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WBC優勝!今大会を振り返ってフィジカル分析

WBC日本優勝!ただただ感動をありがとうございました。世界最高峰のプレー。技術もフィジカルも戦略も全てが最高峰。

私としてはプレーに見惚れるだけでした。日本国民全員で盛り上がって応援した感覚があります。真剣勝負は最高でしたが、選手の皆さんには半端じゃないプレッシャーがかかっていたことと思います。

『気負いすぎというか、戦争に行くわけではない。自分たちは好きな野球をやってきた。その中で、大会に勝つためのベストメンバーで、オールスター中のオールスター。それなのに、みんなでガチガチになって、米国に負けたとしても、日本に帰れないというマインドで行ってほしくない』

チーム全体の気配りもするダルビッシュ選手凄い。視野が広い。

ベースボール選手の圧倒的フィジカル

しかしベースボールの競技水準って高すぎるレベル。球速もなんですかこれ。そんな競技レベルの進化を支えるフィジカル。

選ばれたアスリートである各国の選手や日本代表を見てあらためて。

とにかくデカい

臀筋と大腿と体幹部がデカい。みんなデカい。デカい人がいるんじゃなくて平均デカい。その中でとてつもなくデカい選手もいる。それでいて過体重じゃなくて走るのも速い。つまりは相当な筋肉量。

ダルビッシュ有選手のトレーニングはSNSなどで拝見する事がありますが、大谷翔平選手もインタビューでスクワット200キロと仰っていましたし、ヘックスバーで200キロ以上を扱っているのがインスタに上がっていました。いやはや。

技術を支えるフィジカル

昔から技術自体も進化している。その技術を支えるフィジカル。

トップ選手の動きやカラダって競技に必要な要素を示してくれている。

もちろんスクワット200キロ上がったから大谷選手やダルビッシュ選手のプレーが出来るわけではありません。ただ、どう近づいていくか?を考えるには最高のサンプルです。

『野球をやっていれば、誰しもが聞いたことあるような選手たちがいると思うんですけど、今日1日だけは、憧れてしまっては超えられないんで。僕らは、今日、超えるために、やっぱりトップになるために来たんで。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう』

大谷選手も決勝前に仰っていました。憧れは理解から最も遠い感情。でも憧れますよね。まずは近くためには正しい道のりを把握する。

若い選手には今の代表選手のトレーニングはまだ早いかもしれません。段階があります。

「やれることは今ここで何ができるかとか、ここに集中することだと思う」

しっかりした基礎を作る種目

基礎種目をやり込む。トップ選手も昔も今も取り組んでいます。スタンダードな種目は大切です。

もちろん取り組みには新しいものもあります。ニュースで取り上げられるのは当たり前の話じゃなく目を引くもの。報道されなくてもトップ選手は基礎種目をしっかりやっています。

とりあえず間違いのない基礎種目、取り組んでみましょう。

感動を受けてWBC優勝を目指す若者へ。それ以外のスポーツでも下半身は大事。取り組んでみましょう。

頻度、レップ数など

スタンダードな頻度として週2

レップ数は8〜12回で1種目あたり3〜5セットを目安に行いましょう。

負荷設定はフォームを保ったまま8〜12回で限界を迎える回数です。重量はストレート(セット毎に変えない)

フォームが崩れたり、20回出来るものを10回でやめるような回数ではありません。

「先を見るといろいろおかしくなるので、今日をとにかく一生懸命頑張ることの積み重ねだと思う。先を見ないことがすごく大事だと思う」

「やれることは今ここで何ができるかとか、ここに集中することだと思う」

3セット目標回数がクリアできたら次のトレーニングで2.5キロ重量を増やします。

スクワット

ポイントは怪我のリスクを抑えるためにフォームを適切に。そして大きく動かすこと。

しっかりしゃがみましょう。可動域全体で鍛えられますし、相対的にしゃがまない時よりも使用重量も落ちて腰や脊柱の負担も減ります。

シングルレッグデッドリフト

股関節を使う筋肉と股関節に乗せる感覚。バランスも含めて養えます。

バッティングでもピッチングでも股関節から生み出されるパワーの貢献度はかなりのもの。野球の動作では両足を揃えて行うスクワットやデッドリフトとは違った股関節の使い方をします。使い方が変われば筋肉も変わります。片足種目もやっておきましょう。

デッドリフト

背筋と下半身を鍛えられ、全身の繋がりも養える種目。重要性を認識している野球選手も多いと思います。

ただ偶然目に留まったものならいいのですが、フォームがむちゃくちゃなデッドリフトを行っている野球選手は少なくありません。

体幹部を安定させて、下半身の力で持ち上げるのがデッドリフトの基本なのですが、脚を使わずに背筋でぶっこ抜く方が見受けられます。トレーニング全般、フォームが崩れると怪我のリスクがありますが、デッドリフトは特に危険です。

バーベルでのデッドリフト、実は難しい。

ヘックスバー(トラップバー)があるならそちらの方がフォーム習得も容易で同様の効果も得られてオススメ。

ただ、ヘックスバーは最近はメジャーになってきたとはいえ、まだ割とマニアックな道具なのでどんなジムにもあるようなものではありません。

ヘックスバーが扱えない方にはランドマインデッドリフトオススメです。ランドマインがあるならそちらで、無い場合はバーベルを片端をタオルで包んでパートナーに足で踏んでもらいましょう。ちなみにパンダジムにはヘックスバーが4つあります。

こちら、股関節の意識が行いやすいのです。

ブルガリアンスクワット

ベースボールは回旋動作が重要となるスポーツ。回旋は股関節の貢献が大きい。そんな股関節を捻りながら行える片脚でのスクワット。

ランジステップアップ

筋肉は動かしている範囲でしか鍛えられません。スクワットで少ししかしゃがまない場合その範囲しか鍛えられないのです。(だから無理のない範囲でしっかりしゃがむ事が推奨されています)

ベースボールでは股関節の可動域も重要。ストレッチも兼ねてランジステップアップで大きい関節動作でトレーニングしましょう。

適切な台がなければランジのみでOKです。

コペンハーゲン

ベースボール選手の特徴として内腹斜筋と外腹斜筋の発達があります。ベースボールに欠かせない回旋動作には腹斜筋が重要です。

挟んで引き締めて持ち上げて絞りましょう。内転筋と腹斜筋というバッティングでもピッチングでも重要となる対角線の筋群を鍛えられです。左右行いましょう。

こちらは1セット30秒キープを目標に。

体幹部を直接的に捻る種目はやらなくていい?

適切なフォームなら、という前提があります。ロシアンツイストといったトレーニングがあります。こちらは腰を安定させて胸を捻るトレーニングなのですが、重量を持った中でフォームを間違えて腰を捻ってしまい怪我に繋がるリスクが多いと判断し紹介していません。

言わずもがなですが、競技練習が一番大切。でもフィジカルも重要。心技体整えてみなさんが高いパフォーマンスを引き出し、競技を楽しんでくれることを願います。

その結果周囲に楽しみや感動を与えられるなら最高ですね。

間違ったトレーニングで時間を無駄にするのも怪我をするのも勿体無い。怪我をしてしまったら仕方無いけど、出来ることなら怪我を避けたい。正しい努力で自身の可能性を引き出せることを願います。

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