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人によっては どうでもいい話2

「注文の多い料理店」
言わずとしれた宮沢賢治の童話です。
大抵の人は、国語の時間に出会う作品
かと思います。

若い2人の男が、白熊のような犬を2匹連れて
ピカピカする鉄砲を担いでハンターを気取りますが、空腹感に負けてあっさりハンティングを諦め、
帰途につこうとした時、一軒の西洋料理店に
出くわします。2人は食事が出来ると喜び
ホクホクと入店しますが、扉の指示に従ううちに、
気付いたら自分たちが食べられる側になっていた…という話です。

小学生の私は、単に猫が出てくる話なので、
何度も読み返していましたが、大人になって
話を思い出してみると…
この2人が、いかに心持ちの良くない人間かが
見えてくるようになりました。
1つ1つ挙げればキリがないのですが、この2人は

1.自己顕示欲が強めで見栄っ張り
2.形から入って心に至らないタイプ
3.物事を自分の都合の良いほうにしか考えない
4.ケチでタダ飯を食うのが好きな図々しさ
5.命の大切さを針の先ほども感じてない

…という、絶っ対 友達には したくない
人物ですし、自分も絶対こういう人には
なりたくないと思います。

私は人間なので、人間が食べられると聞けば、
あまりいい気持ちはしませんが…
もしかしたら、この山猫達は「あの傲慢な2人
を懲らしめてまいれ」と山の神様から
遣わされた使者なのかもしれません。

それにしても…
冒頭で○んだはずの白熊みたいな2匹の犬…
生き返ったのか、それとも初めから○んで
なかったのか…未だに謎です。