映画の話444　響 -HIBIKI-

　設定が、おそらくどの高校の中でも最も地味な部類に入る文芸部という時点で素晴らしいと思います。
　力にものを言わせようとする者を遥かに凌ぐ女子という痛快さもあり、小説創作を愛する者の心も描き、権威づけされたものに対して乱暴なまでに媚びへつらわない毅然たる態度もそのまま描き、ブレない創作態度も描き切っていると思いました。
　主人公に扮する平手友梨奈の底知れぬ演技力にも圧倒されました。