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VARが無かったらスペイン戦の2点目は?「ゴール」or「ノーゴール」

いよいよカタールW杯も2時間後の決勝戦を残すのみ。
個人的にはメッシにトロフィーを掲げて欲しいです!

さて、本題に入りますが話題になった日本vsスペイン戦
のサムネイルのシーン(使っていいのか分かりませんが
長友佑都選手のツイートから保存して拝借しました。)

https://x.com/yutonagatomo5/status/1598613716529987584?s=46&t=90S87vMp_nnfzyzjNot7dA

観ていた皆さんそれぞれの見解があると思います。

この記事では審判目線でどう感じたのか?
について個人の見解を書きたいと思います。

エンジョイでサッカーを観てる方々からすると
反感を買ってしまうかもしれない内容ですが、

審判目線はこんな感じなのか〜と軽い気持ちで読んで
いただけますと幸いですしより楽しめるかと思います。

※しつこい様ですがあくまで個人的な見解ですので、
内容についての反論や批判は受け付けておりません。

読み進める中でストレスを感じた方はそっと記事を
閉じていただきますようよろしくお願いいたします。


結論から言うとVARが無ければ
「どっちの判定にもなっていた可能性がある」

なのでどう判定しても両チームから抗議を受け結果的に
同じアディショナルタイムになってたかもしれません。

え?審判って100%正しい判定をするんじゃないの?
はい。確かに理想の審判員の姿はそうかもしれません。
では、なぜこんな曖昧な答えになってしまうのか・・・

それは「人間の身体能力では物理的に
判定が不可能な場面が存在するから」です。

それでは頭の中で想像してみましょう。
今回の場面で皆さんが副審の位置にいたとします。
自分とボールとの間には障害物がありませんか?

手前のゴールポストと奥のゴールポスト
その間にはゴールキーパー
そして三苫選手とその相手選手の下半身

完全に見えないことは決してないですが
出たようにも出てないようにも見えると思います。

現場の審判団の判定はゴールキックを指しており
VARによって訂正されゴールインになりました。

瞬きをするタイミングで違って見えるかもしれない。
自分が現場にいても旗を上げて出た合図をしますね。

ではピッチの中にいる主審はどうでしょうか?

サムネイルの様に上から見ることは…できません。
そう、あの場所は審判泣かせの言わば死角なのです。

これが曖昧な答えになってしまう理由です。
そんな状況で審判は瞬時に正しい判定を求められます。

なので審判団は選手からどっち?!と言う目線を向けら
れた瞬間いかに「説得力のあるポジションを取り選手は
もちろんベンチにいる監督や観客を納得させられるか」

これが審判をする上で最も重要で最も難しいことです。


少し脱線してしまったので話を戻します(笑)
今回の場面以外に物理的に判定できない代表的なシーン

それはJリーグで話題になった浦和vs湘南戦で起きた
シュートされたボールと同じスピードで人間が走れない
と副審として正しく判定ができないようなシーンです。

これらの問題を瞬時に解決できるのが
VAR(ビデオアシスタントレフェリー)と
GLT(ゴールラインテクノロジー)です。

※GLTとはボールにICチップとゴールポストにセンサー
が取り付けられていてゴールインすると主審の時計に
GOALと表示されるものです。Jリーグでは未導入…。

私は基本的にVARは反対派ですがGLTは大賛成です。

取り上げた2つのシーンはボールが線上から出たか出て
いないかと言う事実について人間の限界にテクノロジー
がサポートするので判定する人によって見解が違うこと
が起こりません。オフサイド含めこの様な場面でのVAR
は賛成ですがサッカーの良さを消す場面では反対です。


何を言いたいのか分からなくなってきましたが
ここまで書いてしまったので続けたいと思います(笑)

何やかんやで今回も大盛り上がりだったW杯の影響で
地域リーグ以下のカテゴリーにおいても審判員に対し
厳しい要求が増えるのではないかと私は思っています。

そこで審判目線から伝えたいこと。それは・・・
W杯とそれぞれが関係するカテゴリーは全くの別物
と言う意識を持ってプレーや観戦をして欲しい。

そんなこと当たり前…と思うかもしれませんが
・ボールが出たか出てないかの場面で執拗に抗議する
・得点時に選手やスタッフがピッチになだれ込む行為
など気持ちは十分理解できますがW杯ではありません。

選手や監督コーチまたスタッフが仕事をしながら活動
している様に審判員も同じ境遇です。中には若い将来
を担う学生もいます。皆さんより年下の審判に当たる
こともあります。そんな時こそお互いにリスペクトを
することで気持ちの良い試合になるかもしれません。

どれだけテクノロジーが進んでもアマチュアサッカー
界隈までそれらが浸透することはまぁないでしょう。

皆様の審判員に対する見方に変化が起きれば幸いです。

全くまとまりのない内容にも関わらず最後まで
読んでいただき本当にありがとうございました!


こちらの記事で過去の審判人生を振り返りましたので
少しでも興味を持ったと言う方は是非ご一読ください!

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