ボードゲームを考える③:ウイングスパン(WINGSPAN)

はじめに

※この投稿はボードゲームに対する理解と解釈、頭の整理などを私なりに行い、いつの日かのボードゲーム製作に繋げるためにやっています。そのため、あくまでも私の感覚であり、既プレイ、未プレイを含め、想像的部分も多々あることをご了承ください。

ボードゲームを考える③

今回、ウイングスパンについて考えたいと思います

ウイングスパン(WINGSPAN)

ウイングスパンとは「Stonemaier Games」さんから販売されているボードゲームであり、ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門大賞受賞作品でもあります。


国内ではアークライトゲームズさんから完全日本語版が販売されています。


この他に拡張版として下記3つも完全日本語版が販売されています。




※この投稿では拡張は取り扱わず、基本セットのみに焦点を当てて書いていきます。

ゲームのルール


※アークライトゲームズに掲載の原文まま
プレイヤーは研究者、野鳥観察者、鳥類学者といった鳥類愛好家です。自身の管理する鳥獣保護区に鳥を呼び寄せ、多くの種を見つけましょう!生息する種が増えるほど、生態系は複雑になり、強力な能力が連鎖していくことになります。森林、草原、湿地の3つの生息地は、それぞれの保護区の拡大にとって重要な役割を果たします。

これ以上ないピッタリな説明です。

ゲームの中身としては自陣ボード(保護区)に鳥類カードを配置していきます。このとき各鳥類カードごとに「生息域」「好みの餌」などの条件があり、それらを満たすための行動として「餌」を集めたり、呼び寄せたい生息域に適した鳥類カードを集めたりしていきます。そして鳥類カードの条件を満たせたとき、自陣ボードに鳥類(カード)を呼び寄せる(配置)ことができるようになります。

これらを繰り返していき、様々ある得点要素の合計にて競い合います。

自分の中に落とし込む


こういったゲームシステムを「エンジンビルド」というらしく、ゲームが進行するにつれ、1回の行動(アクション)で、いろいろなことが連鎖(コンボ)していく。こういったシステム(メカニクス)は初めてで、ある意味現代のボードゲームといったらこうものを用いたゲームが主流な気がする。

また、外見(箱)から中身(コンポーネント)まで色鮮やかなデザイン、気持ちを高ぶらせる(ワクワクさせる)個人ボードやカード、ゲームの世界観に合わせたコマの数々など基本中の基本かもしれないけど、こう…プレゼントを開けるような高揚感!!

まさにお手本のような美しさ

もちろん以前に投稿したボードゲームも素敵な作りでしたが、それとは異なった感覚。前回は小箱のワクワクで、今回は大箱のワクワク。それぞれのゲーム性と世界観にあったデザインとコマやチップなどの小物とその期待。

話題性や人気になるわけを感じられたと同時に、手にも取ってみたくなる気持ちを十二分に感じられたのはよかった。

終わりに


「エンジンビルド」というシステム(メカニクス)の他に「拡大再生産」という言葉も見受けられたけど、こちらは獲得したものを活用してさらなる獲得と効率を図っていくことらしく、似て非なるものみたい。

また「完全日本語版」と書いてあるけど他にも「日本語訳付き」「和訳ルール付き」などいろんな表記の仕方があり、基本的に日本語版とあればゲーム内の説明やカード表記など全てが日本語表記になっていて、訳付きとあればルール説明のみ日本語の説明(別紙or付属紙)で、他は全て販売国の言語(外国語)になっているらしい。

こういったマメ知識みたいなのも知れて「へぇ~」と思いながら、いろいろ
調べてました。

私はデジタル版を購入後にアナログ版を買いましたが、両方ともそれぞれの良さがあってよきです。デジタル版は鳥が動き、鳴き、ゲームも自動で進むので、没入感と理解が同時に入ってきやすく、アナログ版は鳥カードの綺麗さや美しさ、コマやボードがコレクション心をくすぐり、ボードゲームならではの良さをこれでもかと実感できます。

拡張についてはアナログ版にて3種類の完全日本語版が出ていますが、デジタル版では欧州の翼のみで、大洋の翼を現在制作中とのこと。

ウイングスパン(WINGSPAN)
アナログ版、デジタル版ともに1人から遊ぶことができるので、機会があれば体験してみてください!

鳥類愛好家となって、多くの種を見つけましょう!