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チョコレート工場の秘密

ロアルド・ダール  1964

イギリスのある大きな街のはずれにある、今にも崩れ落ちそうな木造のボロ家。
主人公チャーリー少年の家です。
両親とそれぞれの祖父母、七人で、飢えと寒さに耐えながらの極貧生活を送っていました。
ですからチャーリーが大好きなチョコレートを食べられるのは年に一度、誕生日に一枚だけでした。
その家の近くには、ワンカ氏の世界一有名なチョコレート工場があり、夢のようなチョコレート菓子が
次々に開発されていました。
ある日、ワンカ氏は中に金色のチケットが入っている板チョコを当てた五人に、
謎に包まれた工場内の見学を許可すると発表しました。
世界中でワンカチョコレートが爆発的に売れ、世界各地で、
金色のチケットを引き当てる子供達が現れ始めます。

一人目、二人目、三人目・・・。ついには四人目・・・。

運よく一枚のチョコレートを手にしたチャーリー。
開いてみると、最後の金色のチケットが入っていました。
家族を大事にし、老人を敬い、我慢を重ねてきた少年。
チョコレート工場の中で、不思議な、奇妙な出来事に遭遇していきます。

僕たち「大人」は、チョコレートの持つビターな味がなんとなくわかる。

・・・・甘い衣をまとう、この世の苦い真実も。

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