが、考え、成長することのできる生き物です。今後も「Fail Fast」の価値観を持って挑戦することをやめず、仮に失敗しても人間らしい「考える力」と掛け合わせその価値を最大化することで、プロジェクトの成功を実現し、クライアントの目標達成を支援していければと思っています。

Writer: [PM Div. PMO Group] MINAMI KATO