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歌人さんの美しい放物線の短歌


手を洗うとき、水道水がいつしか、ひゃあ冷たい!と思わなくなりました。朝の洗顔も温水でなくても出来るようになり、水の温度でもうすぐ夏が近づくのが分かります。真夏になると、外の水道管が熱くなり蛇口を捻ると、数秒間お湯が出ます。

◇ ◇


池のある公園、池への水路

写真の奥の方に、白く水しぶきが見えるのが、小さな水路です。音を聞いてみるため、時々立ち止まります。
連れている犬はその間を狙って草を食べます。

池のある公園は、水鳥が帰って行ってしまい寂しいのですが、水のある風景は、歩いていると癒されます。

釣り人が毎日糸を垂れている、一番大きな池です。

ちょっと異国の湖のようですが、ただの近所の池です。風の強弱によって色々な水紋ができるので、犬の散歩中眺めていても飽きません。
その間に犬はまた草を食べます。
鴨たちは一体何処に飛んでいったのてしょう?

◇ ◇

こちらは、少し車を走らせていく隣の市の大きな公園で、入り口に噴水があります。
公園と言っても犬の散歩に行く感じではなく、大勢の人がワゴン車で家族連れなどで来て、張られたテントがいっぱいです。バドミントンやキャッチボール、サッカーをしたり、保育園の子達が保母さんに連れられて来て、はないちもんめをしていたり、児童の野外学習にも使われる大きな公園です。
  写真だけ撮って来ました。

入るとすぐ、美しい噴水があり、囲いもなく、足首まで浸かる深さなので、暑くなると子どもがバチャバチャするのに最適です。
間欠的に水が高く噴き上がります。
涼しくなります。

  ◇
◇   ◇
  ◇   

歌人さんの放物線( 主に噴水 )の短歌です。

噴水がきらきら喘ぐ
   了解ですみたいなメールをたくさん送る    

阿波野巧也「ビギナーズラック」左右社

  銀行の冷水器からウォーターが
     おしゃれなシュートの軌道のように

岡野大嗣 「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」ナナロク社

  空を突き抜けずに落ちる噴水の
       あきらめ方はこんなにきれい

toron*「イマジナシオン」書肆侃侃房

噴水が咲いているねといいあって
       なんだかわらいころげて、泣いた

笹井宏之「ねむらない樹 VOl.10」書肆侃侃房


 ※ 最後の笹井宏之さんの短歌は、若くして亡くなられたその後、未発表品の中から、ご家族の協力に得られて歌人の加藤治郎さんが選んだ短歌です。

◇ ◇ ◇

短歌は、景色を見ていなくても、一瞬でその場所へ連れて行ってくれます。    
     水が描く放物線がきれいです。


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