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♯3 グレートリセットは、エネルギー覇権者が交代する事

妄想込みの推測記事です。

下記 ♯2 グレートリセットは、エネルギー覇権者が交代する事
の続きです。


今まで乃木坂とか芸能界とかTVの衰退とか軟弱なジャンルの事を書いていたのですが、実際に言いたい事は世界情勢の大きな流れを、しかも歴史的に掴んでおかないと見えてこないモノについてです。

特に、エネルギーは、人間の文明に必須なモノであり、世界を決めるキーアイテムです。エネルギーがこの10年位でどうなるのか?

まあそれにしても、飛躍しすぎて無視されそうですが、捨て記事としてとりあえず上げて行きたい。
2年後には、筆者が書く記事の半分になっているかもしれない。



5.その他EUエネルギー関連の話

1).EU、電力市場の構造的な是正目指す-価格抑制で緊急措置を計画

Ewa Krukowska 
2022年8月29日 22:23 JST 更新日時 2022年8月30日 10:05 JST



2).ロシアの天然ガスからの遮断が欧州経済に与える影響

IMF BLOG



3).ウクライナ戦争でガスプロムからの供給が止まり、エネルギー危機が顕在化したが、この前から潜在化した問題があった。

脱炭素先行の欧州が「エネルギー高騰」で苦しむ構図

週刊エコノミスト Online 2021年11月22日


ポイントは、天然ガスやLNGを化石燃料として石炭同様にエネルギー源とはしないとするかどうか。この点については、「欧州の電力危機が、天然ガスやLNGの重要性を再認識させる追い風」と高井氏は指摘する。
石炭同様に天然ガスやLNGも脱炭素に向け使用不可とすれば、世界的な電力不足を招き、経済社会活動は大混乱するとの懸念が強まったからだ。
「カーボンニュートラルを目指すなら、過渡的に温室効果ガス排出が石炭よりも少ない天然ガスやLNGを使いながら、再エネやアンモニア、水素などの代替エネルギーの開発を進めるといった現実的なロードマップを描くべきだ」(エネルギー専門家)との声も出る。


4).【本要約】石油を読む 第3版

Tukki-  2022年6月7日 18:23

一部抜粋

第4章 新しいエネルギー戦略を目指して
「油断!」(堺屋太一氏の小説)が現実味を帯びてきた
中東の産油国による突然の原油供給削減に端を発する1970年代の2度にわたる石油危機は、日本をはじめ世界全体に大混乱とその後の大不況をもたらしたが、先進諸国への原油供給量自体は「危機」の期間中大きく減っている事実はない。何が問題であったかといえば、原油価格が大暴騰したことである。5~6年のうちに原油価格が10倍になってしまい、消費国から産油国へ大きな富の移転がなされた。

なぜ原油価格が暴騰したかというと、中東産油国の供給停止という事態を前に石油消費国政府と石油業界がパニックに陥って、危機に乗じて増産をしたほかの産油国の原油に殺到したために、原油価格が必要以上に引き上げられる結果となったからである。
1970年代の2度にわたる石油危機の期間は、価格は高騰したものの一貫して原油輸入量は増加していた。しかし今後懸念される中東発の石油危機は、堺屋太一氏の小説「油断!」で予言した供給途絶という最悪のシナリオかもしれない。日本には90日分の国家石油備蓄があるため、瞬時に「油断」の事態に陥ることはないだろうが、これまでには経験したことがない異次元の混乱を引き起こしかねない。

調達ポートフォリオ、資源分散化を真剣に考える
日本は原油の大半を中東地域から輸入している。1993年中国が、そして2004年にインドが石油の純輸入国となり、領国からの原油輸入が出来なくなったことから、1998年以降、日本の中東依存度は80%を超えたままである。
中東依存の構造は日本に限らず他のアジア諸国も同様の傾向にある。アジア地域の石油埋蔵量が世界の3%に過ぎないからである。このためアジア諸国は原油の域外供給に頼らざるを得ないが、輸送距離が最も短いのが中東地域なのである。石油資源が皆無に近い日本にとって、日本と中東地域を結ぶ海上交通路はエネルギーの生命線だが、いつまでも80%以上の中東依存度でよいわけがない。調達源の多様化のためにも、日本が注目すべきなのは、ロシアの極東・シベリア地域である。ロシアからの原油輸入量のシェアは2006年時点では1%だったが、現在は1割前後に達している。原油を日本までタンカーで運ぶにはサハリンやナホトカなら3日で足りるし、途中のオホーツク海や日本海は比較的安全である。


5).石化燃料の供給危機や、原油価格高騰危機を逆手にとって次世代エネルギーの開発チャンスととらえるべきかも

一方的なウクライナ進攻によってロシアも日本にとっての安定供給国とならなくなった現在、米国とオーストラリアの天然ガスをベースに環太平洋地域を積極的に開発するきっかけになったのではないでしょうか?

石化燃料以外でも、水素アンモニア等の代替エネルギーの開発、及び小型原子力発電や核融合発電等、やれることは全部やる事でしょう。自動車で言えば、水素エンジンは有効な代替手段です。
念のために言っておきますが、大規模な太陽光発電は安定供給や採算と言う意味で難しい。個人で屋根にパネルをあげて、電池も設置してEVと言う選択肢をする人に反対はしない。

ここで話題にしているのは、国家レベルでのエネルギー政策の話。
これだけ家電製品を売り込んでいて、オール電化マンションが乱立しているのに、電気の供給を出来ませんはあり得ないでしょうが、現在その現実味が高まっている事を述べている。

生産設備もほぼ電気で稼働しているし、公共施設例えば上下水道も電話関連設備も全て電力で動いている。天変地異でもないのにある日電気が止まると言う事が現実味を帯びて行く。加えてEVとかの流行に乗って増えて行けば、必要電力量が飛躍的に増加するが、供給できなくなる可能性も高まる。
火力発電所の設備を作るにも10年はかかる。

日本の先を行くヨーロッパで電気料金が800%高騰した事、もっとマスコミは伝えるべきだ。


イタリアを襲う前代未聞のエネルギー価格の高騰! トマトソース工場は800%増しの電気代を請求される? この異常事態に露呈したエネルギー会社のハゲタカ気質

2022/09/12



脱炭素特集
欧州を襲うエネルギー費高騰の嵐 原因と緊急対応の実際と日本への影響
2022.09.26

ロシアのウクライナ侵略が拍車をかける欧州のエネルギー費高騰が止まらない。

長くロシアからの化石燃料、特に天然ガスに頼ってきた欧州のエネルギー事情とコロナ禍からの経済復調などを背景に価格爆発の様相を呈している。

来年には、英国の一般家庭では、ガスと電気代が年間100万円を超えるという予測が出ている。また、再生エネ電力が半分を占めるドイツでさえも託送料の値上げなどを含めると1kWh当たりで100円という凄まじい数字さえ聞こえてくる。この事態に欧州委員会は緊急対策に着手し、これまでの市場の在り方を覆すドラスティックな提案まで示している。

今回のコラムでは、日本にはあまり伝わっていない高騰の本当の原因と今後想定される日本への影響などを合わせてまとめる。

止まったロシアからのガスパイプラインと月3万円超えの電気代

日本はもともと電気代は高い。当たり前だ、火力発電用の燃料を99%海外依存しているのだから、しかも20日(12000km)かけて中東から運んでくるのだから、元々電力代金は高い。


【討論】グレートリセットとしてのエネルギー危機[桜R4/7/18]

2022/07/18 にライブ配信
新日本文化チャンネル桜

まあ、長いので見なくても結構です。



6.経産省 電力・ガスの原燃料を取り巻く動向について【参考資料】


2022年5月17日

下記URLはPDFです。

https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/049_03_02.pdf

原油輸入量 (2021年) 約248万B/D(1日当たり248万バーレル)の代替えエネルギーを10年で供給可能になるのか?

火力発電設備の老朽化によって、原油が有っても発電できない状況の直前。
早急に電力確保の為の方針を出さないといけない時期。
だから、旧原発の稼働は待ったなし。今原発稼働に反対している左翼やお花畑に代替え案は無い。左翼の家だけ停電する訳にはいかないのかな?

原油の場合、1バレルは約159リットル。248万バーレル、つまり日本は1日に約4万リットルの原油を必要としています。
10万トンの原油輸送船で輸送すると20日かかります。1年で延べ146杯のタンカーが必要となります。往復40日以上かかりますので、1つの船で6回が限度。25杯の傭船が必要となります。メンテナンスも含めて30杯。


日本の天然ガス輸入量

日本のLNG輸入量

日本のLNG輸入量は10年前に比べ大幅に増加しており、特にオーストラリアからの輸入が増加しています。
今後、シェールガス革命により生産の拡大している米国からの輸入など、LNG調達先の多様化を図っていきます。




※数値は都市ガス用途以外も含みます。
※四捨五入のため、合計値があわない場合があります。
※LNG輸入量の合計値は、財務省貿易統計より、都市ガスの輸入量は、資源エネルギー庁ガス事業統計年報より(原料の海外受入量を使用)、発電用他は、その差し引きにより算出した値。
出典:財務省貿易統計



【参考】エネルギー白書

令和2年度エネルギーに関する年次報告
(エネルギー白書2021)

資源エネルギー庁

第2部 エネルギー動向  
第2章 国際エネルギー動向
第2節 一次エネルギーの動向 


【第222-1-31】世界のLPガス地域別輸入量(2019年)


続く

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