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崔承喜の愛娘・安聖姫(勝子)のことなど
半島の舞姫・崔承喜が娘・勝子について語っている。
「朝鮮では女の子よりも男の子を尊重しますので、この子が生まれたとき、御祖父達が大変力を落とされたので、私が勝子という名前をつけたのです。子という字は朝鮮では男を意味するので、つまり勝子は男に勝つという名前なのです」
〇〇子……明子(ミョンジャ)、順子(スンジャ)という日本風の女性名は、併合以前朝鮮になかったことがわかる。そもそも、李朝時代、女子
長距離ランナーの孤独~孫基禎とは何か
併合時代だからこそ、彼は走ることを覚え、その才能を開花させた。そして併合時代だからこそ彼は走ることを辞めた。
孫基禎伝説とは
孫基禎(そん・きてい/ソン・ギジョン)を語ろうとするとき、さまざまな枕詞が浮かんでくる。「悲劇のランナー」「祖国喪失の象徴」「走る独立運動家」……。いずれにしても日本人の自虐心を大いに刺激してくれるフレーズばかりだ。むろん、筆者もその日本人のひとりなのである。
孫
併合時代・サブカルチャーとしてのカフェー~文化サロンからエロ・グロの発信基地へ
文化の香りと官能と
《1920年代後半の最初に登場し、1930年代に入って栄えたカフェーは、官能的な室内の雰囲気を備えて濃い化粧に艶やかな衣装をかけ女給を雇用することにより、多数の人に憧れの対象になった。ビジネスマン、セールスマン、学生、教師、ジャーナリスト、ほぼすべての階層の男がカフェーに集まった。西洋女優をはじめ、映画の興行をもとにスターに浮上した女優もカフェー女給にならってエロを発散した。
昭和のセクハラ王 カネやんの「秘球くいこみインタビュー」試論
誰でも知っているカネやん
野球は見るのもやるのもまったく無縁の子だった。60歳になる今でも、顔と名前の一致する選手は、王選手と長嶋選手とカネやん(金田正一)ぐらいで、近年、これにようやくイチローが加わった。僕がどれくらい野球音痴かといえば、「国鉄から読売巨人に移籍」という金田の経歴を何かで読んで、以後何十年間もカネやんの前職は鉄道員だと勘違いしていたということを白状しなければならない。
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