SDGsの課題を探究!アウトプットへの挑戦
3月、都内某所。
SOZOWで学んだ9名の子どもたちの、1〜2年間の活動の集大成となる発表イベントが行われました。
SOZOWが展開するデジタル×非認知スキルの習い事「SOZOWパーク」では、これまでマインクラフト、デザイン、プログラミング、ビジネスお金など様々な分野を学べるコースを提供してきました。
特定のスキルを身につけるということ以上に、対話、共同ワーク、アウトプットなどを通じて、これからの時代を自分らしく創造し生き抜く力を身につけてほしいという想いでコースが設計されているのが、SOZOWの特徴。
(オンラインフリースクールである「SOZOWスクール小中等部」や、2024年4月開校の「SOZOWスクール高等部」でも、このコンセプトは共通です)
特にSOZOWパークに「普通の習い事とは違うな」と感じさせる、探究的な学びの要素が強いコースがありました。
毎回の活動時間、子どもたちはバーチャル空間に集まり、SDGsに関する様々なテーマについて、多様な視点から考え、話し合い、発表を行う、というもの。
その名も「グローバルSDGsコース」。
「日常に隠れているジェンダー問題、何がある?」
「不平等って何?なんで起こってしまうの?」
「お肉は食べない方がいいの?」
大人でも簡単に答えられない問いを、子どもたちが正面から考えます。
これまでの活動の様子をご覧ください。
単純に、子どもたちのSDGsの意識を高めたい、という目的でやってきたわけではありません。
まだ未解決な世の中の事象に関して、みんなで調べて対話を通して自分自身の頭で考える。決まった正解がない問題ばかりだからこそ、皆が違う意見を持っていることを知る。自分の考えを伝えることの意義を感じられる。そうして、自分らしさをもって一歩を踏み出す勇気が芽生えていくのです。
「こうするのがいいことだよね、というような、一つの考え方を押し付けないようにすることに気をつけていました。自分の頭で考えることからスタートできるように。あと、別に立派な考えを発表することがいいことじゃないんだよ、と、自分らしさを称賛する雰囲気作りを大事にしていました。」
と、コース設計をしてきたスタッフは言います。
「調べてきたことを発表するときに、事実を伝えるだけじゃなく、だんだん自分の考えや疑問も一緒に発表してくれるようになって、子どもたちの成長を感じました。」
このコースを受講した子どもたちの保護者からは、こんな言葉がありました。
さらに、SOZOWが大事にしているのは、実際に第一線で活動する大人から直接学ぶ機会を作ること。
グローバルSDGsコースでも、化学者、デザイナー、社会活動家、子ども起業家など、テーマごとに外部ゲストを読んで、お話を聞いたり、子どもたちの考えを伝えたりしてきました。それが子どもたちにとっては大きな刺激とモチベーションになっていたようです。
そして、1年以上の活動をへて、(最長メンバーは2年間!)いよいよコース修了。
卒業前の最終企画としてSOZOWの会員全体に向けてアウトプットに挑戦してみよう!と、子どもたちが企画・進行を務めるオンラインのワークショップが行われたのです。
イベント告知記事はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000048584.html
当日は、実際にSOZOWの各種プログラムを配信するスタジオにメンバーが集まり、画面の向こうに集まる大勢の家族に自分たちの考えた企画を発表しました。
イベントはクイズやゲームを交え終始明るい雰囲気で、「一人ひとりのこんな工夫で世界を少しよくできるんじゃないか?」という真っ直ぐな思いが、参加者一人ひとりに伝わり、それぞれの中に何か変化が生まれていくのが感じられました。
「この発表を聞けてよかった、ありがとう」参加者からはこんな声も。
当日の様子は、こちら。
驚くべきことは、子どもたちはこのイベントに向けての準備を全てオンラインで集まりながら行ってきたこと。アイデア出しをし、構成を決めてスライドを準備し、さらに発表の練習までと、社会人が行うようなリモートでのチーム作業を、子どもたちがやり切ったのです。
また、発表して終わり、ではなかったのが面白いところ。このワークショップを受けてみてどれくらいの価値があるかをそれぞれ参加したご家庭で考えていただき、任意の金額を投げ銭のように後から贈っていただくというシステムが導入されました。
子どもたちのこれまでの努力に共感いただいたご家庭から集まった金額は、なんと10万円以上。このお金は、世界をよりよくするために子どもたち自身が選んだ慈善団体などに全額寄付されました。
発表イベントの後に行った卒業式では、SOZOWスタッフも号泣していました(笑)
難しいテーマについて一緒に考えたくさんの話し合いを行ってきたことで、オンラインの距離を超えて生まれた、子ども同士、そしてスタッフとの絆が、そこにはありました。
実はコース受講中にも子どもたちにいろいろな変化がありました。
鉛筆を集めて途上国に送ったり、使用済みのカイロを集めてリサイクルする活動をしたり。
「賞味期限が近いものから選んで買うようにした」「近所のゴミ拾いをした」など・・・
子どもたちの集大成となるイベントを終えて保護者からいただいた感想を、最後にご紹介します。
「自分らしく想像し、創造(アウトプット)する」学びの冒険を、一緒に歩んでくれた子どもたち。
これからも、自分の力を信じて行動を起こし続けていってください!
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