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職に貴賎なし すべての人の自由意思と権利を尊重せよ(AV新法改正せよ)

基本、上にリンクを貼った女優の方のnoteを見てほしい、ということだ。最近話題となっているAV新法。これは稀にみる悪法と言わざるを得ないと思う。

撮影1か月前に契約、撮影終了から4か月も公表できないというのではまともに営業できるはずがない。これは業界を破壊するも同然である。

可及的速やかな改正を願いつつ、以下に私のこの問題に対する所感を記したい。

まず、前提として職業に貴賎はない。法律の範囲内で行われている正規の職業で納税義務も果たしているものを理由なく貶めることは断じて容認されない。

なぜこんな当たり前のことを書くのかというと、いらぬ偏見により差別的反応をする人があまりに多いからだ。上記のことは当然の常識ということを前提としたい。

この法律の問題点は、上記女優さんのnoteにより説明されている。反対の声を上げている人は他にもたくさんいるし、その中には多くの女優も含まれているのだ。

この法律が施行されたせいで廃業に追い込まれた方も実際に出てきているし、売り上げの急減も起きているという事実も記しておきたい。つまり、現場の声を考える限り、この法律は多くのデメリットをもたらしている。

ではこの法律の立法趣旨を考えてみることにする。それは簡単に言えば、出演強要の問題に対処するためだ。これ自体は至極まっとうなものだ。きちんとした契約がなされなかったり、出演者の意思に反した行為が行われていることがあればそれは大問題であり、そこに対処する必要があるのは当然だ。

しかし多くの女優の方が言及されているように、現在、大手の業者で作られている「適正AV」はかなりしっかりとした契約関係を結んでおり、問題はほぼないに等しい。具体的に言うなら、どのような行為をするかということまでかなり仔細な契約を結ぶのだ。以前は強要の問題があったことがあったのは事実だが、業界の自助努力により、基本的にそのような問題は(少なくとも大手では)ないと言えるだろう。

また現在は女優になりたいという方が多いので、むしろ人余り状態とも言え、むりやりスカウトといったことも激減しているだろう。今や大手で活躍するのは狭き門であり、難易度はアイドルのようなものである。もし、金に困って仕方なく、かわいそうに、みたいな認識を持っている人がいたら即刻改めてほしい。また、もしあなたの価値観で、体を売るのは~云々みたいなことを思ったとしても、職業に貴賎はなく、皆が自分のしたいことをする権利がある。それはAV女優であっても変わることはまったくないのだ。

このように大手では、このような法律の立法をするまでもないと考えられる。それなのに、かように厳しすぎる規制をかけられたことで立ち行かなくなってしまっている人が出てきてしまっている。撮影1か月前に契約、撮影終了から4か月も公表できないというのではまともに営業できるはずがない。これは業界を破壊するも同然である。ディベート的にはディスアドバンテージが大きすぎるということだ。

では今、意に反する撮影などがないのかというと、そうではない。これは残念ながら事実だ。出演の強要や未成年が違法に出演するような映像が出回っていることも確度の高い情報だ。それは違法(スレスレ)な個人撮影や悪徳業者によるものだ。当然ながらそういった業者は法律にそもそも従わないので、今回の新法は現実的に対処できない。したがって問題は解決しないのだ。ディベート的に言えばソルベンシーがないということだ。

以上をまとめる。大手業界では出演強要問題ナシ。正規だからこそ、厳しすぎる法律も遵守するがために業界が大打撃。
違法な業者・個人の撮影は、強要アリ。ただしもともと法律守らないので意味ナシ。

おおざっぱに言うとこういうことだ。そして仮にAVに対する需要が一定であれば、正規のAVの減少によってますます違法な撮影が横行し被害が増えることも懸念される。

解決策は速やかな法律の改正、ならびに現在海外サイトなどで出回る正規AVの違法アップロードの厳しい取り締まり。そしてアングラで活動する悪徳業者の摘発だ。これが筋であって、もともと問題のない大手業界だけ規制をもろに受けるような今回の法律は全く論外だ。

立法過程でもAV自体への反対派の意見を多く聞いていたり、ネット上の所謂ツイフェミ的な方々がAVに出れなくて困っている人はこちら的なマッチポンプをしていたり、様々な問題点があるこの法律。もしあなたの業界の問題に部外者が勝手に口を出して、いらぬ規制をかけ、仕事を失ったらどう思うだろうか。

なお今回の新法で一部からは、いわゆる本番行為の禁止が盛り込まれなかったという失望のコメントがあったようだ。これはAV自体を規制しようとする動きの表れである。関係者の声をきちんと聞かずに職業を根本的に潰してしまおうという流れが感じられる。

今回の新法に無関心なのはそんな横暴を許すことにつながっていく可能性がある。別にAVに限った話では全くない。だからこそ今回の件を口に出すのがはばかられるといった理由で無視してはならないだろう。

全ての人の自由意思と権利を尊重するのが大切だ。出たくないのに出なくてはならないといったことは断じて容認できない。逆に出たいという人の意思は尊重すべきだ。その意思自体が男性社会の洗脳だという主張はあるかもしれないが、裏付けなしではなんの公共性もない個人的意見だ。自分と価値観が異なる人を性別が同じだからと言った理由で代弁は出来ない。主語デカすぎ問題は厳しく捉えるべきだ。
出たい人が正当に営業し販売することは規制されるべきでない。全ての人の権利を守るべきだからこそ、今回の法律はおかしいということを多くの人が知るべきだと思いこれを記す。

P.S. 出たくないのにお金が必要で仕方なくということがあるとして、それは経済の問題だ。そしてその場合でもその稼ぎ口を奪っては余計問題だろう。
奨学金をどうするかの問題などの議論は別個だ。これは当然だろう。
つまりそういう人が出ないような経済対策はもちろん急務だということだ。




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