ボードゲームの本体とソフト化(構想)

はじめに

 ここでの内容はあくまでも私個人の主観であると同時に空想に近いものです。というのも想像はするものの、それを具体化(具現化)することが私には難しく頭の中の想像の領域から出ないからです。なので、もしこのアイデアを活用したいと思ったら自由に使ってもらって構いません。少しでも面白いものが増えるのならそれは嬉しいかぎりです。

※ただし、活用されても私は一切の責任は負わないものとします。

…この文言を入れておかないと怖いからね。

構想(本体とソフト化)

本体とソフト化とは

 テレビゲームから着想を得て、本体(ハード)とソフトに分けて販売する方法です。

やり方は単純で、まずは基本(本体)セットを作ります。

例:基本セット(仮):4人用を前提
※参考:萬印堂さん すごろくやさん
・ダイス  ×2                           ¥33=1個:16mm 木製
・ディスク ×40  (4色各10)   ¥22=1個:15mm 木製
・ポーン  ×4    (4色各1)     ¥33=1個:25mm×12mm 木製
・ミープル ×20  (4色各5)     ¥39=1個:15mm 木製
・キューブ ×100(4色各25)   ¥17=1個:8mm   木製
・チップ  ×74                          ¥770
・スタートマーカー                     ¥?

合計:¥4,328+α

こんな感じです。ただ、これだと高すぎるのでもう少し工夫をすると…

合計:¥2,066+α(500?+?)

この金額ぐらいまでなら工夫次第で抑えられそうです。
(※内容に関しては仮であり、要検討材料です)


この基本セット(仮)に合わせてボードゲーム(ソフト)を作ります。


この構想のきっかけ

きっかけはこちらの方の記事です ↓ 。

とても楽しく読ませていただきました。様々な都合がある中で各関係者の方々が販売までに動いていることを知れたのは個人的によかったです。

なかでも拡張(Q2)やボードゲームの箱(Q12~Q15)についての内容が興味深く、さらにはハードルの高さ(Q18)についても考えさせられ、そのかみ砕きの最中にこれを思いついたので、書いてみようと思いました。


メリット・デメリット

 メリットとして、生産側からすると本体とソフトに分けることで、基本コストの削減が得られる可能性がある。内容にもよるがコンポーネントの数を少なくできるのは物理的にかかるコストを減らせるのと同時に、箱のサイズについても縮小できる可能性が生まる。また、自由に想像するのとは異なり、ある程度の指針の役割も本体が担ってくれるので、ゲームそのものが作りやすくなる可能性がある。

これは企業側だけでなく個人側(同人)にもメリットになる。というのも、個人生産ではやはり金銭面は抑えられるに越したことはないと思うのと、外部のコンポーネントが使えればそれだけゲーム性の幅を広げられる。

さらには消費者の購買意欲を高める可能性もある。

日本ではテレビゲームの普及にともない、本体+ソフトというかたちに対する抵抗が低いように思う。テレビゲームだけでなくPC(パソコン)やスマホなどをみても同じ。そのため本体とソフトに分け、価格を抑えることができれば手を出しやすくなると同時にその本体で遊べるものが複数あるなら、ソフトにも手を出しやすくなる。というのも興味がある人や好きな人は別にして、初めてボードゲームをやろうと思っても未知のものに対して出せる金額はある程度決まっていることも多い。直感的なゲームと異なり、思考や知を扱うゲームが多いため、どうしても想像しづらい場面がある。なのでそのハードルを下げる1番分かりやすい方法は価格を抑えること。そういう意味で本体とソフトを分けることは有効な可能性がある。

また、人の心理として収集やもったいない精神があると私は考えてるので、本体を買うことでいろんなゲームが遊べるとなればお得と感じやすくなるのでは?と、シリーズ収集のようにゲームを収集してくれる人も出てくるのでは?とも考えてます。


 今度はデメリットです。デメリットは分かりやすく、まず売れるのか不明。業界的には拡張という流れはあってもシェアという考え方はあまりないように思う。そのため、1つのゲームをこの1箱1つで完結させて売る方がコストはかかっても必ずその商品で遊ぶことができるし、世界観も統一しやすいので没入感や満足感も得やすい。

これは正直、私自身も考えながら感じたことで、例で出したテレビゲームやPC、スマホはどれも本体価格が高く、基本的に1から作るものではないものばかり。対してボードゲームは1から作ることのハードルは低くはないが、他に比べれば高くない。そのうえ、かたちがないので自由に想像のかぎりを尽くしてルールやギミックを考えることができる。言い換えればボードゲーム特有のメリットでもある。

また、購入方法(場所)問題がある。そもそもボードゲームを購入できる場所がかぎられていること、その情報を得る方法や遊ぶ場所や機会をどのようにして設けるのか?という問題だらけで難問でもある。


構想(展開)

※仮にこれを実現させるとして私が思いつくこと

基本セット

 まずは協力をしてくれる方々が必須。特に基本セットを担ってくださるところが必要で、コストを抑えて作ってくれると有難い。

具体的に言うなら、上記の最初に例として出した基本セット(仮)の金額を下回る2,000円前後で収まると良いかなと思う。そのため、もちろん内容物と個数については改めて要検討。欲を言えば各木製の大きさをもう少し大きくした方が良いと個人的には思ってる。視認や掴みやすさ、誤飲予防など理由は付けられるが、単純に小さいものより大きいもののほうがボードゲームを知らない人には満足感が得られる可能性を考えたため。

また、金額についてはこれ以上の価格になると他のゲームを買った方が良いと思われかねないのと、予定しているローンチタイトルを合わせて販売することを考えると少しでも値段を抑えておきたい。

ローンチタイトル

 本体を販売するに当たって重要なのはそれを使って何ができるのか?ということ。考えていたのは5つ。

・自作ボードゲームセット(仮)
・ワーカープレイスメント(仮)
・エリアマジョリティ(仮)
・ダイス(仮)
・拡大再生産(仮)

目的としては、普段ボードゲームをやったことない人向けに分かりやすく簡単にボードゲーム特有のメカニクス(ジャンル)に触れてもらうこと。そして生産側に基本セットを使えばこういうゲームが作れるということを知ってもらうこと。

各内容については考えていないが、個人的な理想を言えば5分から20分で終わる気軽性を重視した内容が望ましいと思ってる。というのも人の集中力はもって数分、昨今ではさらに短くなったと言われているので、それが初めてのものとなれば持続するのは大変なものがある。また、子どもが遊ぶことを想定すると難しさよりも分かりやすさのほうが楽しみやすいこともあるため、ローンチタイトルでは「次のボードゲーム体験に繋がる」をテーマとして、入口的な役割も担えたらと思う。


価格帯

 基本セットは2,000円と仮定して、ソフトは1,000円~3,000円を想定。これ以上は市販のボードゲームと値段が変わらなくなってしまうので、差別化するためにも重要。ただし、これは企画側の話であって参入してくれる個人や企業側に対して特にルールを設けない。

そのため、ローンチタイトルについては基本セットと合わせても5,000円を超えないようにしたい。というのもテレビゲームのソフトを例にしたとき、価格の比較をされてしまうとどうしようもないことと、他の玩具と比較をしたときに既に知名度や内容が分かっているもののほうが軍配が上がりやすいため。

※価格帯を決めるにあたり参考にしたもの ↓ 

☆目安として(おおよその値段)
・ジェンガ      ⇒ ¥2,750
・オセロ       ⇒ ¥3,500
・野球盤       ⇒ ¥6,180
・人生ゲーム     ⇒ ¥5,500
・黒ひげ危機一発   ⇒ ¥2,420
・ルービックキューブ ⇒ ¥2,860

※これら目安の値段は販売場所によっては価格が割り引かれている場合もあり、認知度(知名度)と内容の理解があっての値段であることを頭に置いておきたい。

販売方法

 店頭販売やネット販売はもちろんだが、その他に個人主催のボドゲイベントに協力していただけたら消費者に触れる機会がグッと上がる。販売はもちろんイベントの景品としても扱ってもらえれば知名度を広げやすくなる。ただし、そのぶん失費にもなるため投資と考えるかは難しい。

構想(裏)

※ここまではあくまでも表向き。ここからは私個人の真意。

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 本体とソフトで分けることのメリット・デメリットでは言わなかったですが他にも思うところはあって、ボードゲームの内容物って結構被っていることが多々あるんですよね。こだわって作っている人ももちろんいますが、ダイスやミープル、ディスク、キューブは比較的同じなことが多い。それならいっそ、それを集めて基本セット(本体)としてそれを活用した拡張(ソフト)を作ったら、新しい販売のかたちになって面白いなと。

さらにはこれのメリットって、コンポーネントを作る側が定期的な収入源を得られる可能性があること。ソフトが売れれば本体も同時に売れるということであり、仮に数が出ればそれを携わっている企業の名前も広がるので宣伝効果も見込める。また、このソフト側に参入したい人にとってはその繋がりから依頼というかたちで受注発注も見込める可能性がある。

また、商売という観点ではこれらに対し、色違いセットや1人追加セット、便利グッズとしてカード立てなど、派生商品として他のコンポーネントを売り込む方法もあるため、考え方次第では商品拡充にも繋がる。

個人的には生産側にお金が流れれば、生産コストが下がる可能性も生まれるので業界全体が潤い、他のところにもその余波が生まれやすいので夢があると思ってる。

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 企画側のメリットもいくつかあり、1つは自身の知名度の向上。個人の繋がりから企業の繋がりまで広げられる可能性はある。また、委員会のようなものを作り、この本体セットに合わせて作られたソフトの品評会みたいなのを開催すれば出展する側のモチベーション維持にも繋がる。

ただ、そうなると開催費みたいなのが必要になってくると思うので登録料的なものを徴収するなどやり方は様々。企画、開催、成果における報酬はもちろん大事だが、還元についても考えたうえで適切に考えたいところでもある。

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 この本体とソフトに分けるやり方はボードゲームの人口増加とルールに対するハードルを下げる役割も担えると思っている。ボードゲームに触れたことがない人に対し、まずは本体セットと称してボードゲームで目にする機会が多いコンポーネントに触れてもらう。これだけでボードゲームに対する理解が少し進む。そしてこれらの使い方をローンチタイトルで遊びながら知る。

この道具を使って遊ぶという体験がボードゲームに対するハードル(敷居)を下げると同時に、ローンチタイトルで意識をしているボードゲーム特有のルールに触れることで、他のボードゲームのルール(体験したメカニクス)に対する難しさの緩和を図っている。

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 販売方法にて個人主催に焦点を当てた理由は他にもあり、表向きは消費者に対する知名度としているが、どちらかというと本意は出店側の人たち。作ってくれる人が増えるほどボードゲームの種類が増えるので、種類が増えれば選択肢が生まれ、選択できるほど数が出れば買ってみたいものが出ることもある。さらに競争が生まれればより高度なボードゲームが生まれる可能性と、これをきっかけに完全自作のオリジナル作品を作ってみるきっかけにも繋がる。

あくまでもこの本体とソフトの考えはきっかけに過ぎず、ここから製作の流れや繋がり、発想の刺激を受けることで自身のオリジナルボードゲーム製作に繋がれば1番だと思ってる。ボードゲーム作者が生まれ増えれば、そのうちユーロゲームならぬ「ジャパンゲーム」という確立も夢ではないと思う。

おわりに

 いろいろ想像したものの、想像の中で終わっているので現実性はないです。ただ、これを見たことで別の誰かが異なるかたちで異なる何かをする可能性はあります。それが私であろうがなかろうが重要なのはそこでなく、新しい何かを生み出せる人のきっかけになれば、それが現実となり面白いものも増えていくと私は思います。

 また、これを発信することで私自身が実行する可能性もなくはないので、この先どうなるのかは分かりませんが少しでも面白い将来や未来に繋がればいいなと思います。


ちなみにローンチタイトルであげたいくつかは実は考えていて、

・自作ボードゲームセット(仮)
:内容物イメージ(仮)
 折りたたみA3サイズ 6枚 厚紙
 折りたたみA1サイズ 2枚 厚紙
 白紙カード(88×63)60枚 1セット 
 白紙カードの化粧箱 1箱

これは基本セットがあるため、用紙やカードなど他のコンポーネントを重点的に入れることができる。

・ダイス(仮)
:内容物イメージ(仮)
 特殊カード
 組み立てカード

キャプテンリノみたいなやつをイメージ。基本セットのダイスとキューブ等を使い、カードタワーを組み立てながら出た目の数だけ自分の色のコンポーネント類を置いていく。自分の色を全て置ければ成功。

・ワーカープレイスメント(仮)
:内容物イメージ(仮)
 本格的なボードマップ
 勝利条件が書かれたカード 複数枚

あんまり具体的には出来てないけど、置いたら何か貰える⇒それで何かをする⇒何かをするには他のものがあると効率的…みたいな流れを簡易的にやる感じ。

・エリアマジョリティ(仮)
:内容物イメージ(仮)
 タイル
 ボードマップ

これも具体的にはない。ただし、カルカソンヌのようにミープルの置き方による変化を取り入れたらいいと思ってる。

・拡大再生産(仮)
:内容物イメージ(仮)
 条件カード

イメージはスパイスロード。基本セットにあるキューブを別のキューブに変えていくことで出来ることが増えていく仕組み。


※これらゲーム内容はあくまでも参考とし、仮に製作する場合はゲーム作者に敬意と配慮をしたうえで構築を再構成してより簡易的に、メカニクスの特徴が大きく表れるようにします。