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MADE IN iBT 2024/04/06

・TOEFL iBTテストを受けてきた。烏丸御池にある小さなテストセンターで、受験者はほぼ大学生だった。internet-Based Testという名の通り、数時間ずっとパソコンの画面の前で英文を読み聞き続けた。端から見れば、試験というより作業と形容するほうが正確だっただろう。

・結果から言うと、悲惨の2文字に尽きる。リーディングとリスニングは見直す時間もなく、4択問題にも関わらず日本人平均ラインをなぞるような点数で終わった。スピーキングとライティングの結果は来週返却されるが、想像したくもない。

・英語で意見を述べよと言われてパニックになり、文字通り口が動かなくなった。おぼつかない手つきでキーボードを打ち込んだが、そもそも規定の文字数にさえ届かない。あまりに英語の思考が惨憺たる有り様だったので、少しトラウマになった。

・月末には、TOEICの予定も入れてある。こちらは今日の試験に比べれば、他人に言える程度の点数は獲得できるはずだ。次こそは、帰り道に鴨川の桜並木に慰められるという経験はしなくて済むことを祈る。


・Kindleで『メイドインアビス』1~5巻までが一冊11円で売られていて、衝動買いした。この11円セールがkindleストアでは度々開催されていて、『未来日記』や『魔法少女にあこがれて』、あとなぜか小説『リング』なども対象になっている時期があった。予告もなく始まるので、逃したくなければ、Twitterのニュースで動向を追うしかない。

・それにしても、かの傑作を激安で購入したことには、微かに罪悪感のようなものを覚える。つくしあきひと氏の厚意に全力で甘える行為に思えるからだろう。最新12巻まで買い込んで感謝を伝えるくらいが丁度いいのかもしれない。まだ迷い中。

・『メイドインアビス』の素晴らしいところは、悲劇へ向かわざるを得ない物語であることだ。主人公のリコと仲間のレグやナナチが求めるものを、代償無しで得られることは決してない。ミステリで探偵が事件を解決すると確実に誰かが糾弾されるという道理に似ている。この道理は、ルールに支配された世界(=アビス)の構造に組み込まれているだけなのだ。

・だから、読むのに精神力が要る……。アニメで「成れ果て村」編まで観たが、あまりに自然に残酷な展開へ向かうので目を背けたくなる。ファプタやナナチの異様な愛らしさで誤魔化せないほどの、流血の量。

・そして、アビスの時間の流れが少しずつ解明されるせいで、これから向かう悲劇も推理できるのが巧みな構成だ。きっと〇〇◯が✕✕するのだろうなあ。楽しみだ。

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