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土竜のひとりごと:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを整理してここに集めてみたいと思います。
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記事一覧

第57話:校歌

高校に入学した当初、毎日が驚きの連続だった。入学式の翌日、上級生と新入生が顔を合わせる式…

18

第56話:電車

[ 子育ての記憶と記録 ]    子供を初めて持った頃 寝ている子供があんまり静かなものだから…

9

第55話:電子レンジとつばさの党

最近、カスハラがクローズアップされている。 モンスターペアレンツもその一種であろうか。 …

22

第54話:電話

30年も前に自分が書いた文章を見返していたら、H2(1990)頃のものにこんなふうに書かれてい…

空を飛ぶ土竜
2週間前
27

第53話:アリとキリギリス

本当のところはよくわからないが、最近の昔話は昔と随分様変わりしているらしく、例えば「桃太…

34

第52話:トイレトレーニング

[子どもの成長の記憶と記録] 8月、2歳と8ケ月を迎えている亮太は、この夏が勝負とばかり…

9

第51話:顔

愚話である。 当然の話だが、人間の顔というのは年を取るに連れて次第に変化して行く。大概の場合、両者は一致して進んで行くものだが、中にはこの一致が微妙にズレて行く人がいて、顔が年齢の速度以上に老けて行く人、あるいは逆に、いわゆる童顔で顔が年齢について行かない人もいる。 大概の人は若く見られた方がいいと考えるだろう。 例えば、日本には吉永小百合という永遠なる美女がいて、いつまでも若々しい。涼しい目もと、整った顔立ち、豊かな髪、透き通った瞳。見ていると思わず時を忘れ、うっとり

第50話:怠けることと誠実であること

全くの愚話である。 ウチのカミさんによると僕は「怠け者」であるらしく、その見解は僕が僕の…

空を飛ぶ土竜
3週間前
35

第49話:歯医者さん

[子どもの成長の記憶と記録] この間、生徒が書いてくれた似顔絵を紹介したが、そう言えば昔…

33

第48話:認識

[ 子育ての記憶と記録:1歳9か月 ] 1歳と9カ月を迎えているウチのガキこと亮太は、ただ今…

5

第47話:親という夫婦

オヤジとオフクロは詰まらぬことでよくケンカをしていて、正月に帰省するたびに、それぞれがそ…

26

第46話:黄金バッド

僕のオモチャに関する記憶はオヤジが黄金バットの人形を買って来てくれたことに始まる。金色に…

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第45話:酒と仲間と春の夢

これはひょっとすると前話の続きかもしれない。 まだ20代だった頃、新設校に勤めたことがあり…

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第44話:教員住宅のノンベーたち

教員というのは儲からない商売で、平日は学校で残業しても家で徹夜をしても1円の手当もつかない。土曜日や日曜日に部活動で生徒に付き合うと、今は2300円支給されるが、試合で丸一日10時間生徒を引率しても2300円だから、時給は230円ということになる。ちなみに定年退職して再任用となった今、給料は定年前と全く同じようにフルタイム勤務しても手取りは22万円でしかない。 土、日曜日もない。夏休みと言うが、部活動や補習で休みはなく、夏季休暇の5日は「休みを取って出勤する日」でしかない。