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「安心して相続を迎えられる具体的な準備と専門家のサポート」を実行しなかったら・・・

みなさん、おはようございます。島根県で相続コンサルタントしております。山根博幸です。毎年の健康診断の時期になりましたがついつい先伸ばしにしてませんか?私はここ2年時間を取っていなぁと思って早速日程調整しています。仕事も大切ですが自分の健康な体があっての仕事、お客様のためにも事前に対応しておきませんか?相続現場において考えてみました。
相続対策をしていなかったために問題が発生したケーススタディを3つ紹介します。



ケーススタディ 1: 遺産分割で家族間の争いが発生

背景
田中家では父親が急逝し、遺言書を残していませんでした。父親は複数の不動産と預貯金を持っていましたが、具体的な分配方法について何も指示をしていませんでした。

問題
相続人は母親と二人の兄弟でした。兄弟はそれぞれ不動産の一部を希望し、母親は生活費として預貯金を望んでいました。しかし、不動産の評価額や分割方法について意見が対立し、話し合いは難航。兄弟間の関係が悪化し、法定相続分を主張することで対立が深まりました。

結果
家族間の争いが法廷に持ち込まれ、長期化。結果として、弁護士費用や裁判費用がかさみ、最終的には不動産を売却して現金化し、分配する形となりました。しかし、兄弟間の関係は修復不可能なほどに悪化しました。

ケーススタディ 2: 相続税の負担が大きくなり、資産を手放すことに

背景
佐藤家では、父親が多くの資産を保有していましたが、相続税対策を一切行っていませんでした。父親が急死した際、相続税の申告と納税が必要になりました。

問題
遺産には高額な不動産が含まれており、相続税の評価額も高額になりました。現金の遺産が少なかったため、相続税を納めるための現金が不足しました。相続人たちは相続税の支払いに苦労し、自己資金で補填する必要が出てきました。

結果
結果として、相続人たちは相続税を支払うために不動産の一部を急遽売却することになりました。急いで売却したため、価格が市場価値よりも低くなり、資産価値が大きく減少してしまいました。

ケーススタディ 3: 遺産の管理が難航し、無用なコストが発生

背景
鈴木家では、父親が急逝し、遺産として複数の賃貸物件を保有していました。しかし、父親は賃貸物件の管理について具体的な指示や引き継ぎを行っていませんでした。

問題
相続人たちは賃貸物件の管理方法や運営状況を把握しておらず、賃貸契約の更新や修繕対応に追われることになりました。また、相続手続きが長引いたため、賃貸収入が一時的に停止し、キャッシュフローが悪化しました。

結果
結果として、賃貸物件の一部が空室のままとなり、修繕費用がかさむことで財務状況が悪化しました。最終的には専門家に依頼して管理を委託することになり、無用なコストが発生しました。


これらのケーススタディは、相続対策の重要性を強調し、具体的な対策を講じることで問題を未然に防ぐことができることを示しています。


それぞれのケーススタディに対する解決策の事例を紹介します。

解決策 ケーススタディ 1: 遺産分割で家族間の争いが発生

解決策: 生前の遺言書作成と遺産分割協議の事前実施

事例
田中家では、父親が元気なうちに遺言書を作成し、遺産分割について家族全員で話し合いました。父親は専門家(弁護士や司法書士)を交えて遺言書を作成し、遺産の分割方法を明確にしました。

結果
父親が亡くなった後、遺言書に基づいて遺産分割がスムーズに進行。家族間の争いもなく、全員が納得できる形で相続が完了しました。結果として、家族の絆が保たれ、円満に相続を終えることができました。

解決策 ケーススタディ 2: 相続税の負担が大きくなり、資産を手放すことに

解決策: 生前贈与と生命保険の活用

事例
佐藤家では、父親が生前に相続税対策として、生前贈与を実施しました。毎年、子供たちに贈与税の非課税枠を利用して一定額を贈与し、相続財産を減らしました。また、生命保険を活用して相続税の支払いに充てる資金を準備しました。

結果
父親が亡くなった際、相続税の負担が大幅に軽減されました。生前贈与と生命保険金のおかげで、相続税の支払いに必要な現金が確保され、不動産を急いで売却する必要がありませんでした。結果として、家族の資産が保全され、財務的な安定が維持されました。

解決策 ケーススタディ 3: 遺産の管理が難航し、無用なコストが発生

解決策: 遺産管理の事前準備と専門家の活用

事例
鈴木家では、父親が生前に賃貸物件の管理について家族と話し合い、専門の不動産管理会社と契約しました。また、賃貸物件の運営状況や契約内容を詳細に記録し、家族全員に共有しました。

結果
父親が亡くなった後、賃貸物件の管理がスムーズに引き継がれました。不動産管理会社のサポートにより、賃貸契約の更新や修繕対応もスムーズに行われ、キャッシュフローも安定しました。結果として、賃貸物件の空室率が低下し、無用なコストの発生が抑えられました。
これらの事例は、事前に適切な相続対策を講じることで、問題を未然に防ぎ、スムーズな相続手続きと家族の財産保全を実現できることを示しています。

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