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柔術にウェイトトレーニングは不要なのか?

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愛するトレーニングについてのことなので今回は少し言葉が荒い可能性があります。ご容赦ください。

たまに出てくる「トレーニング不要論」個人の主義主張は勝手にすればいいと思う一方で、嫌なのは、賢さの足りない方や思慮が無くて声の大きい方の「トレーニング不要論」を信じてしまい、トレーニングやらずに怪我をして柔術やめてしまう人が増えてしまうことです。

私のスタンスは自分が正しいと思う情報を発信するだけです。その情報を拾って行動するかはその人次第。馬を川に連れて行くことはできても水を飲むかは馬次第な訳です。

もちろん、私はウェイトトレーニング必要派です。柔術のための具体的なトレーニングはこちらをご参考に!

BJJウェイトトレーニング不要論

「言論の自由」と言うけれど、あまりにも的外れだったり嘘を吐くのは罰でいいのではないでしょうか。自由の権利だけ主張されても、発言には責任も伴うわけです。

なぜトレーニングが不要と言えるのでしょうか?

そもそもトレーニングと言っても色々とあるわけです。

初動負荷トレーニングなんかはやれば分かりますが、いわゆる疲労は感じないと思います。(軽負荷ストレッチの位置付けです)

トレーニングも色々ある。一括りにして意味不明な誤解を助長しないでいただきたい。

彼氏が浮気した、だから男は必ず浮気するという一般性のない帰結。男だから、女だからみたいに属性で分けてる感。相当頭悪いです。そんな輩は差別主義者、レイシストと言われても仕方ありません。

具体的なウェイトトレーニング不要論への反論

以下は実際に私が言われたり、見かけたりしたウェイトトレーニング不要論者の発言です。あまり人と争うことは好きではない私ですが、本noteにおいては私の愛するトレーニングを侮辱しているとしか思えないこれらの意見をそれぞれこてんぱんにやっつけてやろうと思います。では、始めましょう!

BJJは階級制、トレーニングはしていないが力負けしたことがない。

そもそも「なんのためにトレーニングをするのか?」が見えていないとしか言いようがありません。

トレーニングの目的は「競技パフォーマンス向上のため」、「傷害予防のため」です。怪我をしてしまったら練習が出来なくなる。トレーニングには傷害の予防効果がある。だからトレーニングを行う事で怪我の確率を減らすのです。

このあたりの詳細は過去noteにも書いてありますのでぜひ御覧ください。

トレーニングの目的についての誤った認識

傷害の予防がトレーニングの最大のメリットという話は何度しても正しく伝わらない人がいます。まぁ伝わらないならやらなくていいんだけど、トレーニングをしないことを周囲に推奨するのは違います。ここは私としてははっきり伝えた上でトレーニングをするかしないかを選択するべきだと考えています。

傷害
予防についてどのような誤った考えが流布しているのか、このあたりも具体的にみていきましょう。

私はトレーニングもしていないが怪我もした事がない。

(だからなんだよ、、)あなたは幸運ですね。あくまで確率なので無い人もいるでしょう。トレーニングよりスピリチュアルな方があなたには適している可能性があります。ジムよりお参りでもどうぞ。

トレーニングをしてこなかったあなたが怪我をしなかったことがトレーニングが不要であるということとの関連はありませんし、今後も怪我をしないことの保証にはなりません。

柔術は安全なスポーツだ

もしかしたら私の知っている柔術とあなたの知っている柔術は違うものなのかもしれません。現場では柔術の練習時の怪我はよくあります。古傷に悩まされている柔術家も少なくないでしょう。

トレーニングするなら練習しろ

柔術を上手になるなら実技練習が最重要。

これは当たり前。ただし、その練習は継続が大切。練習を継続するためには怪我をしない事も大切。怪我の予防にはトレーニングが有効。したがって、継続のためにはトレーニングも必要となります。人によっては足りないピースを埋めるのにトレーニングから学べるものもあるでしょう。

競技至上主義に基づく偏った考え

部活の影響なのか「競技至上主義」に基づく思考や発言は多く見られます。これが質が悪いのが指導者が本気でそう思っているパターンがけっこうあることと一部は正しいという点でしょう。競技練習でしか身につかないことはありますし、競技成績向上には競技練習は欠かせません。当たり前ですが、筋トレだけしていても競技における技術は身につきません。だからといって、それがトレーニングが不要ということには結びつかないこともまた事実。

組み力は組む事でしか養えない

これは半分は本当なのかなと思います。

組み力を紐解くと技術要素の比重が高いのは間違いない。同体重で単純な力持ちと柔術家が柔術ルールで組んだら柔術家が勝ちますよね。当たり前。

世界に出ると組み負けたりするのはそもそもの練習量が足りないって話でもあるのかもしれません。

外人(この括りも雑すぎますが)の方がトレーニングも練習もやってる印象。そりゃ勝てないよね。

体力要素は遺伝的に劣る面も否めないけど、トレーニングの緻密さは日本の極一部のトレーナーはとんでもない深さ。技術的な比重が高い競技でかつ体力要素も底上げできれば勝負は出来るでしょう。

シンプルなものはまだまだ厳しそう。(陸上100メートル走とか)

競技志向じゃなくてライフスタイルだからトレーニングは必要ない

だからこそトレーニングで健康を保ちましょうね、って話なんだけどこれもなかなか伝わらない。

週1しか時間が作れないから柔術しかできない(トレーニングに割く時間がない)

そうですね。行動する際は優先順位で物事を考えます。(もちろん優劣付け難いものもありますが)

諸々天秤にかけてやらない選択ならそれでいいと思います。

「貯金したほうがいい」というのは人生で何度も耳にしているでしょうし、その意味も意義も理解できるはず。でもしない人はしないんですよね。他人の懐具合なんて知りませんし。この収入で貯金なんかする余裕はねえよ!ってお怒りの方もいらっしゃるのかもしれません。

「トレーニングする時間がない」と言われても、器具が無くても5分だけでも効果のある方法なんてありますよ。頭ごなしに否定しないでほしい。

意味不明な論拠のない妄言

論拠が全く無い意味不明な主張も多いです。だからスポーツ選手はみんな馬鹿だとか筋肉バカみたいな感じで言われちゃうんですよね。。。トップ選手やちゃんとしたトレーナーはしっかり勉強してるんですがなかなか悲しいものがあります。

トレーニングで疲労して練習でのパフォーマンスが低下したりトレーニングで怪我するからダメ

トレーニングが親の仇か何かなんでしょうか?

そもそも一概に「トレーニング」というのが広義すぎるのかも。「バカとハサミは使いよう」と言う言葉がありますが、適切でない内容であればそりゃ問題も怪我もあるでしょう。

筋肥大狙いで毎回追い込んでやればそりゃ疲れます。柔術にとってボディビルは一要素のひとつだけど、ボディビル自体がひとつのスポーツである事を忘れずに。

そもそも筋肥大だけでなく、パフォーマンス向上のトレーニングやら色々あるわけです。

初動負荷トレーニングなんかはいわゆる疲労は感じず、軽負荷ストレッチの位置付けです。

適切なトレーニングであればリスクはかなり少ないものです。競技スポーツとは違ってリアクティブな要素もないし、負荷設定も可能だし、ほとんど要素がコントロール可能。

むしろ柔術の方がコントロールできない要素が大きいのですが。。対人競技って相手が悪かったら自分がある程度完璧であっても怪我するでしょ?

「この人とやると怪我するんだよな〜」

というのと、バーベルやダンベルを一緒にしないでいただきたい。使い手の問題です。

疲労に関してはトレーニングは必ず生じるもの。ただその疲労の度合いについても計算し、計画的にプログラムを組むものです。

トレーニングの疲労がマイナスに影響するとかちょっとそれっぽい事を言ってるけどそういう人はそもそもトレーニング勉強してください。その上で批判しろと。

トレーニングは続かないけど柔術は続く

これは経験のある人も多いでしょう。

多くの人にとってトレーニングをするのはトレーニングが楽しいからではなく、トレーニングによる結果を求めての手段だからなんですよね。痩せたい、健康診断の数値を改善したい、etc、、

トレーニングは結果も出るしやることも楽しい、それを伝えられないのはこちらの力不足です。すみません。

スポーツは楽しむためのもの。というか柔術が楽しくないわけがありません。技術習得の面白さ、難易度の段階、人との触れ合い、駆け引き、爽快感。

そりゃ楽しいですよ。

そして組み技は筋肉も付くしカロリーも消費します。(別で詳しく書きますが、筋肉は緩やかに付きますがトレーニングほどの効果はありません。カロリー消費も技術レベル、体力レベルが上がると低下します)

柔術はリアクティブな競技です。だからこそ一瞬一瞬が再現不可の味わい深いものとなるわけです。

なので、姿勢がどう、重心が、といっても相手の動きに対応しなきゃならないので悠長に過ごすわけにはいきません。

しかしトレーニングは再現性が高く、負荷も含めて難度や負荷調整も容易で段階的に学習できます。自己対話ができる点においてトレーニングの楽しさがあります。

数字で見える重量の伸びや見た目の変化ももちろんトレーニングの醍醐味ですが、傍目からは分からない微細な変化や成長を味わえる事がトレーニングの奥深さであり楽しさです。その成長は確実に柔術へとも繋がります。

トレーニングは金がかかる

こういう人に限って飲み代やらはガンガン使うんですよね。まぁそれはそれでいいと思います!

壊れるものでもないのでダンベルでも購入して自宅や公園でトレーニングするのが良いでしょう。公共体育館もお手頃に利用できます。ちょっとお金掛かりますが私のnoteかトレーニングの教本でも買うと良いでしょう。いやYouTubeで学びます。お好きにどうぞ!

ただこういう人に限って「タダで教えろ!」みたいなこと言ってくるんですよね。。嫌に決まってんだろ。

こんなやつ話もしたくない。しないけど。

柔術だけでカラダは作れる

これ、前述の通り筋肉はつくでしょう。

ただ全身運動だから全身が鍛えられると思うかもしれませんが、筋肉は偏ってつきます。

あなたの構えはどちら構えですか?左右対称に使っていると思いますか?

(ちなみにパフォーマンスの視点では左右対称にすることは関連がないと言われています)

この主張をしたり、「柔術は力じゃない」と仰る先生方の多くは怪我で苦しんでいます。

ある意味、柔術がカラダにとって負担があるスポーツという証明でもあります。

楽しいからやりますけどね。

健康のために生きてるわけじゃない

「健康のためなら死ねる」

狂った名言です。

結局健康どうこうよりやりたい事をやるために健康が必要なんです。

酒がカラダに悪い、夜ふかしがカラダに悪い、だからといって止めますか?やりたい事をやるために、柔術を続けるためにトレーニングはやるべきというのが私のスタンスです。


柔術家向けクラスの光景

パンダジムでは柔術家向けのクラスを用意しています。

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