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昨夜見た夢

人は眠っている間に、脳がデータ処理をしている
らしく…その映像を夢として見るのだとか。
まぁ諸説あるようなので、断言は出来ないけど。

だとしたら、昨夜見たあの夢は、いつどこで
何を見たものから来たのか…
あくせく働く私は、夜見る夢も忙しない。
やってもやっても終わらない仕事、とか
出勤時間なのに家を出られない、とか。

そんな私が初めて見た夢の話。

めっちゃ天気がいい日、風もほとんどない
見渡す限りの砂浜に、1人で立っていたら、
凪いでる海の上を誰かがコチラに向かって
歩いてくる。
背が高くて、長い髪を一つに束ねてる女のコ
で、白くて見たことない服装してる。
平安時代の狩衣みたいなフワフワした服装。

波打ち際まで来ると、私に手招きした。
吸い寄せられるように私が側まで行くと
私の左手をとって沖へと行こうとした。
私が「海の上は歩けない」とかぶりをふると
「心配ない」と言って笑った。

わ…めっちゃ可愛い😍
あのアイドルグループのメンバーを思わせる、
ちょっと柔らかい感じの可愛さというか…
そんなことを思い巡らす私をよそに、
彼女は私の手を引いて、歩くよう促した。

導かれるままに、波の上へ踏み出す。
不思議。水に浮かべたフローティングマットの上を
歩く感じかと思ったら…
意外とアクリルガラスの上にいるような感触…
はじめは怖くて 足元ばかり見てたけど、
慣れてきたら周りを見る余裕が出てきた。

風は吹いてるけど、音は聞こえない。
空と海だけで あとは何もないから、
上下左右、視界は殆ど青一色だ。

私の手を引いて歩く、このコは何者なんだろう。私を何処へ連れていくつもりなのか。

「名前、何て言うの?」と私が訊ねると、
振り返って「…イリ」と言って微笑んだ。
「何処へ行くの?」と訊いたら、彼女は沖を
指差して何か言ったけど、聞き取れなかった。
聞き返そうとした時……
スマホのアラームが鳴ったのでした⏰💥

あぁ…もう少し話したかったなぁ😥
めっちゃ涼やかで綺麗な声だったし。

【剥がし】みたいなアラームが心底恨めしくて、
朝から舌打ちしたい気分だった。

…イリ、もう一回逢いたいよ。