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HSPが味方にすると無敵【落ち着き力】~落ち着き力は人間関係からも育つ

働くHSPのための自律神経ケア×強みプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

HSPが味方にすると無敵【落ち着き力】シリーズも4回目となります。
本記事の音声版はこちらからお聞きいただけます。

ここまで
・HSPさんの中で仕事ができる人は「落ち着き力のある人」という話
・落ち着き力というのは交感神経と副交感神経のスイッチングがうまい人という話
を中心にお届けしてきました。

そして副交感神経優位な時には
「一人でリラックスする」と
②「安心して人とつながっている」
この2つのモード
を持てるということがとても大事だという話。
前回はここまで来ました。

これまでの記事はこちら


今日は

「落ち着き力は、人間関係に適度なゆるみがあって身体がリラックスできることからも得られる」


というお話をお届けします。

じゃあどうリラックスするればいいの?と思いますよね。

日本はストレス社会と言われますが、
それは緊張したままリラックスすることが難しいという意味になります。
ストレスというのは交感神経優位から出られない状態のことを神経学的にも指すからです。

自分では意識していなくても
働く人は「身体が緊張した状態」がスタンダートになっていることが多いです。
働いていて神経がゆるみを持てない状態でずっときているよ、
と言われても、ほとんどの人は

そうなんですか?とキョトンとすることでしょう。

そういう個と。プログラムでご一緒する方たちのうち
過緊張から身体がこわばっていて、
疲れすぎたり身体の力が抜けないということにご自身で気がつき、
この先ずっとこのまま働き続けることは難しいのではないかと感じて
自分で自分の状態をコントロールできるようになりたいと参加を決めてきてくださる方も多いです。

実は心の状態は身体の状態と完全に連動していますので
交感神経マックスなときに「ふわっとした笑顔の状態」や「にっこりしながら対話をつづける」ことはできないんです。
身体としては交感神経マックスのときは、闘いの状態、心臓や肺の呼吸はいつもより早くなり、視野はせまく対象物のみを見るモードに自動的に入ります。

ああ、そうか、と

私も過去、本当にその通りでありました。
自分ではいまこの瞬間リラックスしてって頭では思っていたんです。
しかしいま振り返ると身体的なリラックスからはほど遠い状態でした。


じゃあ、どうやってリラックスするのか

リラックスする方法、まずはひとつめ。
この場合のリラックス、副交感神経優位の状態には人との安心なつながりが必要なモードがある(腹側迷走神経が機能している)ということを前回お伝えしました。

安心したつながり。
具体的に考えると、安心のつながりを持てている人も多いでしょう。

・パートナーとの間に安心のつながり。このパートナーの前では自分は自分らしくいられるな、というようなもの。それはもう本当に究極の安心のつながりと言えます。

・気兼ねない友人。カフェにいて、ときに会話がきれて、しばらくお互いに黙っていても気にならないような関係です。

・このコミュニティでは何を発言しても否定されないっていうこと。そこで議論があったとしても、議論と人格否定は違うこととして、みんながわけられる。そして失敗したり恥ずかしい思いをしたとしても周りが助けてくれるかも、ってふんわり思える。
これも安心のつながりです。
(腹側迷走神経がオンのモードです)


心理的安心をこわす「恥」の感覚

突然ですが、日本人の会社の文化の中では、「恥の文化」ってとても大きな存在感だと思いませんか?
特に男性には、武家社会の昔から
恥は命とむすびつくほどの大きな概念でした。
倍返しのドラマの中でも、この恥の文化の大きさを感じる場面が少なくありません。
土下座をさせられるときの、緊迫感!!
画面のこちら側でも自然に拳を握りしめてしまいますね!!

面目を失うとか
みんなの前でコテンパンにやられることは、
日本の文化のなかでは生きるか死ぬかぐらいの重さです。

女性ももちろんそうですけれども、
恥の文化の重さというのは
日本で心理的安全の状態から、人を遠ざけることの一つの象徴。

そしてこの組織(や会社)には、率直に何かを言えない雰囲気があるなと思う方も多いのではないですか?。
例えば会議の途中に

「え?自分はそうは思わないんですけれども」
と気楽に言えますか?
それを許されている雰囲気の会社というのは、まだまだ少ないかもしれません。

身体の安全、心理的安全からはほど遠い環境のなかにいるなというとき、毎日緊張しすぎている時、
どうしますか?

もちろんそれは組織のせいだけではなくて、
ひとりひとりのコミュニケーションスタイルによって打破できるものであることもありますが、
会社のお悩みとして圧倒的に多いのは「人間関係の緊張」です。
上司やリーダーの在り方によって左右される部分があることもまた、事実ですね。


がんばりすぎ=交感神経優位すぎ の結果は


もちろんそこで歯を食いしばって、今ここで成果を出そう、自分はここで学び、成果を上げて次のステップに行くんだという確固たる意志がある場合もありますね。
交感神経状態を続けることになり、身体には負荷がかかりますが、
人生のなかには

「なにがなんでもがんばらないとなんだ!」という時期が誰でもありますね。


ただ、いつまで経っても
働きながら自分がリラックスした状態になれない環境である場合は、何とかしてその環境から抜けるか、自分で活性度をさげるトレーニングをすべきです。

長いこと緊張しすぎの選択肢は、体にとっては負担なのです。
交換神経状態に偏り続けることにはリスクがあります。
(うつのすべてがそのせいだと言い切ることはできませんが、
交感神経状態を続けすぎてシャットダウンが起こったとき、人はいくら来週の会議が・・と思っても動けない、身体がいうことをききません。
自分なんか、とか無力感を感じることも多いです。
まじめな人がうつになりやすい、などよく言われているのはそのためです)

今回は心理的安全のあるコミュニティに接続していることによって
自分の身体の活性度をさげる=リラックスすることが
とても大事ということをお話しさせていただきました。
(腹側迷走神経が機能して、人と関わりながら安心できている状態になります)

どうやってリラックスするのか、という問いに対して

安心なコミュニティ、安心なつながりと一緒に生きていることというのは
それだけ重要なことなのです。

人間は生きている中で誰かと共にする時間が圧倒的に長い生き物です。
会社、夫婦関係やパートナーシップ、お友達関係みんな大事で
みんな、難しい。

されど、人間関係がわたしたち人間を
人間らしくするものでもありますね。。。
落ち着き力を、得るひとつの選択肢として
今日は「それは人間関係からも得られる」ということをお伝えしました。

まずは人間関係の中で安心な関係を一つ持っておく。
人間関係全部がパーフェクトじゃなくてもいいですよね。
(そんな人はいないですし・・・)

一人安心な親友がいるとか、
一人心から信じられるパートナーと一緒に暮らしているとか。
それが本当に本当にHSPさんのリソースになると思います。
次回はこの人間関係、特に親子関係のことについてもう少し深めていきたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。


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