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入院日記⑥ 本の虫

さて入院と言えば時間がある、ということで本を数冊とパソコンを持ち込んで入院ライフを過ごしている。
それでもいい加減、動画は飽きるなぁ。


本は『リエゾン16巻』
『アメリカがカルトに乗っ取られた!』
『大人につきあう子どもたち』
『阿佐ヶ谷姉妹ののほほん二人暮らし』を持ってきた。


『リエゾン』は毎回胸に刺さるセリフがあるなぁ。
今回のも私のことを言ってるんじゃない?ってセリフが出てきた。

『身内や自分が精神疾患を抱えていたりして、後悔の念や罪滅ぼしで(福祉業界に)入ってくる人が多い。
そういう人は利用者さんやその家族と話す時、実はことばが自分に向かっていることもある』
はいはいはい、私です。


仕事中とか同業者と話す時も「なんか偉そうに語ってるけど、自分もそうじゃん」とか、「あーこれアタシにも言えるなぁ」と何度思ったか分からない。
でもこの漫画は毎回、ズバリと確信をつくんだけど、
締めくくりは前を向けるようなセリフも出てくるので突き放しっぱなしではない。
『(福祉の仕事を)続けていないと見れない奇跡がある』
『誰かにとって必ず必要な存在』『誰かがやんないとダメだから』


福祉を離れて丸2年。
離れてから分かったこと、反省点、改善点、本当によく思いつく。


自分が愛着障害かも?アダルトチルドレンじゃね?と思ってから、自分が福祉業界にいることが「慰める相手を見つけ続ける気持ち悪い自分、承認欲求を仕事で満たそうとしてるだけじゃん」だと感じ嫌悪感で嫌になった時期もあったけど、
最近見る本や人のことばに自分を肯定されることが多い。
「これでよかったのだ」「こういうふうに出来ていたんだ」と。


支援者は強く、人々を導ける人じゃないとダメだと思っていた。
これも見事な思い込みだなぁ。
アタシは熱くなりすぎたり、懸命にやりすぎたり、目の前で面談している母さんが涙しようものなら一緒に泣くような、人との境界線が無くてダメだと思っていた。
確かにもっとフラットに、感情を切り離して仕事が出来る方が楽だと思う。仕事も続けられるんだろうなぁ、とも思う。


でもこれもひっくるめて私なのだ。もうしょうがないよな、ハハハと最近は思う。


あと毎回巻末にある『リエゾン 参考文献』の一覧がものすごい。
タイトルも秀逸だ。
これだけ勉強されて書いている漫画なんだなと思うと、すごい。
原作、本当にスキだな。
ドラマ、なんであんなにお涙ちょうだいモノで、変に脚色しちゃったんだろう…もう二度とドラマ化しないでほしいな。原作を読んでほしい。







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