🍱スターフェスティバルCTO・4年目

こんばんは sotarok です。
この記事は スターフェスティバル Advent Calendar 2023 に参加しています。昨日は VPoE のhiracさんによる「KPIマネジメントとプロダクト開発」でした。アドベントカレンダー最終日として、1年目、2年目、3年目に引き続き CTO っぽいやつをアウトプットしていきたいと思います。

昨年は「組織の変化が具体的なアウトプットに繋がり始めた年」の話をしました。今年はアウトプットに繋がった結果、どうなったんだっけ、という話ができればと思います。

続・エンジニアリング組織の変化

スタフェスのまずは組織についてですが、今年もたくさんの新しい仲間と出会えた年でした。
去年から始めた「スタフェスの商品を知ってもらいたい」という採用ミートアップは、#3、#4 を開催し、どちらも盛況しました。参加してくれた方ありがとうございました！

そして現在のチーム構成がこんなかんじ。昨年と比較してプロジェクト構成はかなり変わりました。チームメンバーも増えました💪
今年は、よりメインの事業であるごちクルへの投資を再度強化し、以前から基盤開発チームは去年の路線を踏襲、一方以前から開発していたごちクルNowは協業メインで積極的な開発投資を行わず事業開発をメインで行っていました。

今年もエンジニアメンバーが増えました

エンジニア採用は、そのチームメンバーそれぞれのコミット力・結果が評価され、年間MVPを受賞しました。本当に誇らしいメンバーたちです。

プロダクト組織の執行役員任命

さて、エンジニアメンバーが増える中で、EMを増やして自律した組織でスケールするように、というのは先日の記事で述べた通りですが、15期、スタフェスでは二人の執行役員が新任されました。

ひとりは、前職も共にチームづくりから一緒にしていて、スタフェスにおいても自分がジョイン後のプロダクト開発組織立ち上げの立役者であり最も信頼する同僚のひとりでもある @kajiken。執行役員CPO兼CHROとして、プロダクトの意思決定全般とPdMやマネージャーの育成、人事制度などを幅広く見ることになりました(天才か?)

そしてもうひとり、今年の2月にジョインしてくれた元sweeep CTOの @hirac。VPoE兼ごちクル事業担当の執行役員として入社直後から全体を掌握して力強く事業と組織を推進してくれています。

自分が取締役CTOとなってから、今年まで執行も兼ねていたのですが、組織やプロジェクトの拡大に伴い、それぞれの組織・プロジェクトでのより高いレベルでのマネジメントや意思決定ができる人を増やしたことは、今後のスタフェスの成長において非常に重要なポイントとなりました。
また、何より、高い目線で議論のできるメンバーがいることは自分にとっても心強く、いっそう、経営からの強固な現場への執行体制ができたと思っています。

15期、プロダクト主導の予算づくり

そうした新しい執行体制のなかで、今期15期はプロダクト開発を中心とした KGI の設定とKPIづくりを行いました。
この部分は詳細には述べられませんが、重視したのは以下のポイントです。

• YoYなどのトップダウンの数字からのブレイクダウンではなくプロダクトの改善による積み上げ型の予算設計

• それを計測可能とするためのデータ基盤や分析体制

• 素早し意思決定と施策の実施、データドリブンな振り返り

(一般論としては、昨日の @hirac の記事もぜひご覧ください)

KPIマネジメントとプロダクト開発

冒頭に述べたプロジェクト構成は、こうした経緯を経て組成していったのでした。

シンプルなインターネットサービスと比較して、お客さまにお食事をお届けするまでに多くの関係者が関わるため売上を変動させる変数が多く(コロナのような不確定な要素も然り)、これまで「理由の分からない変動」も多くありました。
しかし、事前に予測して積み上げて変動要素を分解していくことで「なぜ売上があがったのか・さがったのか」を施策ベースでしっかり分析できるようになってきていると感じています。
実際、直近の事例でも、データを見て差し戻した施策があったり、このやり方はうまくいき始めていると感じています。

(とはいえ、まだまだスタート地点にたったばかりなのでここはもっとデータ基盤と連携して強固なものにしていく必要があります。)

「ごちクルBusiness」を正式リリース

そして、昨年守りから攻めのプロジェクトへといったごちクルBusinessは、正式リリース🎉

フードデリバリーサービスの「ごちクル」、法人単位で会員アカウントを一元管理できる新サービス「ごちクルBusiness」を無料で提供開始

正式リリース後も、矢継ぎ早に機能をリリースし、チームとしても非常に勢いのある状態です。

「ねぎらい弁当・懇親会・会議弁当」「連続・連日注文」「大量注文」あらゆる法人の食の需要に対応し、チームごとに注文履歴や支払い・請求方法、お気に入りリストなどを共有しつつ、必要であれば一括請求にのせられる、とてつもないプロダクトです。
(法人アカウントをまだつくっていない方はぜひ新規登録をご検討ください!(PR) → ごちクルBusiness)

来年以降もガシガシ開発していく予定なのでお楽しみに。

ついに「配送」をなんとかしていく

昨年「いままで手つかずだった部分にチームを組成して手を付ける。特に配送周り」と書いたのですが、なんと、有言実行となりました。

超力強い @takapyyy という仲間が入社し、驚くほどのスピードと驚くほどのクオリティで、PdMを育てながらWOW!なプロダクトを開発しています。

配送は、大量にお弁当を運ぶ必要のあるスタフェスにとって、基盤として欠かせない最後のピースでした。
リードできる人が、しっかりプロダクトをつくっていくことがこの先必ず必要になると思っていました。
こちらも、来年以降また色々情報を出せるかな。

来年にむけて

そろそろ4年になるということで、まとめの言葉も思いつかなくなってきました。
社内のメンバーにはいつも話しているのですが、多くの優秀なエンジニアが仲間になってくれて、本当に嬉しく思っています。引き続き、それぞれのエンジニアの活躍を応援していただければ幸いです。今回とりあげきれなかったものも多くあります。いつもありがとう。

今年、こんなことをつぶやいたのですが↓

何かを始めたり組織に所属したりして、何かしらの結果を出すのに、少なくとも2年から3年はかかるよな、とは思う。
長くいることに意味がある、という話ではなく(信頼貯金で仕事し始めたらお終いと恩師が言ってた)、価値を出すのに必要な慣性力がききはじめるまでの、みたいな話。

— Sotaro Karasawa🍺 (@sotarok) December 1, 2023

初年度と比較すると、ざっくり方向性決め手バーンという「変革を起こす」フェーズから、ここ1-2年は、その変革の結果の慣性力が働き始め決めた方向性をしっかり実行して結果を残すというフェーズに移って言ってるんですよね。答え合わせができると気持ち楽なんだけど、なかなか期末テストみたいにはいかないのが事業であり、組織であり、ですね。

CTOによるまとめ、ということで特にプロダクト開発部について、今年の大きな動きをまとめてみました。実は事業としては、実はここで取り上げられていない面白いものも色々あるのですが、それはまた別の機会に。

それではみなさん、Happy Holidays！良いお年を！