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【シリーズ】ふせんをはりたい、ことばたち。#4 「先生に〜して“頂く”とは、言わないほうが良いと思います。子供は親と教師で、一緒に育てていくものですから。」 娘の小学校の先生のことばより
シリーズのアーカイブはこちらです。 娘が小学生の頃。 色々なことがあり、いったいどうしたら良いの?と、 暗闇の中を、手探りで歩いているような時期がありました。 そんなとき、小学校の非常勤の先生とお話しをする機会がありました。 その先生はもう引退され、若い先生方へのアドバイザーのような形で来られている方でした。 とても深みのある声が印象的な、少し風変りな初老の男性で、何度かたまたま顔を合わせていました。 その日もしばらく、娘のことを話したりしていたのですが、 私が「先
シリーズ【ふせんをはりたい、ことばたち。】 #3 「でも、それを待つときの楽しさだけはまちがいなく自分のものですもの。」(モンゴメリ「赤毛のアン」より)
「あのね、マリラ、何かを楽しみにして待つということが、そのうれしいことの半分にあたるのよ」 世界中で読み継がれている、モンゴメリの「赤毛のアン」。カナダの美しいプリンスエドワード島を舞台にした物語です。 孤児院から中年の兄妹(マシュウとマリラ)のもとに、手違いで引き取られることになった、12歳の少女アン。 感受性豊かなアンは、周囲の様々な物事にその感性を大きく開いていきます。 夢見る少女のフワフワした物語だと思われがちな、赤毛のアン。 読んでみるとわかるのですが、結構現
シリーズ【ふせんをはりたい、ことばたち。】#2 『とにもかくにも、強烈に望むことである。』 —佐藤さとるさん(児童文学作家)のことばより—
【ふせんをはりたい、ことばたち。】 シリーズ第2回目です。 第1回目はこちらになります。 そして今回ご紹介するのは、こちらの物語の作者のことばです。 『だれも知らない小さな国』 1959年に誕生し今も愛され続けている、コロボックルと呼ばれる小人の物語で、日本で初めての本格的ファンタジーの傑作です。 作者は、佐藤さとるさん。 2017年に88歳で亡くなるまで、数多くの素晴らしい作品を作られました。 コロボックル物語はフワフワした夢物語ではありません。とにかくリアリテ
シリーズ【ふせんをはりたい、ことばたち。】 ♯1 『過去や未来に期待するのではなくて、目の前の現在を工夫して楽しむほうがいい。』 -濱口秀司さんのことばより-
人生にはふいに「心に留めておきたい言葉」が現れることがあります。きっと私だけじゃないはず。 でも、あんなに感銘をうけたはずなのに、けつっこう忘れちゃったりもする…。やっぱり人は、忘れる生き物ですね。 有名無名は関係なく、自分にとって絶妙なタイミングで、色々な角度からさっと差し出される言葉たち。 忘れたくないし、ときどきは引っぱり出したい!と思ったので、シリーズにしてみることにしました。 第1回目の言葉はこちら。 私は「ほぼ日5年手帳」(5年間分の日記が一冊になってい