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虫嫌いな私がクワガタを愛してやまない理由

※この記事には虫(クワガタ)の写真が出てきます。昆虫が苦手な方は閲覧を控えてください。

 私はクワガタが好きで現在は7匹の成虫と1匹の幼虫を飼っています。成虫はメス5匹とオス2匹ですべてコクワガタという種類で、幼虫はオオクワガタですが性別は分かりません。昨年の夏は計16匹のクワガタのお世話をしました。そのうち越冬して今も生きているのが4匹です。

 クワガタは平気で触れるのですが、基本的に昆虫が大の苦手です。なぜクワガタは平気なのかというと観察していると種類によって性格が異なることや、様々な可愛いポイントを発見したからです。今回は個人的に思った可愛いポイントをいくつかご紹介したいと思います。

 私が飼ったことがあるクワガタはコクワガタとノコギリクワガタという種類です。すべて玄関前に訪問してきたクワガタたちで、ざっくりいうとコクワガタは大人しくてノコギリクワガタは活発で凶暴だと思います。色や体、ツノの大きさなんかも異なります。この2種類は同じ虫かごに同居はさせません。

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コクワガタの可愛いポイント

◆基本的に大人しくて臆病な個体もいる
 今いる1匹のオスのコクワガタにかなり臆病な子がいます。玄関にクワガタたちの虫かごを置いているのですが、夜様子を見ようと電気をつけると急いで葉っぱの下に隠れます。ほかの子は隠れたり隠れなかったりでエサを食べてるときはほとんど隠れません。しかし臆病くんはごはん中でもいそいそと隠れます。その姿が可愛いのですがストレスで寿命を縮ませていないか心配です。でも見ます。

◆おてんば娘
 これは完全なる主観とただのエピソードトークですがコクワガタのメスはオスよりも肝が据わっていると思います。つい先日メスが1匹脱走して私の部屋のクローゼットにいる事件がありました。夜中寝てるときにクローゼットのあたりから壁に何かが当たって「ポトッ」と落ちる音がして、直感的に(あ…Gだ…)と思いました。勇気を出して見てみたらコクワガタのメスでした。某ジェットを噴射しなくて本当に良かったです。


ノコギリクワガタの可愛いポイント

◆ツノが大きすぎて昆虫ゼリーを食べづらそうにしている(オス)
 なんといってもノコギリクワガタの最大の魅力はノコギリ状の大きくてしっかりとしたツノですが、この大きなツノが昆虫ゼリーを食べるときに支障をきたしているように見えるのです。最大の魅力が最大の欠点になっているところがなんとも愛らしいです。
 ちなみにメスのツノはとても小さいので支障はなく昆虫ゼリーの残りが少なくなってくるとゼリーに頭から突っ込んで食べています。

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もはやエサにツノが刺さってる(左)
うまいことぴったりハマってる時もある(右)

◆凶暴だけど余生は大人しくなる
 前出のコクワガタは越冬といってその年の冬を土の中で過ごし、次の年の暖かくなった時期に活動を再開することができる種類なのですが、基本的にノコギリクワガタは越冬できません。夏に成虫を採取した場合、だいたいはその年に死んでしまいます。
 
 昨年飼っていた6匹のうち、1匹がかなり長生きしてくれました。夏場は本当に元気で虫かごを開けただけでこちらに闘争心むき出しで向かってきましたが、寒くなるにつれて反応も鈍くなりました。虫かごを開けるとおぼつかない足取りでこちらに向かってきた姿はなんとも愛おしく思えました。

 彼は死ぬ間際まで虫かごを覗く私をふらふらと、ときには倒れながら出迎えてくれました。もうそろそろ旅立つかもしれないと思い、必死で少しでも長生きできる方法を模索しました。しかしもう出来ることは何もないということと、果たして自然の摂理に逆らって無理に寿命を延ばしたところで彼は幸せなのだろうか。これは単なる私のエゴで生かそうとしているのではないか。そう思いました。

 そして彼は12月21日に旅立ちました。ノコギリクワガタとしてはかなり長生きしてくれたと思います。うちに来てくれてありがとう、命との向き合い方を教えてくれてありがとうと感謝しています。


 以上が私が感じたクワガタの可愛いポイントです。クワガタの飼育は費用もそんなにかからずとても簡単で、エサも毎日交換する必要はありません。越冬する種類は翌年も飼育を楽しめますし、間近で越冬を目撃することはなかなかないことだと思います。暖かくなる季節が待ち遠しくなり無事に越冬したときは生命の強さを目の当たりにできます。

 子どもにも大人にもおすすめしたいクワガタ飼育。この夏にいかがでしょうか。

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