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「子どもの村福岡」ができるまで

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さまざまな理由で、親と離れて暮らす子どもたちと育親(里親)が一緒に生活をしています。海からもほど近く、自然に囲まれた場所で地域の方々に見守られながらの生活を送っています。 「子… もっと読む
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記事一覧

建物ができるまでの道のり

建物ができるまでの道のり

工事体制が確立するまで

子どもの村の建設が実質的にスタートしたのは2009年6月1日でした。

この日開催された「子どもの村福岡を設立する会後援会」理事会において、後援会理事企業の具体的な支援内容が決定されたのを経て、建設工事の発注先の選定に入り、慎重な検討を行った結果、外構・造成工事及びセンターハウス並びに家族の家2棟について(株)ナカノフドー建設・(株)九電工に決定しました。これにより既に確

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「子どもの村福岡」のデザインにいたるまで

「子どもの村福岡」のデザインにいたるまで

学び、見学し、イメージふくらませて

子どもの村の建設計画が上ってきた2008年度、子どもサポート部のなかに建築担当のチームがつくられました。子どもたちをケアし、育てるための機能や空間をどう創りだすのか、私たちには子どもの側に立った考えが必要でした。このチームと建築家グループとが作業グループをつくり、検討会やワークショップを行いながらデザインを進めました。

「社会的養護を必要とする子どもたちの育

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地域とともにあゆむ子どもの村をめざして

地域とともにあゆむ子どもの村をめざして

III-1.「受け入れ」の合意まで

子どもの村を建設するにあたって、地域住民の合意を得ることは前提条件でした。子どもたちを受け入れてもらい、地域の皆さまと共に育てるという共通認識を持つことは将来にわたって大切な課題です。建設地が現在の今津に決まるまで、さまざまな問題をクリアしなければなりませんでした。「家族と暮らせなくなった子どもたち」の受け入れには、地域ではいろいろな不安や懸念がふくらみ、社会

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「子どもの村福岡」設立までのあゆみ

「子どもの村福岡」設立までのあゆみ

NPO法人「子どもの村福岡を設立する会」設立までSOSキンダードルフの理念に触れた時、「これこそ、いま日本に必要とされているものだ」と感じました。組織づくりや資金の確保など、先が見えない不安はありましたが、それより、日本の子どもの状況に感じる閉塞感を破るきっかけをつくりたい、という願いが強かったのです。ファミリーシップふくおかの代表である満留昭久、副代表の坂本雅子、事務局長の大谷順子、それに千鳥饅

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SOS子どもの村のはじまり

SOS子どもの村のはじまり

これは、2010年6月に発行された冊子「子どもの村福岡ができるまで」です。この本を読むたびに、福岡市西区今津に「子どもの村福岡」を開村するまでに、多くの方々のご協力と尽力があったことを深く実感します。

今回から、連載形式で公開をしてまいります。第1回は、私たちがSOS子どもの村との出会いについて掲載をしております。 ぜひ、お読みください。

はじめに2010年4月、日本で初めての「子どもの村」開

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