子育てから、はなれる勇気【育児ノイローゼ・うつになったときに言われたこと】
久しぶりに子どもを親に預けさせてもらって、ひとりで数日、ゆっくり過ごすことにしました。
今までのわたしなら、こんな風に、子どもとはなれて、自分のための時間をとることは、絶対にできていなかったなぁ、と振りかえって思います。
1年前のわたしは、子どもからたった1日でもはなれてゆっくり休息する時間をとるなんて、考えることすらできませんでした。
そんなこと、母親として言語道断。それは、育児放棄と思われてもしかたのないことで、そんなことを思うことすら、世間から「母親失格」の烙印を押されてしまうことなんじゃないかと思っていたのです。
しかし昨年、わたしは過去の結婚生活でのトラウマや、今までに抱えていた生きづらさから、PTSD・うつ・パニックを発症してしまいました。
「子どもと離れたい」「子育てが苦しい」
そんな想いを、もう隠すことも、見て見ぬフリもできなくなってしまったのです。
どうしていいか途方に暮れて、当時のわたしは、行政や精神科の先生、発育相談の先生などの専門家の方々にたすけを求めました。
「育児放棄と思われたらどうしよう?」
「子どもの母親にふさわしくないと判断されて、子どもから引き離されてしまったらどうしよう?」
そんなことを考えて、怖くてたまりませんでした。
行政にはじめて電話をするとき、30分以上も携帯を手に、震える指で、何度もなんども電話番号を打ちなおすほどだったのです。
そうして、「もう無理です。どうしていいか、わかりません。助けてください」と、生まれてはじめてSOSを出したのです。
専門家のみなさんの反応は、わたしの想像を180度くつがえすものでした。そして、専門家の方々に共通して言われたことが、わたしの「母親とはこうあるべき」という概念を、ガラガラと崩していってくれたのです。
それは、わたしの母親としての在り方だけではなく、人生観そのものをくつがえしたと言っても過言ではないかもしれません。
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