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いいからネーム描けよ!!

漫画描いてるなら言いたいことは漫画にすればいいのかもしれないけど、文章でつらつらと書きたいときもある。

少しだけ漫画もどきみたいなものを描いてみてわかったけど、やはり楽に生み出された漫画はない。

ネームというものを描くようにしてから少し経ちますが、描く時はベストコンディションじゃないと。

全霊で描いたネーム以外清書したくない感覚とかがある。

井上雄彦先生もプロフェッショナルで、ネームを描く時は自宅だと集中できないから、カフェをはしごしながら描いているという。

「頭の中に存在するキャラクターの声に耳を傾ける」というようなことをおっしゃっていて…うんわからない。

ネームについて「0を1にする」と言うこともあると思うけど、たしかにそれに近い感覚はあるけど、描く人の今までの人生があって描けるわけだから、あるものを調理してるのだから、完全に0からではないと思う。

私が描いてきたものは全部、私の人生があって描いているから…経験あってこそだ。

エッセイだからね…そういう私にも創作というものはできるのか?

もっと言えば、飛び降り自殺レポより面白いものは描けるのか?

今のスタイルのままなら、飛び降り自殺レポよりエキセントリックな経験が必要になるけど、そんなもん必要ないはずだ。

欲しいのは技量!
知識!
鍛錬しろ鍛錬!

それでずっとできなかったから今のスタイルになってるんだよな…漫画家みたいには頑張れないよ。

特に商業作家で成功している人は努力の量の桁が全く違う。

「報われないかもしれない努力」をすることに一切のためらいがない…ように見える。

Twitterで活動するにしても、本当は4ページくらいまとめて上げた方がいいのかもしれないけど、この「一日一枚」が妙に性に合います。

私自身、この活動には大きく助けられている。

ならばやってみようか、フィクション!

ということで描いてみたのが「名前もない女性」が主人公となる『死ぬ話』シリーズだった。

エッセイでは言えないようなことでもフィクションなら言える!

このシリーズ…すごい気に入っている…描いてる途中で気づいたんだけど、主人公はあまりにも、いつも死の淵にいる。

「楽になってしまいたい」という思いにあまりに誠実だ!

描いていて私まで死にたくなってきている!

内容に引っ張られる!

実際に暗い漫画を描いている作家は、本当に生活が荒み始めると聞いた。

堀越耕平先生がおっしゃってました。

それで『死ぬ話』シリーズからは少し離れている…また気が向いた時にフィクションでも描こう。

結局プロでもなんでもない私がネームを描こうと思ったら、「好きにやればいい」というのがベストだろう。

ということでね…実はこの新刊…自信作です。

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