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三十歳誕生日ツイートに対して

熊谷さんの三十歳誕生日ツイートに対して  うまく言えないけど、自分本位というか気持ちの矢印が熊谷さん自身に向いてる文で、堪らなく嬉しくなった。唾吐いてる無慈悲さとか尖り、最高だよ。そうやって自分勝手に生きてください。 読んでいて胸が痛くて切なくなった。なんでだろうね。危うさへの祈りかな。貴方を支えるその糸が、どうか今にも切れてしまいそうな細い糸ではありませんように。掴まることも難しいような太い糸ではありませんように。その手にすっぽりと収まり傷がつく心配のないしっかりとした糸

    • 映画『犬王』

      『犬王』 2022.6.12 初鑑賞、その後複数回鑑賞  最初に見た時は、冗長だと思った。全体としてはいいのだけれど、なんか間伸びしているなと。それもあって、最初の時は映画の全体像というか、主題みたいなものがいまいち掴みきれなくてモヤモヤした。  2回目は、アニメの平家物語も見て、原作犬王も読んで、無発声応援上映で観た。鑑賞方法としてはこっちの方が自分には合っていた。既観だったのと原作を読んでいたから、ちょっと別のことを考えていても内容を追えたという部分は大きいかもしれない

      • 「注文の多い料理店 -☆☆☆-」に対して

        「注文の多い料理店 -☆☆☆-」 ライブレポートではありません。  ライブめちゃくちゃよかったです。でも、運営(?)に対する感情とこれは別の話。ちょこちょこ体面を保とうとしているような素振りとも受け取れる場面があったのがキツかった。あと、時間はやっぱり短かいと感じた。このサイズの箱でいつも通りの時間でいつものライブが見れたら……、と思うと視界が歪む。  実際ライブにいくらまで出せる?と問われたら出せるだけ出すよ。それだけ価値のあるものだと思っているから。でも、お金を払った対

        • 「PELICAN FANCLUB ONEMAN LIVE -F- 」前後のアレソレ

          「PELICAN FANCLUB ONEMAN LIVE -F-」2022.7.5 LIQUIDROOM ライブレポートではありません。  なんでいきなりペリカンに、という話なんですけど、その実、音楽を聞けなくなった時期、そしてバーンアウトを聞けなかった時期に支えてもらったからなんです。2021年に出会ったアルバムで一番良かったのは、と聞かれたら『ANALOG』と答えます。そもそも、たまたま聞いた「Dancing Queen」がことの発端。PELICAN FANCLUBで一

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          福岡ユタカ、及び「PINK」について

           福岡ユタカの名前が出たから「PINK」の話もする。「PINK」はバンドの名前で福岡ユタカはそのボーカル。  司書の授業で先生が「高校生の頃好きだったバンド」と言いながら、記録媒体(レコード・CD・DVDなど)の一例としてジャケットをZOOM越しに見せたのがきっかけ。その先生にかなり信頼を置いているので、そこから特定厨さながらジャケ画とそこにあった文字の記憶だけを頼りに探し当てたらまんまとハマった。落とし穴に自分から落ちに行くアホさ。  曲はもちろんだけど、福岡ユタカの声が

          福岡ユタカ、及び「PINK」について

          映画『ダンシングホームレス』

          『ダンシングホームレス』 2020.3.12 鑑賞  正直音楽目当てに見に行ったけど、予想以上によかった。はじまってすぐに何の説明もなく踊っているシーンが流れたけれど、涙が出そうになったな。自分は多分ホームレスに対して偏見があると思っていたから、そういうのを無くしてみようと意識していた。でも、”そう思うこと”すら偏見だし、そのシーンでそんなことを意識することすら不要だと言われているような気がした。  劇中で使われていた「パレード」は、そもそも映画『パプリカ』で無機物たちが

          映画『ダンシングホームレス』

          映画『MEMORIES』『老人Z』

          『MEMORIES』『老人Z』 2023.7.8 鑑賞  『MEMORIES』『老人Z』を観た。改めて考えてみると、両作品を知ってからもう5年半も経っていたらしい。我ながらしぶとく待っていたものだなと思いつつ、当時よりも今の私が観た方が楽しめたという確信もあって、何にせよ観れてよかった。  とりあえず、昭和のアニメや漫画の眼鏡に真ん中分け(センターパートとはあえて言わないよ)に関心のある人は「老人Z 長谷川良彦」で検索しなさい。  『老人Z』に関しては、『2001年宇宙の旅

          映画『MEMORIES』『老人Z』

          ストップモーションについて

          2023.11.1  ハロウィンということで、童話的であり不穏な空気を纏ったストップモーションアニメの話をします。 個人的にじわじわとアツいジャンルです。 ティム・バートン  ハロウィン×ストップモーションと言えば、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を手掛けたティム・バートン監督が印象深い気がします。幼少期からDVDを持っていた自分としては、一番身近なストップモーション映画作品と言っても過言ではないです。同監督作品の『フランケンウィニー』もストップモーション作品との

          ストップモーションについて

          映画 『ドライビング Miss デイジー』

          『ドライビング Miss デイジー』 2022.9.15 鑑賞  ストーリーがいい意味でフラットでよかった。大きな起伏がなくてゆったり安心して観られる。その反面、少し冗長に感じてしまうかもしれない。  あらゆる角度での差別が描かれていた。黒人:白人、金持ち:貧しい、???:ユダヤ系(ドイツ系)。度々出る、デイジーの「私は偏見なんかしたことない」という言葉が怖い。差別や偏見って、自覚なく生じる部分があると思う。当たり前だと思っていたことが実は根本は差別・偏見から生まれたもの

          映画 『ドライビング Miss デイジー』

          宇宙と海の狭間紀行

          全国ワンマンツアー2022「TOKYO」 東京公演 Zepp Haneda  瞬く間に目前のパンケーキが消えた時、ふと我に返った。まるで、皿の中心に印字されているみたいに、“今日はライブだ”という実感が湧いてくる。味わう余裕もないほどに飢えていたのかと思うと切なくなった。店内を見渡すと、春を待つ蕾のように身を寄せ合ってあたたまる仲間の姿が見える。両隣で談笑する友の声を遠く聴きながら、覚悟が固まっていくのを感じた。  口数が増えるのも身振りが大きくなるのも、緊張と不安の震え

          宇宙と海の狭間紀行

          Voyagers

          BURNOUT SYNDROMES ワンマンツアー明星 〜We have a dream〜 追加公演東京 「雨・・・。」   意気揚々と開けた玄関のドアの先には、湿った地面が見えた。これでは自転車で駅まで行けない。本数の少ない電車を乗り逃がし出鼻をくじかれた私は、焦らすような各駅停車を乗り継ぎ渋谷駅へ向かった。  一人で歩く渋谷駅はいつも心許なく、手元の画面の地図とにらめっこだ。やっとの思いで着いた会場付近、見慣れたグッズを身につけた人がチラホラと見え始め、竦んでいた肩が