見出し画像

ファジアーノ観戦記 2022年3月13日 町田ゼルビア戦

いざゆかん、天空の城へ

小田急線鶴川駅から野津田公園行きバスに揺られて20分。小高い山の上にあるGIONスタジアムに到着。立地にちなんだのか、スタジアムのコンセプトは「天空の城」。ドラクエみたいだなーと思っていたら、本当にドラクエみたいだった。
鶴川駅で試合情報のお知らせを受け取ると、それがドラクエに出てきそうなデザイン。QRコードを読み取ると、スタグル情報やイベント情報のページにアクセスしました。

RPGの手紙のようなデザイン

会場に着いたら、いろいろとドラクエ風。グッズショップが「武器屋・防具屋」、来場者ならぬ「来”城”者」への案内も徹底。

看板にも「来”城”者」と記載する徹底ぶり

また、スタジアムへ入場するときに、QRコードのチケットを読み取り機にかざしたら、「ピローン!」というドラクエでありそうな効果音!ほかのサポーターさんもこの音に反応してました。

かっこいい

スタジアム内にもおりました。電光掲示板の下の席にキングスライムご一行。いくつかスタジアムに行きましたけれど、ここまで独特のスタジアムは初めてかも。

後ろしか撮れんかった…

本日のスタジアムグルメ

腹が減っては戦ができぬ。この日の町田のスタグルのお店は16。町田の飲食店がキッチンカーでおいしいご飯を作っていた。
この日食べたのは、「コンフィコンフィ」のコンフィサンド、「クレープクレヨン」の野菜クレープ。飲み物はノンアルビール。
「コンフィ」とは油に食材を浸して低温でじっくりと煮るフランスの製法だそう。ふっくらパンズに挟まれた鶏肉はしっとり、マスタードがよく合う。大きさの割に食べるとボリューミーでした。

コンフィサンド 600円 鶏肉どーん!

野菜クレープはツナを選択。クレープの皮はしっとり甘すぎず、レタスがパリパリ。ペロっといけました。あーおいしかった!

応援団体のそばの席に座ってみた

以前から応援団体の近くの席で観戦したらどんな感じだろうと興味があり、今回はあえて近めの席を選択。町田ではD01ブロックで応援団体がまとまっているとのことなので、その後ろのD06に座ってみました。これが思いのほか応援団体に近かった。太鼓の音が大きい!旗も大きい!でもすぐに慣れた。旗が近いとピッチの様子が見えないかなと思ったが、そんなこともなく。振る人は後ろの人が見えるように高い位置で振ったり、ここぞというときは旗を降ろしたり、配慮して振っているのがわかる。大きく振られている旗は、見とれるほど美しかった。

今日は目いっぱい応援するぞと意気込んだ。周りからも「勝ち点3取って帰るよ!」と気合十分。J1昇格をはっきりと目標に掲げているだけあって、去年とは客席も雰囲気が違う。絶対に勝つ!相手に不足はない。そして試合は幕を開けた。

試合前の練習
はためく大旗が美しい

試合は波乱模様

期待とは裏腹に、この日の試合はしんどかった。パスがつながらない。町田に封じ込まれている。もどかしさを感じていると、先制されてしまう。さらに町田はドゥドゥ選手、岡山側はキーパーの梅田選手が負傷交代。担架に乗せられていく梅田選手の姿を見たときは「噓でしょ…。」と言葉が漏れた。彼の神セーブに何度救われたかを考えると、負傷退場は本当に痛い。金山選手が交代で出場するも、町田の攻撃は止まらない。後半に立て続けに二本ゴールを決められ、3-0。時計を見ればまだ後半の半分も経っていない。悪いことは続くもので、この途中出場したムーク選手がレッドカードをくらい退場。出場から13分で退場。なんということか。
今まで何度かファジアーノの試合を見てきたが、ここまでしんどい試合は無かった。見ている私が吐きそうになるのだから、戦っている選手や監督、スタッフの心境はいかほどか。ただただ、盛り上がる町田側のスタンドが羨ましかった。

試合の癒しはゼルビー君 ハーフタイムに登場

岡山サポーターの心を救ったゴール

しかし、心が折れそうな岡山サポーターを救う救世主が現れる。後半79分、川本選手のゴール!盛り上がる岡山サポーター!まだ2点のビハインドだが、それでも嬉しい。選手たちが必死に取った点だから。隣の見知らぬサポーターさんと歓喜のグータッチ。お互い初対面でも、共に喜びあえるこの瞬間。これだから現地での観戦はたまらない。
ビハインドでも選手たちは諦めていなかった。とにかく攻める。1点でももぎ取る。椎名選手が言っていた、岡山らしい諦めない気持ち。アウェー席に痛いくらいに伝わってきた。

試合終了後のサポーターの声と選手たち

3-1で試合は終了。選手たちが岡山の応援席に挨拶に来た時。
私の近くのある男性が言った。
「上に行くんだろうが!去年と同じことしてんじゃねえ」
選手たちにもこの言葉は聞こえたはずだし、言い返したい選手もいたかもしれない。それでも彼らは下を向かなかった。言い訳をしなかった。サポーターに丁寧にお辞儀をした。
そんな彼らが誇らしい。きっと次はやり返してくれる、そう思った。
最後に、梅田選手が軽傷でありますように。

柳選手と河井選手
最後まであきらめずボールを追っていた
途中出場の金山選手
キャプテンお疲れ様です
次は勝つよ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?