映画の話560 家族X

　徐々に壊れていく日常を淡々と描写していて、病んだ世界は日常とすぐ隣り合わせにあることがよく分かりました。何か直接的な大きなきっかけがなくても、また、大きな悪意がなくても、蝕んでいく何かがあるのだと思いました。
　それはゾッとする何かなのですが、はっきりとはしませんでした。最後にわずかな希望があるように思いました。