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千利休はクリエイティブディレクター!?この「クリエイティブ」とは何か?

今年はわび茶を大成した千利休の生誕500年の年にあたります。
千利休は何をした人か?茶道とは何か?を、深堀してさまざまな視点から考えています。
千利休はクリエイティブ ディレクターだと私は思っています。
そう思うわけを説明するのに、まず、クリエイティブの語句の意味をしっかり理解しようと新明解国語辞典で調べてみました。

三省堂の新明解国語辞典でひいてみました。昔から家にあった第三版(1981年版)と、2020年に改訂された第八版を購入して比べてみました。
(「有隣堂 新明解国語辞典」で検査するとYouTubeでキャラクターのブッコローが紹介してくれます。とても面白いです)

それでは、『千利休はクリエイティブディレクター!?』について迫っていきたいと思います。

クリエイティブの意味


新明解国語辞典の第三版では、クリエートもクリエイティブも掲載されていませんでした。40年前はまだ辞書に載るほど一般的な語句になっていなかったのでしょう。
第八版では、クリエート、クリエーティブの語が載っています。

クリエート〔create〕:創造すること
クリエーティブ〔creative〕:接する人に新鮮な感じを与える独創性が認められる様子だ。クリエイティブとも。

併せて独創は次のようにありました。
独創:他のまねでなく、独自の考えで物事を作り出すこと。

新明解国語辞典では、クリエーティブの意味を、創造すること(クリエート)だけでなく、接する人に新鮮な感じを与える独創性と、より鮮明に説明されており、面白いと思いました。

千利休のクリエーティブな点は、

で示しましたが
まさしく、他のまねではない独自の考えで作り出されことで、接する人に新鮮な感じを与える様子です。

ディレクターの意味


私が、千利休はクリエイティブディレクターだと思うところのディレクターの意味も調べました。
ディレクター ①その部局を管理・統轄する最高責任者。②映画・演劇・テレビなどの監督(演出家)
千利休は、戦国時代に秀吉の側近として、管理統括としてまたは、茶の湯を通じた演出家として働いたであろうと想像でき、今でいうならディレクターと表現してもよかろうと思うものです。

千利休はクリエイティブディレクター!? お解りいただけましたでしょうか

クリエイティブディレクターと思ったわけ(たねあかし)


さて、まったく自分が思いついたように記述してきましたが、千利休がクリエイティブディレクターと思ったきっかけがありました。
NHKで「先人たちの底力 知恵泉」という番組がありました。
2014年6月に 「戦国のプロデューサー千利休」が放送されましたが、そのゲストは、佐藤可士和、筒井紘一でした。
佐藤可士和氏はクリエイターで、ユニクロのクリエイティブディレクターもされています。
筒井紘一先生は、現茶道資料館顧問、茶人、千利休の研究家として知られている方です。

この番組では、千利休の茶の湯のエピソードから、高価な道具に頼らない演出方法を世の中に表現したことを紹介していました。
また意外性は大事であるが、踏み外さない(亭主の自己満足にならない)ことこそがセンスではとも語られていました。
佐藤可士和氏と千利休の共通点を感じた番組でした。

さいごに


千利休のエピソードやそれに付随する話は、さまざまありますが、クリエイティブディレクターとして見るとさらに興味深く感じられませんでしょうか。
今回「クリエーティブ」を辞書で調べたところ、「接する人に新鮮な感じ・・・」との言葉から、さらにクリエーティブであることをこころがけたいと思いました。

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