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FTM スパルタンレース参加

少し書くのが遅くなったが、先月新潟で開催された、スパルタンレースというものに初参加してきた。詳細や感想など、ここに書いていきたい。


スパルタンレースとは


スパルタンレースとは、世界40カ国で年間170レース以上が開催されている世界最高峰最大級の障害物レース。近年の健康志向やランニング、トレーニングの人気の高まりを受け、トレーニングしてる人であれば、1度は参加してみたいと思うお祭りみたいなレースだ。

スパルタンレースの特徴は、各競技それぞれに5km~21km以上のランに加え、20~30個の障害物が設置されており、それらを肉体のみで乗り越え、ゴールを目指すタフなレースである点。

障害物をクリアできなかった場合、バーピージャンプを30回を行うと次に進めるという、ハードなルールも設けらている。

今回は2つのレースの種類があった。

① SPRINT:5km+20障害物
② BEAST:21km+30障害物

どうせやるなら、21kmの方が楽しそうだなと思ったので、BEASTを選んだ。

スタート地点
障害物(Rope Climb)
障害物(Olympus)


実際に参加してみて


2022年9月17日@ガーラ湯沢スキー場 in 新潟


最終、6時間7分でゴールできた。障害物が2個クリアできなくて、2回バーピーしたかな。まじでしんどかったけど、それ以上にすげー楽しかった。

制限時間があるというプレッシャー。自分の身体のみで進んでいく以外、方法はないという覚悟。でも周りに同じゴールを目指している仲間たちがいるという安心感

この非日常な体験がすごく刺激的だった。

スキー場のとんでもない傾斜の連続により、次の日は本当に歩けなかった。

障害物(Monkey Bar)
障害物(Rope Climb)


男友達と初めてのお泊まり



今回、職場の男友達に誘ってもらって参加することができた。誘われた時は、男子と長時間一緒にいることにちょっと不安もあったが、行ってみることにした。

そしてちょっと興味もあった。男同士ってなに話してんだろう。コミュニケーションの間合いや使う言葉、ちょっとしたことだけど、これまで距離を置いてきた世界だった。今までの自分は、その中に入るとなんだか居心地が悪くて、どう頑張っても溶け込めない、身体が拒否するようだった。(男として生きることと、男と一緒に時間を過ごすことは自分にとって別物だった)

社会的に男として生き始めて、約2年くらいかな。少しずつだが、男として生きることの感覚も備わってきたと思っている。自分が社会的な男に近づけば近づくほど、確実に生きやすくなっていた。

だが一方で、違和感もずっと持っている。

普段の何気ない会話や、社会の構造に埋め込まれたジェンダーステレオタイプは本来曖昧である私たちの性別を二分化しようとしている

トランスジェンダーが、性転換をして“逆の性”として生きることが美談として語られるけど、その根底には ”※性別二元論” があり、男か女か、どちらかでなければならないという問題が見え隠れしている。

※性別二元論=「男」と「女」のいずれかのジェンダーに人類が属しているという社会規範のこと


そんな疑問や違和感、しんどさをふんわり抱えた中、今回初めて男友達とお泊まりをした。もちろん、温泉も一緒に入った。

どう思われるんだろうとか、見られるの嫌だなとか、色々あったけど、そんな不安は結局要らなかった。別に自分の身体について触れることもなく、一緒に風呂に入ってるのが当たり前のような今そこにいる自分を言葉に出さないでも、フワッと受け入れてくれてるような、そんな心地よい時間だったなと振り返ってみて思う。

そこに、「自分は元々女性だった」とか、「本物の男じゃないんだ」とか、考える必要性はなかった。そんなことは関係なく、目の前の自分と接してくれてる2人が本当に素敵だなと思った。

2人とも本当にありがとう。

色々考えたり、どう自分のジェンダーに向き合うか悩んでいたけど、今回は、それら全てを脇に置いて、「心地よかった」。その事実だけを感じようと思った。

世の中こんな風に、お互いを、ありのままに受け入れられる社会になったらいいなと心から思う。ずっとそんな優しい世界にいたいけれど、1歩社会に出るとそうはいかなくなる。

こんな人たちが存在してくれているということを知れただけで、これから社会に出ていく時に大きな力になってくれると思う。このイベントを通して、自分なりの方法で、もっと頑張っていこうと思えた。いつまでもぬるま湯に浸かってばかりでは次の世界は見れない。

何があっても味方でいてくれる人がいるんだから、勇気と自信を持って一歩ずつ前に進んでいきたい。

ゴール地点(Tシャツ反対なん恥ずかしい)


スパルタンレース、思ってたより楽しかった。2022年11月、ニュージーランドへ旅行に行くので、ついでにオークランドで開催されるレースにも出ようと思います。(しっかりハマってる笑)

ほな、また書きます〜


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